上下に荒れている時こそ、テクニカル分析が効く。フィボナッチ、ハーモニックパターン、年と月のピボットポイント、ボリンジャーバンドなど、テクニカル分析の基本ツールが結構活躍しているチャート達です。先週とあまり変わらないのですが、少し気になるレベルが見えているDXYのチャートなど、今の様子をシェアします。
米ドル(DXY)のプライスアクション
Bullish harmonic patterns, fibonacci, pivot points, etc in play.
ドル円:143円前半、キーレベルは140.033円
ただ、140.033円の手前にある薄水色のラインもキーレベルになりそうです。このラインは、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」。
8月5日に下抜けした後、このラインの上に戻っている経緯があります。再びこのラインがサポートとして意識されるか?それとも、140.033円のキーレベルまで売り込まれてくるか?
いずれにしても、その後、想定に入れてもいいシナリオは、上昇反転というプライスアクション。週明けのプライスアクションを待ちます。
EURUSD:ガートレーでさげて、$1.09187ヒットの後、ディープクラブパターン
下位足だと、クラブパターンが登場しています。ただし、PRZ(潜在的反転ゾーン)は、もう少し上。
この画像で示した淡いターコイズブルーの2本からなるエリアは、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベルが作るレジスタンスゾーンになります。
そして、気になるのが、DXY(ドルインデックス)。ジャクソンホールのイベントですでに予想されていた通りの利下げに言及したので、ドルは売られたのですが、ふたを開けてみると、ドルはこのイベント前からすでに売り込まれていたので、結構なゾーンに到達しているのがわかります。
まず、金曜日に到達した$100.558付近は、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベル。その下の$100.121は、年ピボットポイントをベースにして見えてくる結構なキーレベル。そして、$99.539あたりは、チャネルの下限。
つまり、あと1ドルの値幅を埋めて、どうするの?という感じで、米ドルが反発してくる可能性があります。
クロス円:ユーロ円のホワイトスワン
ユーロ円は、居座るホワイトスワンで上昇した後、月足のバタフライパターンでドン下げしているところです。
ただし、PRZ(潜在的反転ゾーン)は、もう少し上なので、高値に向けて、上昇を再トライシナリオはオンになります。どのクロス円ペアも似たような動きですが、とにもかくにも、年ピボットポイントに、ドンピシャで反応しているのが、スイスフラン円とポンド円です。
ポンド円(GBPJPY):207.779円、200.697円、193.614円、184.047円。
ユーロ円(EURJPY):167.469円、173.402円、179.335円。スイスフラン円(CHFJPY):169.059円、179.606円。
カナダドル円(CADJPY):113.639円、117.291円、120.943円。豪ドル円(AUDJPY):101.075円、103.580円、106.084円、109.841円。
ニュージーランドドル円(NZDJPY):98.087円、95.837円、93.587円。
USDCHF:ディープクラブパターンが、まだ、いまするぞ。
ユーロドルにいるディープクラブパターンとは、反対の方向を示すパターンになります。USDCADも、DXYと似た感じで、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」にいます。
AUDUSDの強烈な上昇の背景にいたのは、ブリッシュなシャークパターンでしたが、$0.68150あたりが結構なレジスタンスになりそうです。
USDCHFは、DXYと似て、最強ラインをどうするかに注目したいですが、直近安値を下に割ってきても問題ないです。重要なのはその後のプライスアクションとローソク足の形状。
AUDUSDとEURUSDは、ワンモアアップ、USDCADとUSDCHFは、ワンモアダウンの可能性がありますが、その後、米ドル買いのシナリオが現実味を帯びている感ありです。
USDCADは、$1.35712、$1.37312、$1.39746。USDCHFは$0.89253と$0.87275。AUDUSDは$0.67448と$0.65387
シルバーとゴールド:その割に伸びてこないゴールドさん
ゴールドは、$2534.39までワンモアアップしてもおかしくない状況でしたが、まだ、ヒットしていないですよね。その割に伸びてこないです。
ゴールドのフューチャーズのGC1とGC2には、ABCDパターンと3ドライブパターンが出ております。いずれも売りを示唆するハーモニックパターンであり、かつ、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」を超えてきているので、反落してもおかしくないです。
シルバーは、ようやく、キーレベルの$29.488を上抜けてきましたが、$32.861までぶっ飛んでくるかに注目です。
米国債・金利:フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」が効くか?
前回と同様、淡いブルーのライン2本が形成するのは、フィボナッチから見えるレジスタンスゾーン。
さらに、濃紺のチャネルの上限をひっかけて戻ってきている状況なので、このまま買いあがってくるのには無理がある?という感じです。
チャネルのミドルラインあたりまで落ちてくるかどうかに注目ですが、今わかるのは、ジャクソンホールのイベントでも、これぐらいの値動きで終わっており、爆上げにはなってないこと。
バタフライパターンがいますが、このパターンが出たのは、ジャクソンホールのイベントよりも前です。
そして、薄い水色のラインは、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」が示すマックスレベル。これを下に抜けて、逆走して、ジグザグしている波の形になります。
このバタフライパターンが、シナリオを示してくれているのであれば、金利は上昇してくる。そして、そのタイミングで、米ドルも反発するというシナリオになります。なお、バタフライからディープクラブパターンに変化して、もう一度金利が下がってくる可能性がありますが、結果は同じで、その後反発してくるシナリオが描けます。
前回と同じく、2年金利の最初のターゲットは、4.214%、10年金利では、4.084%。その後、上昇を継続すれば、結構な利率まで、時間をかけて上昇してくるシナリオをオンにしています。
長期足のベアリッシュなハーモニックパターン vs 短期足のブリッシュなハーモニックパターン
米株式指数、英国のUK100、ドイツのDAXやUS30は前回と同じです。上下に荒れた動きになっています。Nikkei225には、最強レベルの30967円でブリッシュなシャークパターンがまだ居座っています。
前回と同じく、ダウキャッシュだと$41982、GER30は19032.17、UK100は、£8503.68、US500のキャッシュは、$5785.48あたり、ナスダックキャッシュのUS100だと、$20042.42まで上昇してもらった方がわかりやすいです。
そして、前回シェアしたMOVEのチャートのほか、テック株ではMETAとMSFTが結構なレジスタンスをどうするのか?METAがうろうろしている価格帯は、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベルの上限。マイクロソフトも同じで、キーレベルでうろうろしています。
グーグル株、アップル株、アマゾン株は、直近高値に対するフィボナッチリトレースメントのキーレベルに達するまで、ワンモアアップしてきてもおかしくはないです。そして、市場が待っているNVIDIAの決算報告がある29日あたりまでは、ナスダックもうろうろ状態になるかもですが、すでにレジスタンスレベルが見えているので、上昇してきても焦らない。ですね。
このラインを超えてワンモアアップか?
だとしても、国債の動き次第では、ボラティリティが出そうです。
ジャクソンホールのイベントよりも、実は週明けからのプライスアクションの方が大切かもです。年初からここまで引っ張ってきた利下げトークは、ジャクソンホールのイベントの前にもう織り込まれていたと考えて、週明けからは、米ドルの動きに注目してもよさそうですよね。何かあればアップデートしますね。