急激な円買いから、米株式のラリー、オージーやニュージードルなどの上昇など、目まぐるしい動きが続く相場。今週は、ドル円など通貨ペアや株式で、チャートに見えている節目が意識されていたようです。We have seen a strong buy for JPY, rallies in US equities, a bullish move in AUD and NZD against USD. However, there are critical support and resistance level or area formed by yearly pivot and moving average, which most traders appear to have recognised.
チャートはすべての事象を織り込む
This year’s pivot point brings a new perspective to charts.
(注:この記事は2019年1月12日に投稿していたものです)
フラッシュクラッシュを止めたハーモニックパターン!
ドル円は、売りの5-0パターンまでリターンムーブ?
ドル円は今年のピボットポイントからS1へ一気に下落した後、買いのシャークパターンが検出されて反発。
昨年の年ピボットのミドル値、日足20MA、フィボナッチリトレースメント50%レベル、今年の年ピボットポイントが重なってくるエリアで売りの5-0パターンの可能性を考慮。
また、106.45あたりには年足20MAが走っており、ここまで下がってくるとサポートとなる可能性もありますね。
ドルインデックスは長期のサポレジエリア内
ドルインデックスの下げ方はチャネル内のジグザグで、可能性があるのは61.8%のリトレースメントレベルを使う買いのハーモニックパターン。
長期のサポレジエリアであるピンクのボックスを下に抜け、この買いパターンが機能しない場合、年ピボットと赤のチャネルが重なるエリアまでプルバックする可能性を考慮。
ユーロドルは、濃紺のチャネル上限がレジスタンス
濃紺のチャネル内に戻ってきたEURUSD 。週足20MA、25MAが日足の20MAの上にあり、チャネル内の動きもジグザグとしているため、下目線もありですが、1.1587あたりまで上昇してクラブパターンを形成する可能性もあります。今月のピボットのある1.14あたりには日足の20MAがあるので、ここまで落ちてくると反発する可能性もあり、しばらく上下に動く可能性もありますね。
ドルスイスは年ピボットから上昇。次はチャネルブレイクが鍵
ドルスイス(USDCHF) は年ピボットが発射台になりましたね。$0.9882あたりで、チャネル上限、週足20MA、日足20MAが重なる節目を形成しており、上抜けるか失速するかを注視。
USDTRYは買いのガートレー?
米ドルトルコリラは、先週のバタフライパターンから下落しているのですが、反発の勢いもまだ衰えてない様子。日足20MAと年ピボットを下抜けないで、ガートレーで反発すれば、上昇の可能性がありそうですね。
ポンドドルは、ブラックスワンで反発後、ターゲットはもう少し
GBPUSD は買いのブラックスワンで反発後、ターゲットの61.8%にほぼ到達。ただし、ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)の下限は今年のピボットのS1とほぼ近く、1.29あたりまではねても、ひげで落とされる可能性にも注意したいです。
火曜日には議会がEU離脱案で投票するので、このタイミングでかなり荒れそうですね。英国債はこういう場面で年ピボットが間近ですが、このチャートでピボットを下抜けると、ポンドは上昇を示唆。ここで支えられて反転しだすと、売りを示唆しています。
AUDUSDの直近のレジスタンスは$0.72471、USDCADとNZDUSDの年ピボットに注目
AUDUSDは、0.72471が次のターゲット。ここは12月の高値へのフィボナッチリトレースメント78.6%のレベル。ここを上抜けると0.886のレベル、0.733あたりで日足の200MAというレジスタンスがあります。
NZDUSDは、売りのブラックスワンが検出されていますが、0.68556に年ピボットがあり、こちらまで上昇する可能性もあります。USDCADは年ピボットできれいに反転しており、このままこのレベルを下抜けないと、短期的に上昇すると想定しています。
クロス円では円のフューチャーズの動きに注目
クロス円の動きは円の動きに引き続き注目です。フィボナッチエクスパンション、フィボナッチエクステンションともに伸び切った円の先物がプルバックを始めると、円売りになります。クロス円はもう少し上昇するというシナリオも考慮。チャネルの上限と日足20MAが重なるエリアで買いの5.0パターンも考慮。ドル円の売りの5.0パターンとつじつまの合う目線です。JPY Futures’ chartをご参照ください。
ポンド円は、ブレクジット関連のイベントがあるため、気を付けたいペアです。年ピボットミドル値のある139.699がすぐ上にあり、140.11あたりを日足20MAが走っています。現在は売りのA・サイファー(アンタイ・サイファー)パターンが検出されているので、このまま下げてから、押し目をつけて反発するのか、あるいは上に吹き上げて日足20MAをヒットしてから下げるのかという場面です。
国債・金利とコモディティ
米10年債の年ピボット、チャネル、トレンドラインでの動きに注目
米10年債(US TY1)は、長期の濃紺のトレンドラインとチャネル内に価格が戻り、反発して再度トレンドラインに抑えられると、下落トレンド再開の可能性を考慮します。この場合、金利が上がるのでドルには好材料となりますね。 If the price drops below a long term trend line and channel, this may favours a down trend resumption.
WTI Crude・原油は、 年ピボットにもう少しで到達です。大きな下落で、フィボナッチエクステンションのレベルが伸び切っていたこともあり、反発が継続していますが、週足の25MAに抑えられています。
反発の立ち上がりからのフィボナッチエクステンションは伸び切り、52.44はキーレベルで、この辺りでレンジになっていますね。チャートを見ると、今年のピボットがそれよりも上の54.94にあり、さらに上の55.75は直近の大きな下落に対する38.2%のリトレースメントレベルがあります。また、ピンクのエリアで描画したように、価格を突き落とした青のバタフライが使ったXABCDのうち、B地点が、サポレジ転換ラインにもなりそうです。
GOLDは$1323をテストする可能性もありますが、プルバックも考慮。グリーンのチャネルの上限、1269.03あたりの年ピボットと日足20MAがサポートとして機能するかどうか引き続き注目です。
DJI, SPX, NDX and futures: 株式指数とフューチャーズ
DJI(ダウ株価指数)は、年ピボットが壁となっています。月足20MAと、フィボナッチリトレースメントレベル0.786のエリアで売りのガートレーパターンが形成されるか注目。 グレーの点線を上抜けたので当初の第4波というシナリオは無効ですが、赤の点線に価格が重複しないで上昇の勢いが衰えると、ここで第4波が完了という可能性もあると考えています。
SPX(SPX500指数)もDJIと同じく、順張りで下落目線をキープするには、赤のダッシュのラインを上抜けしないことが条件。
NDX (ナスダック指数)は、$6534.3を上抜けしたのですが、抜けた緑のトレンドラインと年ピボットがすぐ上にあり、レジスタンスになるか注目です。
Dow futures YM1(ダウフューチャーズ)、SPX’s futures ES1(SP500 E-miniフューチャーズ)、NDX’s futures NQ1 (ナスダックフューチャーズ)も年ピボットをヒットし、4時間足の200MAがレジスタンスとなっています。ES1は、2620あたりがキーのレジスタンスに見え、SPXと同じくガートレーが形成される可能性を想定しています。