本日の別の記事ではドル円などを見てみましたが、こちらでは、プライスアクション展開中のXLF(金融セレクト・セクター SPDRファンド)、KBE(スパイダーS&PバンクETF)、US100のチャートを見ていきます。Potentially action-packed price action ahead.
節目になかなか到達しない相場 vs ワン・ツー?
A bearish butterfly in US100 may indicated a one-two?
年足ピボットポイントという最強ライン:米国債
ユーロドルのブラックスワン、ゴールドのホワイトスワン、シルバーのガートレーパターン、USDCHFのバタフライパターンから見えるのは、やはり、もう少しだけ短期的な米ドル買いでしょうか?
また、3月14日に投稿した「XLFとUS30は年足ピボットとフィボナッチプロジェクションのターゲットに到達 EURUSDはディープクラブパターン」の米国債のチャートをご参照ください。
こちらは米国債10年物のチャートZN1。YR S1とあるのは以前から記載している年足ピボットS1、その下のピンクのエリアはギャップです。
描画しているブルーのパターンは、いわゆるテキストで学ぶハーモニックパターンに入っているものではなく、フィボナッチプロジェクションの比率を見るために描画しています。
ブルーのパターンに表示されているフィボナッチ数値を見ると、いい感じではないでしょうか?YR S1あたりで2.61%や1.601%というフィボナッチの主要な数値に近い数値なります。
ここしばらくは、大きな節目と空いている窓をヒットか?という感じで待たされているのですが、FOMCでもヒットせず、ようやくNFPでヒットに向けて動き出したかという絵柄です。
なお、問題は、この年ピボットS1と空いた窓を埋めるというプライスアクションが完了した後です。
今日の別の記事のユーロドルの所で見たように、「サポートでは売らない」というプライスアクションが守られれば、ここで売りの手じまいが入り、買いも参入する可能性があります。その場合、今度は、上の方にある今年2月に空けた窓を埋めに爆上げ?という可能性が出てきます。爆上げされると金利が下がるのでドル円がどうするかということになります。
ここで、思い出したいのが、別の記事に投稿していたドル円のゴーストのシャークパターン。このシャークパターンは今では消えておりますが、そのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、今、ドル円がいる価格帯。警告していた通り、この消えたゴーストシャークパターンでドル円が下落してくるというシナリオを描くこともできますよね。
その一方、この年足ピボットをギャップダウンして、下に突き抜けてしまうと、ドル円がさらに爆上げする可能性もあるという、なんともボラティリティが高まりそうな相場環境です。米10年物のほか、5年や2年を見ておいてもいいですね。
US100のバタフライパターン vs ワン・ツー
MT4で見えるナスダックのキャッシュ、US100は、以前に大局をおさらいしたように、ヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインとキーレベルの$12875.45が意識されている相場です。今週はこの節目から反発して、ダウやSPXに追いつこうかという勢いです。
フィボナッチを引いていますが、フィボナッチリトレースメントレベルの76.4%と78.6%のあるレベルまでもう少しというところではあります。週明け、ここまでギャップアップしている可能性があります。
ナスダックの場合、これまで頻繁にニュース等で耳にするのが、「金利の上昇がマイナス材料になっている」ということ。ニュースだけに頼ってトレードすると痛い目に合うのですが、米国債の動き次第では、このバタフライパターンが機能する、あるいはこのバタフライのPRZ(潜在的反転ゾーン)を突破して一旦パターンが消えた後、忘れた頃に何かしらのプライスアクションが出る可能性も想定しています。
また、気になるのは、今年2月25日につけた高値を少し超えた時点でハーモニックパターンが出ていること。
何のことと思われるかもしれませんが、エリオット波動で言うフラットパターンを形成しているのであれば、ブルーの1までの下落が第1波、その後のジグザグと上昇してきた先に描画した現在の価格帯あたりの2が第2波となり、「ワン・ツー」のフォーメーションになる可能性があります。つまり、エリオット波動のプロがよく口にするトレンドの初動の波、「ワンツー(1-2)・ワンツー(i-ii)」パターンです。となると、この後、第3波が待っているという少し怖いシナリオに。
XLFとKBEのプライスアクション:ギャップフィリング?
今週もプライスアクションという点では意義のあったXLF(金融セレクト・セクター SPDRファンド)とKBE(スパイダーS&PバンクETF)。
うす茶色のYP R1と記載した年足ピボットポイントのR1と、フィボナッチリトレースメントレベルの78.6%(画像中は21.4%)が重なり、ここまで上昇すると、空いていたギャップを埋めるというプライスアクションも完了することになります。
仮に、週明けにギャップアップして窓を埋めれば、その後が問題です。
前回投稿したKBEもギャップを埋めるのであれば上昇しなければなりませんが、何しろ、年足ピボットのR1というレジスタンスをヒットしている相場です。KBEの場合、最初にギャップダウンした3月22日のプライスアクションに意味があるのかも知りたいところですよね。KBEについても、下記の3月14日投稿記事をご参照ください。
またRussell 2000のETFであるIWMというチャートもトレーディングビューで見てみてください。すでに年足ピボットR1はヒット済みで下落。
現在、上昇していますが、あと少しでギャップフィリングが完了するという結構重要な場面のようです。この窓埋めで買い圧力が弱まるか、あるいは、ヘッドアンドショルダーズパターンを形成しているのか?という相場環境です。IWMとXLFの動き次第では、SPX(SP500)のプライスアクションも見逃せませんよね。
そして、最後にVIX(恐怖指数)。フィボナッチリトレースメントレベルの88.6%である17.3を金曜日にヒット。NFPなどイベントはありましたが、もう過ぎたことなので、市場が織り込んでくるとボラティリティがONになるかもしれませんね。
ナスダックのジグザグやワン・ツーの関連記事
3月14日に投稿した「XLFとUS30は年足ピボットとフィボナッチプロジェクションのターゲットに到達 EURUSDはディープクラブパターン」
「ドル円・カナダドル円の節目: ビューティフルなUSDCADのABCDパターン – CADJPY in a channel」