テクニカルに忠実なポンドドル:マルチタイムフレーム分析も活用してステップアップ♪

クリスマスが過ぎて、年越しまであと少し。今年のトレードを振り返りつつ、年末年始の空いた時間に、2023年に向けた復習をしてもいいですね。この間の記事でドル円の復習をしてみましが、今回のリフレッシャーには、ポンドドルにご登場いただき、今のチャートから見えるものを探索していきたいと思います。

ビーストなポンドさんをマルチタイムフレーム分析で追う

Refresher: Multi-time frame analysis 

マルチタイムフレーム分析を取り入れよう

先日、移動平均線に関する記事を二分割し、続編をアップデートする形で投稿しています。この記事の編集をしている時に、「マルチタイムフレーム分析」についてさらっと触れていたままで、その後何も投稿してなかったのに気づきました。なので、今回、テクニカルに忠実なGBPUSDさんのチャートを見ながら、マルチタイムフレーム分析を探索してみようと決心。笑 おつきあいくださいませ。

まず最初に、何はともあれ、先日の移動平均線の記事「The Moving Averages:トレードで知っておきたい移動平均線の使い方(続編)」で書いたのと同じ、このブログで紹介しているピボットポイントの記事「ピボットポイントを知らずに、ライン・水平線を引くなかれ – Pivot is a vital tool」でご紹介したのと同じ、マルチタイムフレーム分析を使って相場環境を認識するためには、まず最初に、大きな時間足から見ていくことが大切です。

森はどうなっているのか?ということですね。

なお、基本のマルチタイムフレーム分析では、日足、4時間、1時間、15分足といった感じで各時間足のチャートを表示させて、トレンドが出ているのか、レンジなのかといった相場環境の認識を行いますよね。ですが、移動平均線の記事で書いたように、ドル円、クロス円、ゴールド、ユーロドルなど見たいチャート全てでこれらの時間足チャートを表示させるのは効率的ではないので、下記のチャートでは、大きな時間足の移動平均線を小さな時間足にすでに表示させています。

GBPUSD(ポンドドル)の月足チャート

GBPUSD Bullish Blackswan ポンドドル月足のブラックスワン 26 Dec 2022こちらはGBPUSDの月足チャート。このチャートには、今年2022年の年ピボットポイントを描画しています。ハーモニックパターンは、今の段階では気にしないでください。

月足では、ジグザグっぽいですが、高値切り下げ、安値切り下げでダウントレンドを形成しているのがわかります。移動平均線も下に傾いていますよね。

GBPUSD(ポンドドル)の週足チャート

週足のチャートは、月足チャートの真ん中あたりから右側をズームインしたようなチャートになりますが、ローソク足を大きくするときれいに入らないので、縮小したままにしています。

ローソク足は見えずとも大丈夫。移動平均線は下向き、高値切り下げ、安値切り下げというダウントレンドが継続しているのがわかります。

GBPUSD(ポンドドル)の日足チャート

こちらは、日足のチャート。ここでは、月足の20MAは下向きですが、日足の20MAが上向き、週足の20MA(緑の点線)が横向きになっているのがわかります。

画像にある薄い青のボックスでは、日足20MAが週足20MAをクロスして上昇しているのがわかると思います。

だとすると、日足というレベルでは上昇トレンドを形成しているという判断になりますよね。確かに、スパイクを付けた9月以降、高値と安値を切り上げて上昇してきているのがわかります。

GBPUSD(ポンドドル)の4時間足チャート

こちらは4時間足のチャートで、先ほどの日足20MAが週足20MAをクロスした場所が左側の青いボックス

現在の様子はというと、右側の青いボックスになります。週足の20MAが横ばいである中、日足の20MA(赤)は上昇からやや下げ気味に転換、4時間足の20MAはその下げ気味の日足20MAをデッドクロスしているというのが見えますよね。

そして、この4時間の20MAがレジスタンスになって下げてきている状態ですが、上ひげあり、下ひげありで、ジグザグした下げ方になっているのがわかると思います。

GBPUSD(ポンドドル)の1時間足チャート

1時間足まで降りてきました。先ほどの右側の青いボックスの辺りにズームインした形になります。

日足の20MA(赤)が左側から上がってきて、緩やかに下げかかっているのが見えますよね。

そして、青いボックス内で目につくのは、日足20MAに対して上から下に向かってクロスした4時間のMA(ブルー)と、その下にこの1時間足の20MA(ピンク)が来た21日の動きです。長期(日足)、中期(4時間)、短期(1時間)のMAがパーフェクトオーダーっぽくなり、日足20MAがレジスタンスになって、下落していますよね。

ただし、週足20MAが、日足20MAの下にあるため、カウンタートレンドのようになり、反発も強烈です。結果的に、ジグザグしたプライスアクションになっているのがわかると思います。

GBPUSD(ポンドドル)の15分足チャート

こちらは15分足チャート。1時間足の所で見た青いボックスの中で21日の動きが見えますよね。こちらの画像ではピンクの点線が日足20MAになりますが、日足20MAをタッチしてから下落に転じています。また移動平均線そのものが高値切り下げ、安値切り下げで緩やかに下げを継続しているのがわかります。

ただし、21日は、下げている流れの中で、気を付けなければいけなかったことがあります。それは、画像左にある安値の存在。水色のラインを引いていますが、この辺りはサポートになる価格帯です。ここをヒットして、猛反発しているのが見えると思います。

その後、降りてくる移動平均線に押されて再び下落し、このサポートをブレイクしたのですが、反発上昇してきて、再び、移動平均線に抑えられて深く下げるというプライスアクションになっています。そして、週末には、この水色のラインまでジグザグとリターンムーブをしている形になっているのが見えると思います。

さらに5分足まで降りていく場合も、4時間足や1時間足の移動平均線がどうなっているのか、どっちを向いているのかなど、見るべきことは同じです。

まとめると、月足と週足ではダウントレンド継続中、日足は、20MAが週足の20MAを上に抜いているので日足レベルで上昇トレンド。4時間足、1時間足、15分足では、日足が築いている上昇トレンドに対するプルバックの可能性があること、あるいは、大きな時間足のダウントレンドが再開した可能性があるということが読み取れます。

これがマルチタイムフレーム分析のかなり大まかな流れです。大きな時間足が出しているトレンドが、小さな時間足でも出ていて、移動平均線が長中短という具合に並んでいれば、トレードしやすい環境にあるということになります。

なお、マルチタイムフレームを使って分析する場合、移動平均線という優れたツール以外に、サポートとレジスタンス(節目)や、その他のテクニカル分析に使うツールを一緒に合わせて使うと、もっと情報が得られそうですよね。

どういうことなのか?「テクニカルに忠実なポンドドル:マルチタイムフレーム分析も活用してステップアップPart 2♪」で探索していきましょう。

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