USDJPYはターゲットでA-サイファー、UK100とGER40もフィボナッチエクステンション in play

ここしばらくブログがダウンしておりました。米国債の反発で米ドルは下落したのですが、米国債はフィボナッチエクステンション2.618%に達していたので、上昇の動きで焦ることはなかったかもしれません。フィボナッチリトレースメントのキーレベルまであと少しだったドル円もハーモニックが居座る環境です。今のチャートの様子をサクッとシェアします。

フィボナッチエクステンションに律儀に反応するか?

Fibonacci extension and retracement in play: UK100, DAX

移動平均線とフィボナッチリトレースメントがレジスタンス

ドル円:サイファーでABCで、A-サイファー

これまで掲載していた昨年のピボットポイントの132.486円と、今年のピボットポイントの132.163円が形成するレジスタンスからずいぶん遠ざかってきましたね。

USDJPY A-cypher ドル円A-サイファー 6 March 2023先週掲載したサイファーパターンで、一旦は反応。

この辺りは、直近の上昇の波から見えるフィボナッチエクステンションの5%という「ザ・伸び切りゾーン」になっています。サイファーパターンで下落したのですが、その下落の仕方が3つの波でABCとなり、再び上昇をトライしましたよね。

価格は、最初のキーレベルだったフィボナッチリトレースメント38.2%と長期移動平均線がある場所を少し上に超えたところまで到達。ここで、A-サイファーというサイファーのいとこも出現し、結果的には下落してきています。このレジスタンスがあるあたりは週足の20MAも走っているので、結構なレジスタンスになります。

画像中、上側の黄色で示している136.667円あたりが、フィボナッチリトレースメント38.2%がある場所と最初にサイファーパターンが出ていた場所。このA-サイファーのターゲットを考えると、かなり深いプルバックになる可能性があります。

EURUSDはキーレベル$1.05771を下へ、そして上にブレイク

大きな絵柄は、月足のトライアングルの下限ラインに対するリターンムーブを完了し、最強サポートの$1.05771がキーレベルになっていること。

ユーロドルはわかりやすいです。$1.05771を下に抜けてブレイクかと思わせていたのですが、出ていたブラックスワンパターンもいたのと米ドルが売られたので、反転上昇。先週はこのキーレベルに押し目を付けた格好になっています。なお、引き続き気を付けたいのが、ブラックスワンパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が、昨年の年ピボットポイントS2があった$1.04726に近い場所にあることと、ここに直近高値と安値を使ったフィボナッチリトレースメントの38.2%も重なっていること。

こちらはドルインデックス(DXY)。ドル円はA-サイファーですが、DXYはA-ネンスターパターンが出ています。

先週は空いていた窓を埋めるのを狙うような形で下落したのですが、窓を埋めてきて、このパターンが出現。

なお、DXYは、$107.655あたりだけでなく、手前の$105.863にも窓が開いてます。この窓とさらに上の窓を埋めるのか?米ドルはブリッシュかもですね。

GBPUSDは$1.20553がレジスタンス

昨年9月から月足に居座るブラックスワンで上昇トレンドが続いているGBPUSDは、EURUSDと似たようなプライスアクションですが、GBPUSDの方は今年のピボットポイント$1.20553がふたになっています。年ピボットポイントがレジスタンスとして機能するのであれば、深いプルバックを展開しがちなポンドルさんは、直近の高値と安値を使ったフィボナッチリトレースメントの50%あるいは61.8%まで下げてくる可能性もありますね。この場合は$1.16500あたりが最初のターゲットになります。

ゴールドも$1836.22に押し目を付けるか?

ゴールドのキーレベルは、年ピボットポイントのミドル値$1946.97と$1836.22。EURUSDと似たようなプライスアクションですので、これはもう米ドル次第という環境でしょうか?

シルバーも、レジスタンスの$22.806に到達するパワーがないのですが、ジグザグと上げてきていますね。キーレベルの$20.743がサポートになるか?ならなければ、$18.680まで下落する可能性もあるので、プライスアクションを見ていきます。

ZN1とZB1はフィボナッチエクステンション2.618%

先週記載していた米10年債フューチャーズ(ZN1)、2年債(ZT1)、30年債(ZB1)は反転してきています。10年債は直近の下落の波を使ったフィボナッチエクステンションから見える「ザ・伸び切りゾーン」の最初の壁、フィボナッチエクステンション2.618%をヒット。一方、ZB1も3月2日にフィボナッチエクステンションの2.618%をヒットして追いついた形になりましたね。

ですので、反転上昇=米ドルの売りを想定できていたかもしれません。なお、米国債は戻り高値を付けるための反発の動きに過ぎない可能性が残っているので、注意したいところです。ZB1の最初のターゲットは126.16、次が127.22、その次が128.28。

シナリオ的には、1)今日明日のパウエル議長の発言前までに、最初のターゲットまで上昇している、2)今日、うろうろして明日最初のターゲットまで上昇、3)126.16か127.22をヒットしても、そこから下げて、さらに深い128.28あたりまでまた上昇というふうになります。

パウエル議長の発言の前と後に関わらず、ターゲットをヒットするまでは、しばらくジグザグしてトレンドレスの動きになるシナリオもオンです。なぜなら、明日のイベントはすでに織り込まれている可能性があるからです。

いずれの場合も、超えてはいけないレベルは129.10。このレベルに重ならないというプライスアクションが完了したら、ZB1は続落する可能性が大きくなります。それまでは買いあがるかな?

DJI、SPX、NDQは急反発

US100、NQ1、SP500:ピボットポイント、フィボナッチ活躍中

ここしばらくの記事の内容は引き続き有効ですが、短期的には、ドカーンときましたね。笑

少しズームアウトしてみると、US100(ナスダックキャッシュ)はフィボナッチエクステンション5%がある$12805あたりと今年のピボットポイントが強固なレジスタンスになっている環境。2月3日にキャプチャ―したガートレーもまだ居座っております。

US500(SPXキャッシュ)は、年ピボットポイントのある$4050.72がレジスタンス。ここまで上昇してきました。昨年の年ピボットポイントS1のあった$4019.61も引き続きキーレベル。この2つのピボットポイントが形成するエリアがレジスタンスになってしまうと、次のターゲットは$3667。

US30(ダウキャッシュ)は、年ピボットポイントの$32898.38を上に抜けてきたという環境ですが、日足の20MAが上から降りてくるレジスタンゾーンに突入中です。

米株式指数は、米ドルの動きと米国債の動きを意識したようなプライスアクションを見せていますが、構成する銘柄(TSLAやAPPL)の動きなどにも注目です。ここしばらく掲載しているHYG、LQD、SPHB(Invesco S&P 500 High Beta (ハイベータ) )も結構なプライスアクションを展開しておりますので、プライスアクションを待ちましょう。

GER40とDAX、UK100

DAXとGER40(ドイツ株価指数キャッシュ)でもとりわけ、DAXの動きは、ナスダックキャッシュと似ていて、フィボナッチエクステンション5%が効いている環境。

DAXはヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインを下に抜けたのですが、これに失敗したら逆走するという典型的なプライスアクションを展開。ただし、DAXは、2月9日にフィボナッチエクステンションの5%をすでにヒットしていてレジスタンスが硬い環境。

先週の上昇ではその小さな上昇の波から見えるフィボナッチエクステンションの5%もヒット。

これと同じ状況なのが、GER40。画像の黄色いエリアは、最高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの88.6%(最後の砦)が控えている場所。現在ネンスターパターンが出ています。DAXもGER40も、ワンモアアップで行き詰まりとなるか注目ですね。

これとは反対に、UK100(FTSE 100)は、直近の上昇で、フィボナッチエクステンション5%をヒットして、同時に空いていた窓も埋めたという環境です。

以前記載していたレジスタンス候補の7970をはじめとするブルーのボックスの辺りまで上昇してくれています。

ここで見えてくるのが、推進波のようにみえる下落に対する先週の上昇波が、ジグザグしたABCの調整波のような形になっていること。

だとすると、すでに初動の第1波と第2波が完了した可能性と、ワンモアアップして、オレンジの第1波と第2波を形成する可能性が出てきます。一応、上値余地はあるので、緑のサイファーを形成するまで上昇してきてもおかしくはないですよね。

AAPL、TSLA vs フィボナッチエクステンション5% vs フルムーン

フィボナッチエクステンション5%を超えてぶっ飛んでいたボーイングはギャップダウンから、急上昇。その一方、ドン下げとはいかないTSLA(テスラ株)とApple。

フィボナッチエクステンション5%のレベルからギャップアップしたAppleと、DAXと同じくすでにフィボナッチエクステンションの5%をヒットしているTSLAがどうしたいのか?ボーイングのようなドン下げを前に、イヤな状況にいるのか?

さらに、ぶっ飛んでいるMETAもいますよね。考えてもしょうがないので、相場に決めてもらいましょう。笑 ただし、弓を引けば引くほど、ぶっ飛ぶ距離が伸びますので、リスク管理に注意したいですね。

このほか、VXX iPath S&P 500 VIXフューチャーや、ボラティリティ指数のVIXとVVIXといった恐怖指数に関するチャートは、以前として安値を割ってこないうろうろ状態。

前回と同じく、市場が注目しているのは、明日火曜日のパウエル議長の発言。なので、今日はうろうろで終わるかもしれませんね。それまでに価格がどこにいるかで、環境がもっとよく見えてくるかもしれません。特に、今日TSLAやAPPLが短期的に上昇してきて、US100がワンモアアップ状態となっても、行く先には、レジスタンが控えているので、テクニカル的には高値掴みのリスクもありという環境です。

明日7日は満月を迎えますので、迎えて過ぎるまでは、米国債の買いあがりと合わせて、株式指数が跳ね上がってくる可能性があり、そうなったらそうなったで、その後のことについてシナリオを考えるようにします。また何かあればアップデートしますね。

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