エリオット波動とハーモニック Part3(続編)推進波とブラックスワン Impulsive wave Blackswan

エリオット波動とハーモニックパターンをテーマとした記事「エリオット波動とハーモニック Part3:推進波とブラックスワン(Impulsive wave & Blackswan)」の続編となります。記事が長いので後半をこちらに掲載しています。ここではブラックスワンにスポットライトを当てて探索していきます。

センチメント vs ボリューム vs フィボナッチ

ここでは、このブログでもよく登場していただくブラックスワンパターンを見ていきます。クラブなど延長タイプのパターンについては、下記のハーモニックトレード Part 2をご参照ください。

ブラックスワンが繰り返される相場

ブラックスワンパターンが、必ずしも前編で見たケースに当てはまらない場合もあります。

相場が上昇、あるいは下落を継続している場合、センチメントは一方に傾き、下げても押し目買い、上げても戻り売りというプライスアクションが継続します。そのため、上げたり下げたりする値動きで形成される山や谷が連続して出現し、この山と谷にブラックスワンも連続して検出される現象も珍しくありません。

ブラックスワンが推進波を計測?でも、推進波の形状が厄介なケース

2019年7月現在のSP500に居座る大きなブラックスワンです。

 

SP500 Blackswan SP500のブラックスワンの延長の可能性 エリオット波動とハーモニックパターン前編で見たゴールドやカナダドル円と少々異なったフォーメーションです。

長い第3波というわかりやすい推進波を持つ波ではなさそうですね。

画像中、左側の下落は、赤で示したように3波からなるABCの調整波です。その後勢いよく上昇してきたのですが、一番左の高値からのフィボナッチプロジェクションの1.13を少し超えたところで反応していますよね。

1.13を使うのであれば、黄土色で囲ったようにシャークパターンとも見えるパターンが想定できます。このブルーのブラックスワンのX地点からD地点までのフィボナッチプロジェクションは、1.618を達成しています。画像では1.658%となっています。

1.618%は黄金比率なのですが、ブラックスワンでよく見かけるのは、このX地点からD地点までのプロジェクションの比率が2.0%となるものです。画像中、もう少し上にPRZ(潜在的反転ゾーン)が2.0となるレベルが表示されていますよね。そうなると、可能性としてはまだ上昇の余地があることになります。

そして、思い出したいのが、ABC調整波に限らず、スリードライブパターンがあるように、相場は3回価格を付ける習性があるということです。相場ではなぜか3が意識されますよね。

となると、ピンクで追加したもうひとつの三角を使う別の小さいブラックスワンが想定できませんか?ピンクのブラックスワンの左側の三角のような動きをもう一度繰り返す可能性が出てきます。センチメントが強い時はこのような三角の動きが繰り返され、この場合だと売っても買い戻されて損切りになるという「売りづらい」相場になってきます。

また、この後は、ダイアゴナル(ウェッジ)のような動きになるのかもしれません。ピンクのブラックスワンの右側の三角の中で、小さな売りのバタフライパターンやディープクラブパターンが検出されると心強いですよね。

ブラックスワンが出てきた場合、RSIやMACDなどオシレーターとのダイバージェンスや、ボリンジャーバンドの2シグマと価格の位置関係、ピボットなどレジスタンスなどを見たり、1時間足に出ているなら4時間足や日足などにズームアウトして相場環境を見直すなど、トレンド転換の根拠を集める作業をするに値します。

ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)から考えられるプライスアクション

ブラックスワンのPRZが形成される場所は、フィボナッチプロジェクションの2.0、2.24、そして2.618の場合があります。上記のケースで見える価格レベルには、黄土色の大きなシャークパターンのフィボナッチプロジェクションの1.13の次の数値である1.272が控えています。

想定できるのは、ここで大きなネンスターという新種のハーモニックパターンが検出されること、あるいは、この最後の三角の中に、ディープクラブパターンなど小さなパターンが検出されること。大きなパターンと小さなパターンのPRZが重なると、かなり強烈なプライスアクションが出そうです。

ブラックスワンのフィボナッチプロジェクションが2.0の場合、次に想定できるのは、半値戻しに向けた下落の動きです。なぜなら、フィボナッチの数値2.0と逆数の0.5を使う「逆数5-0パターン」が存在するからです。ブラックスワンの2.0が2.24まで伸びても大体同じです。2.0や2.24でプライスアクションが出る場合は、5-0パターンを考えることが可能です。おそらく、このようなケースのブラックスワンは難しいパターンだと思います。

ブラックスワンのフィボナッチプロジェクションのレベルが2.618まで伸び切った場合は、トレンドが完了したという警告になる可能性もあります。強烈な名前を持つブラックスワンというパターンが示唆するのは、推進波と相性はいいですが、トレンド継続ではなく、警告を出しているパターンだと認識することが可能ではないでしょうか?

エリオット波動とハーモニック=ベストメイト

Part 1からPart 3まで、エリオット波動とハーモニックパターンがどういった関係にあるのかを見てきました。

エリオット波動分析のガイドラインにある「第3波は、通常、第1波の1.618倍、勢いがあれば2.618倍まで伸びる(推進波)」、「第4波のプルバック(押し目や戻し)が、第3波に対するフィボナッチリトレースメントの38.2%-50%あたりで終わる(調整波)」など、条件をよく見るとフィボナッチを必ず使っていることがわかりましたね。

推進波でも調整波でも出てくるABCDパターンも、フィボナッチ数値が鍵となります。フラットパターンやトライアングルといった調整波でも、フィボナッチリトレースメントのレベル(61.8-78.6%)や、フィボナッチプロジェクションのレベルなどが使われていること、そして、それに応じたガートレーやシャーク等のハーモニックパターンが活躍していることもわかりました。

推進波で出てくるブラックスワンは、推進波の完了などを想定する手助けをしてくれる心強い味方であることもみえてきました。また、エリオット波動分析のプロのフィボナッチの使い方を見ていると、フィボナッチエクスパンション、そして調整波に対して使うフィボナッチプロジェクションが大切であることも学べます。

ハーモニックパターンインジケーターは、調整波という波に対して使う少しわかりづらいフィボナッチプロジェクションをしっかりと自動で表示してくれているほか、私達トレーダーが見るべき高値と安値を教えてくれていることになります。つまり、水平線・ラインを引く場合、どの高値と安値を使うべきか手助けをしてくれていることになり、無駄なラインを引いたりすることがなくなりますね。

今回の3つの記事から言えるのは、エリオット波動分析とハーモニックパターンを使うチャート分析の手法が「まったく別のチャート分析方法」ではないということだと思います。この2つの手法は、「かけ離れたものではなく、むしろ、つながるべきもの、一緒にいるべきもの」だということがわかります。メイトは友達を意味しますので、ベスト・メイトだと大親友ということですね^^

そして何より、フィボナッチ、エリオット波動、ハーモニックパターン、フラッグなどのチャートパターンという点が、なんとなくでも線としてつながってきたのではないでしょうか?

新種のハーモニックパターンが、単なるマニアの産物ではないこともわかりますよね。(この記事を読まれて、理解が間違っていると思われた場合は遠慮なくご指摘ください!私もまだまだエリオット波動はビギナーです。。。)

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