DJI(ダウ)の節目上抜けからのギャップダウンは文句なしのプライスアクションでしたね。窓が空いてしまっているので、それを埋めるプライスアクションが継続するシナリオも取り入れつつ、気になるハーモニックパターンが存在するペアなどをサクッとシェアします。
スラストでぶっ飛んで、撃沈のDJI
DJI’s price action at the major target may indicate a move to come this week.
テクニカル分析の基本の基本をあなどらない
EURUSDは高値と安値の間でシャークパターン
EURUSDは、5月11日の高値を超えてくるかに注目しますが、金曜日のプライスアクションから形成されたのは、またまたベアリッシュなシャークパターン。
シャークパターンからプルバックしても、フィボナッチリトレースメント50%辺りで支えられると、再度高値更新の動きを見せる可能性がありそうです。併せてGBPUSDも$1.44188までぶっ飛ぶ可能性があります。笑
なお、先週、EURUSDには売りのブラックスワン、DXY(ドルインデックス)にはブリッシュなブラックスワンが出ていた相場でした。現在は、MT4から消えていますが、高値を更新しそうなあたりで再び現れる可能性も考慮しています。
とくにDXYは、戻り高値を付けるための反発が浅いままで下落しているので、反発があってもおかしくはなさそうです。そうなるとEURUSDは深いプルバックを開始すると考えています。先週の記事の内容はまだ有効ですので、ご関心があればご参照ください。
クロス円の皆さんのハーモニックパターン
先週CHFJPYやCADJPYについて少し触れていましたが、MT4を開くと、クロス円はベアリッシュなハーモニックパターンのオンパレードとなっています。
左上から、時計回りに、CADJPY、EURJPY、AUDJPY、NZDJPY、CHFJPY、GBPJPYとなります。なお、画像を見られて気づかれると思いますが、これらのハーモニックパターンは、日足以上の長期足で検出されているものです。
日足や週足の長期足に検出されるハーモニックパターンからのプライスアクションは、1)翌日、翌週からすぐに下落に転ずる、2)数日から数週間横向きのレンジ相場になる、3)ハーモニックパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)の上限まで今のトレンドを継続するのどれかになり、5分足や1時間足といった短期足で見られるような「即座の反転」というプライスアクションにならないことが多いです。
なお、3)のように、PRZまで値幅がある場合、現在、出ているハーモニックは、「フィボナッチレベルが伸び切り始めています」という警告であって、「ポジションを持てよ」という指示ではないことを理解しておく必要がありそうです。笑
また、ここでは、ハーモニックパターンを使用していない他のトレーダーさんやWall StreetやThe Cityのビッグボーイズの目線と合わせることも必要になります。自分が見ているチャートは、世界中のトレーダーが見ており、自分が「考える」エントリーの場所は、あくまでも自分の「考え」であることを改めて思い出しておくといいですね。
これらのクロス円のチャートを見ると、CADJPYは、90.771円、GBPJPYは157.543円というように、レジスタンスとなるであろう節目が見えています。こうした節目まで上昇してくれた方が、エントリーのための根拠が増えます。
で、クロス円を見る時、忘れてならないのがUSDJPYです。
先々週に大きな節目の109.904円を前に検出されていたガートレーパターンから下落後、反発。また、日足のチャートを見ると、今年頭からの上昇の波が形成した「ザ・伸び切りゾーン」にいます。
4月には、このゾーンから、1月の安値と3月の高値を使ったフィボナッチリトレースメントレベルの38.2%までプルバックしているのですが、この38.2%のエリアでは、以前から記載している107.702円という大きな節目が重なっています。
ドル円の場合、引き続き、次のフィボナッチリトレースメントレベルの50%と61.8%までプルバックする可能性と、この107.702円がサポートとなり、さらに上昇して、113円あたりを目指す可能性のどちらかのシナリオになりそうですね。
GOLD:$1807.07がサポート?WTI原油の$69.95
ゴールドは、月足にベアリッシュな変形バットが居座る相場ですが、2020年7月と今年3月の安値を使ったフィボナッチリトレースメントレベルの50%がある$1876あたりまで上昇(リトレース)するか、あるいは、日足の200MAがレジスタンスとなり、そろそろこの辺りから下げる(プルバック)かに注目します。なお、当面のキーレベルは$1807.07ですが、この価格帯を下にブレイクしなければ、次のターゲットは$1985.08。
ここしばらくあまり触れていなかったWTI原油は、$69.95まであと少し。ここまでは上昇すると想定できますが、その後のプライスアクションは、昨年4月からの上昇に対するプルバックになる可能性も考慮しています。
DJI:Awesome!ギャップダウン!
先週の「おいおい、逆走かよ」から、大きな節目を上抜けて、「どこに行くの?」状態だったDJIは、見事にギャップダウン。笑
DJIは、エリオット波動、チャートパターン、ハーモニックパターンを使うそれぞれのトレーダーの目線が一致していたと思います。トライアングルからのスラスト(吹き上げ)で到達した先は、年ピボットR1で、これがレジスタンスとなりあっけなくギャップダウンでした。
その後トライアングルを下に抜けたのですが、空いた窓を埋めるべく上昇中。週明けは、窓を埋めきる前に、一度下げる可能性がありますが、$34,000-$34,200あたりで、支えられてから、再び窓を埋めに行くという荒れるプライスアクションになる可能性を考えています。
逆に言うと、この方が、画像のように、ベアリッシュなガートレーやバットなど、ハーモニックパターンが形成されやすい波の形になります。
原油、ゴールド等がもうひと上げしてくるのに合わせて、米株式もワン・モア・アップ(もうひと上げ)する可能性がありそうだというシナリオもありです。
XLF(金融セレクト・セクター SPDRファンド)やKBE(スパイダーS&PバンクETF)についても、プライスアクションが出ていますね。KBEの場合、先週投稿した画像中の緑のボックスが再び意識されて反発しています。どちらも、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」にいますが、高値を更新するかどうか、週明けプライスアクションを見ていきましょう。
なお、VIXとVVIXは、シュートアップしている状態です。リスクがないという相場ではなさそうですので、とりわけDJIが窓を埋めた後に見せるであろうプライスアクション次第では、リスクオフになる可能性もありそうですよね。
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