フィボナッチ vs ハーモニックパターン:Russell 2000、DAX、US30、US100、ドル円、ゴールド、シルバー

以前からシェアしているフィボナッチから見えるキーレベルが意識されたプライスアクションが展開されているようです。ナスダック、SPX、DAX、そして独走していたDJIも、続落。これって、ほんとに、Is this it?今の様子をシェアします。

フィボナッチ vs ハーモニックパターン

Fibonacci tools are in play but is this it?

ドル円:ホワイトスワン vs 158.784円

USDJPY 19 July 2024ドル円、今度はホワイトスワンの登場です。ブラックスワンパターンから撃沈した後、158.784円まで上昇したのですが、そこからまた下落。

ホワイトスワンが示すPRZ(潜在的反転ゾーン)は、155円前半ですので、下げてきても問題ないです。

このPRZ(潜在的反転ゾーン)を突っ切った場合、153円後半がサポートとなるかもしれませんが、最強ラインの152.852円までプルバックしてくるかに注目ですね。

EURUSDとDXY:最強ラインの$1.09187をヒット!

EURUSDは、先週シェアしていた最強ラインの$1.09187をヒットして、反転下落中。フィボナッチエクステンションから見える「ザ・伸び切りゾーン」を超えてきていたので、ここからプルバックがあっても問題ないです。

プルバックのターゲットは、$1.08400、$1.08090の辺りですが、$1.07780まで落ちてきても問題ないです。

DXY(ドルインデックス)は、キーレベルの$104.035を下に抜けてから、上昇を試みていますが、$103後半がサポートになる可能性が強そうかとみています。だとすると、$104.995あたりまで上昇してくるかもです。

クロス円:CADJPYにホワイトスワン!?

前回、ドル円と一緒にTanking(ドン下げ)したクロス円達のチャートをシェアしましたが、意外と踏ん張っている感あり。現在、CADJPYにドル円と同じくホワイトスワンがいます。

月足チャートを見ると、EURJPYには売りのバタフライがいるほか、CADJPYにはABCDパターンが居座っています。PRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し上なので、プルバックの後どうなるかに注目。

それでも、明らかなのは、これまでシェアしてきたキーレベルが効いていること。特にポン円とスイスフラン円は見事です。今一度チャートにラインを引いて、復習してみてください。

ポンド円(GBPJPY):207.779円、200.697円、193.614円、184.047円。

ユーロ円(EURJPY):167.469円、173.402円、179.335円。スイスフラン円(CHFJPY):169.059円、179.606円。

カナダドル円(CADJPY):113.639円、117.291円、120.943円。豪ドル円(AUDJPY):101.075円、103.580円、106.084円、109.841円。

ニュージーランドドル円(NZDJPY):98.087円、95.837円、93.587円。

USDCADの$1.37312と$1.35712、USDCHFの$0.89253と$0.91231、AUDUSDの$0.67448

ドルスイスは、$0.89253を下に抜けて、ダブルボトムのようになるのか?

USDCADは、現在4時間足で、売りのブラックスワンがいます。キーレベルをヒットして、上ひげの長いローソク足が出てますね。

これでプルバックするのかは、週明けのお楽しみです。

AUDUSDも、このまま上昇してこなければ、今週のローソク足で、キーレベルの$0.67448を再び下にブレイクしたことになります。

シルバーとゴールド:フィボナッチ88.6%つながりのハーモニックパターン完成?

シルバーは、以前掲載していたた日足のブラックスワンが効いた格好でしたが、このパターンが示していたPRZ(潜在的反転ゾーン)は、$32.861あたり。現在は、週足で、ディープクラブパターンがいます。

下げに転じたようにみえるのですが、ディープクラブパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は$32.861を少し超えたところにあります。

プルバックが$26.780あたりで止まってサポートされると、ワンモアアップで再びキーレベルを狙ってくる可能性も捨てきれずという感じです。

また、短期足では買いのバットパターンが出ているので、週明けのプライスアクションを待ちます。

ゴールドは、チャネルの上限をヒットして、押し戻されている格好になっています。

これ、ずいぶん昔に見た絵に似ているんですよね。押し戻されているエリアは、上昇する価格がターゲットとしていたエリアでもあります。

なお、ゴールドで少し気になるのは、短期足で、変形バットパターンが登場していること。

シルバーにバット、ゴールドに変形バットというバット仲間が出ていることになります。フィボナッチ88.6%つながりのパターンになります。変形バットは、CからDまで、えらく足が長くなったように見えるハーモニックパターンです。

変形バットパターンのBからCまでの動きを見ていただけるとわかるように、プルバックは非常に浅いものになり、その後、Dを形成するまでに結構な値動きを見せます。

その時間足では、トレンドが継続かというプライスアクションになるので、この場合だと、ゴールドの売り継続か?ということになります。

そして、XからDまでのフィボナッチプロジェクションは、1.128%。これは、シャークパターンでも使っている鬼のフィボナッチ数値になります。直近の安値や高値を割ってくるので、そのトレンドが継続かという目線を生むわけです。

ですが、これが、だましに終わり、急反転してくる可能性が高いのが特徴という鬼パターンです。

実は、2020年の夏、月足チャートで売りの変形バットを完成していました。その後の動きはご存知の通りです。

先ほど、ずいぶん昔に見た絵に似ていると書いたのですが、「ハーモニックトレード Part2(続編) 延長タイプパターンの変形バット(Alternate Bat) Goldの事例」の記事でも、昔ゴールドに出ていた逆バージョン、つまり売りを示唆する変形バットをシェアしていました。

今回の場合は、チャネルの上限から、下げてきて、買いの変形バットパターンが完成しているので、このパターンが効いてしまうと、反転上昇することを示唆します。

米国債・金利:ガートレーパターンが効いたZT1と、フィボナッチ78.6%と年ピボットをヒットしていないZB1

ZT1(2年債フューチャーズ)は、ガートレーからの上昇を継続して、失速。

フィボナッチ4.236%のラインで押されています。が、4.236%だと、少し中途半端な感があります。どちらかというと、気になる価格ラインは、ターコイズのラインで示した102.160。これは、別のフィボナッチで見える「ザ・伸び切りゾーン」になります。

なので、ここまでもう一度、上昇した後、どうするかに注目したいと思います。

できれば、年ピボットポイントとフィボナッチ78.6%が重なってくる102.24あたりまで伸びてほしいのですが、株式指数がドン下げして、一緒に下げてきているので、何かが動いているのかもですね。

こちらは、ZB1(長期債フューチャーズの価格チャート)。

前回シェアした118.24が意識されていて、それがサポートになるかという場面。そして、買いのシャークパターンが登場していますので、最低でも半値戻しの上昇をトライする可能性がありそうです。

また、上昇継続となるのであれば、ひと回り大きな別のフィボナッチリトレースメントの78.6%と、年ピボットポイントが重なる121.29から122のエリアまで伸びてくるかに注目です。

米金利。最近も、9月利下げ?とか、FEDが利下げに向けて準備?というニュースに事欠かないですが、2年債も10年債も、価格ではなく、金利のチャートを見てみると、もう少し下げたところに、年ピボットポイントがいます。

これがサポートになると、短期的には反発して、金利の上昇に傾く可能性もあるので、利下げなどのニュースに振り回されないのがベターかもです。

なお、ZT1とZB1が上昇し、金利が年ピボットポイントまで下げてくる場合は、ドル円も今しばらくは下げとなる可能性も出てくるので、週明けのプライスアクションを見ていきましょう。

US30のクラブパターン、DAXのフィボナッチ88.6%、そしてGER30はラインブレイク?

DJIのキャッシュであるUS30は、出ていた売りのガートレーで下げた後、反発して、NDQやSPXとダイバージェンスを形成して、独走しましたね。

そして、クラブパターンでプルバック中です。

でも、Is this it?(これで、トレンド転換は決まり?)

クラブパターンから見えてくることは、以前から攻防している$39818.26まで落ちない、あるいは落ちてきても、それがサポートになるというシナリオです。

となると、やはり、$41982.60を目指す展開になるかも?です。また、SPXのキャッシュのUS500を見てみると、現在、サイファーパターンが登場しています。ガートレーパターンの親戚ですね。実は、US500も、米国債と同じで、フィボナッチエクステンションの4.236%をヒットしたまでで、4.618%と5%には未到達という有様です。

さらに、ナスダックとSPXが続落している間に、踏ん張っていたのが、Nikkei 225。

買いのディープクラブパターンが出っぱなしです。短期足では、買いの3ドライブパターンも出ているので、何かありそうですよね。

Nikkei 225のキーレベルは39370円。その上のターコイズで引いた価格ラインは、フィボナッチから見えるキーレベル。

この価格ラインで支えられて、短期的に反発しても問題ないですが、高値を更新するのか、そうでないのか?結構な場面ですよね。

そして、前回シェアしていたDAX。

ガートレーパターンの78.6%ではなく、フィボナッチ88.6%の「最後の砦」を見事にヒットしてドン下げ。

現在、トレンドラインで引っかかってます。UK100も、以外にも踏ん張っているので、週明け、すべての指数が揃って反転してくるシナリオもオンです。いいかえると、突っ込み売りは要注意ということになりそうです。

その他、少し気になるのが、フィボナッチリトレースメントの78.6%で止められてバタフライパターンが出ているRussell 2000。

ターコイズで引いたラインがフィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベルになります。

見事なハーモニックパターンですね。

そのほか、Tanking中のMagnificent 7を見てみると、TSLAは、$239.08というキーレベルで止まっています。以前シェアした$291.13あたりにある窓はまだ埋め切れていませんよね。

APPLは$233.87がキーレベル。$207.34まで落ちてきても問題ないです。AMZNは、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」でドンピシャで止められて、サポートまで下落。一旦反発してくる可能性があります。GOOGL、META、MSFTも同じで、下落の波が伸び切っているので、反発してきてもおかしくないです。

こちらは、NVDA。$133.66がキーレベル。

$114あたりまで下げた後、空いた窓を埋めるために、反発する可能性もあります。

が、今踏ん張っているサポートラインを下にブレイクると、$95あたりがターゲットになるかも?という結構な場面です。

来週のプライスアクションは結構大切そうですよね。

こちらは、元祖テック関連の株を集めたXLK(テクノロジーセレクトセクター SPDRファンド)。

MSFTとNVDAがダントツなシェアを占めるほか、APPLも含まれています。

METAやGOOGLは入ってないようです。すでに2つのフィボナッチが形成する「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベルがレジスタンスになっているのがわかります。

チャネルのミドルラインも下にブレイクしていますが、まだわかりませんよね。とはいえ、以前シェアしたNQINTEL指数チャートと似ていますよね。

テック株とは別に少し見ておきたいのがFinancials。金融系の個別銘柄で気になるのはJPモルガンなど大手のチャート。

JPMのチャートのターコイズで引いたラインは、異なるフィボナッチが示す「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベルになります。

結構伸び切った価格エリアで、踏ん張っているのがわかりますが、引き続き下げてくるリスクも潜んでいるのかもしれません。

Goldman Sachsはフィボナッチエクステンションの5%でドンピシャで止められています。

そして、バンクETFのKBEには、売りのホワイトスワンが出ている状況です。

ターコイズで引いたラインがフィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」ですが、フィボナッチリトレースメントの78.6%(21.4%)までは到達していない状況。

再び上昇してくる可能性もありますよね。バークシャーハサウェイも、チャネルの上限まであと少しですので、週明け俗信かも知れません。

ただし、ちょっと気に留めておきたいのがKRE。KREは、地方銀のETFになります。

フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベルがある$57.59でドンピシャどまり。

こちらは、Comerica(コメリカ)銀行。

えらく恐ろしいギャップダウンですよね。今年のピボットポイントをまたいでおります。

このようにフィナンシャル系を見ていると、少し見えてくるものがあります。ナスダックなどの株式指数が下げているのに、ダウは、下げる前は、独走状態。

おそらく、テック株が売られても、金融系など他の物が買われていたためで、多くの個別銘柄が一緒に下落する総崩れではないといういうことです。先週と同じく、センチメントはFearでもなく、Greedでもなく、依然どっちつかずのままです。

ポートフォリオのローテーションをしているということを聞きましたが、椅子取りゲームのようにまだ音楽が流れているのかもしれませんね。

メジャーなニュースプログラムでも、前回のSell Offと異なり、今回のSell Offを報道しているものがなかったのも不思議でした。言い換えると、ナスダックやSPXの下落は、単なるポジション調整か何かで、それほどのものではないという認識があるのかもしれません。

テック株、金融、その他メジャーな分野が揃って崩れてこなければ、ベアトレンドが開始したと言いづらいのは当然ですが、こういう場面こそ、気をつけたいです。不意打ちがあるのが相場。巻き込まれて後悔しても仕方がないです。

今週、VIXやVVIXは上昇してきましたが、VVIXは、今年の年ピボットポイントで押さえられています。これを勢いよく上にブレイクしてくるかどうか、気になりますよね。ドカーンと上げるか、ギャップアップしてくるか?来週の動きをしっかり見ていきましょう。

それでも、欧州、米国、日経225、そして個別銘柄など、以前からシェアしているテクニカル分析のキーレベルが効いていることには間違いないです。フィボナッチレベル、ピボットポイントのほか、フィボナッチの集合体であるハーモニックパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)にも注目です。

また何かあったらアップデートしますね。

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