先週の動きを振り返ります。USDCAD、EURUSD、GBPUSD、USDJPYの動きがどうなるか非常に気になる週でした。This is a weekly review of forex and crude, focusing on dollar pairs. Some of the pairs still indicate a short of the US Dollar.
ドル売りが示唆されているのにやきもきする相場
(注:この記事は2017年11月11日に投稿していたものです)
11月6日に投稿したUS Dollarペアに出ていたパターンから、いったんはドル売りを想定していました。ですが、すいすい動きそうで、なかなかでしたね。まだまだドル買いだろう、それともドル売りかしらという思惑が交錯している感じでした。
USDCADの5-0パターンから見えるもの
日足、週足、月足で巨大な5-0パターンが検知されて、反応しています。レジスタンスゾーンには年ピボットのミドルライン、日足800MAが重なっています。
DXY(ドルインデックス)のディープクラブパターン
DXYは売りのディープクラブパターン、USDTRY(米ドル・トルコリラ)には居座る大きな売りのシャークパターンが検出されています。米ドルの上値が重くなっているのがわかります。シャークというパターンの特性上、ショートポジションを持ったとしても半値戻しのレベルで決済か様子見となるという想定です。
H&Sパターンを裏切る可能性のあるユーロドル
まさかと思いつつもユーロドルとポンドドルに連動する金利にハーモニックが出現し、その動きに合わせ、結果的にEURUSDとGBPUSDはいったん買い戻される格好となりました。
ユーロドルやケーブルの突っ込み売りは避けられた状況だったと思います。とりわけ大きなH&Sを形成しているEURUSDですが、ネックラインを上抜けしてネックラインに押しを付ける格好となると、さらに上昇する可能性もあります。
USDJPY(ドル円)のスリードライブパターン
USDJPYも来週は、3ドライブパターンで続伸の可能性を持ちつつも、サポートを大きくブレイクすると調整相場に入る可能性もあります。先週から出ている3ドライブのパターンで反転しようとしているのですが、レンジです。USDJPYは、株式、金利との連動も考慮されることがありますので、これらがどう動くかで大きく左右されそうです。
WTI原油のディープクラブパターン
先週から出ている原油のディープクラブパターンが効いて、レンジです。パターンのフィボナッチエクステンション2.618を示すエリアがある59ドルあたりまで少し吹き上げてくるかもしれません。
疑わしきは何もするな vs 噂で買って、事実で売れ
通貨の強弱としては、ドルが買われている相場ですので、EURUSD、GBPUSDは売り、USDJPYは買いという目線になりますが、パターンの存在と他の要因を考えるとドルがいったん売られる可能性も十分に想定しています。
これらのドル売り示唆のパターンはまだ検知されたままですので、例えばドル円の価格が短期足で跳ね上がってきてもそれが本物かどうかを判断しなければいけないので、また難しい相場になるかもです。日足週足のパターンだとPRZ(潜在的反転ゾーン)というレジスタンスの幅も広くなります。PRZ内でレンジとなることはしょっちゅうですので、焦っても仕方がないです。
目先のろうそく足に騙されてポジションをもってアップダウンされてはかないません。私もまだ未熟者ですので、移動平均線やサポレジを見ても、動きがわかりづらいレンジ継続であれば、相場に決めてもらいましょうというスタンスになると思います。米国の利上げ、税制改革への期待など、ドル買い要因がニュースでも伝えられていると思いますが、実際にそうなったわけでもないのが今のところの事実です。この間、英国の利上げのニュースの後、GBPUSDは下げてきましたよね?
ドル円がすいすいと上がっていかずにレンジとなっていることからも、何かの要因が作用していると考えてもおかしくないのかもしれませんね。金曜日にはCFTC建玉明細が発表されておりませんが、大口のポジションも見たいところです。特にドル円の場合は、金利などの動きも合わせてみていくと何か絵が見えてくるかもしれません。