昨日の米株式の下落は強烈でしたね。SP500には下落の前から売りのシャークパターンが居座っていた相場。ユーロドルも居座るハーモニックパターンで下落。FOMCを前に、週明けから検出されているハーモニックパターンをサクッとシェアします。
リターンムーブからダブルハーモニックパターン
EURUSD’s double harmonic patterns
(注:この記事は2020年10月7日に投稿していたものです)
テクニカル分析の基本vsハーモニックパターン
EURUSD:リターンムーブ完了?
ユーロドルは投稿していた買いのブラックスワンから上昇後、ヘッドアンドショルダーズパターンとレジスタンスの価格帯までリターンムーブを展開した相場。
5日には、4時間足で、売りのブラックスワンが検出されていた相場。
その後、6日には、黄土色で示していたヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインを再度トライしてレンジになりましたが、このレジスタンスは相当意識されている価格帯ですね。
こちらは4時間足に居座る5-0パターン。久々の登場です。
ユーロドルのキーレベルは、マンスリーピボットとウィークリーピボットR1が走る$1.1780-$1.1785の辺り。
先日6日の高値を更新できなければ、下落に転ずるシナリオに優位性がありますね。
そして、気になるミニ5-0パターン。こちらは1時間足に検出されている5-0パターン。4時間足と1時間足に、5-0パターンがダブルで出ている相場です。
今は5-0パターンに切り替わっていますが、1時間足には先日に高値を付けたエリアで大きな売りのガートレーパターンも検出されていました。なので、ダブルではなく、トリプルなハーモニックパターンが居座る相場になりますね。
ユーロドルは、ピボットポイント、フィボナッチ、移動平均線、チャートパターンといった基本のテクニカル分析から見えるレジスタンスとハーモニックパターンが機能するかが試されている相場です。
EURGBP、EURJPY
なお、EURGBPには、以前投稿した日足レベルでの大きな売りのガートレーパターンが健在。EURJPYにも日足で売りの5-0パターンが存在しています。ユーロを買っていくのにリスクがある相場なのかもしれませんね。
USDJPYの不可解な動き?
ドル円は米株式などの動きでつられた形で下落しかけて、反発。前回投稿した買いのバタフライが効いた格好ですが、ドルインデックス(DXY)と同じく、連動するものがすでに短期的に上昇トレンドに転換した可能性があるため、円買いではなく、円を売る、あるいは米ドルを買う動きになっているような相場です。
ユーロ圏で悪いニュースが出るにせよ出ないにせよ、ドルインデックス(DXY)のキーレベルの$93.612あたりがサポートになり反発すれば、ユーロ、ゴールド、シルバーにはプレッシャーがかかります。ドル円は、このまま上昇を継続すれば、107円後半から110円あたり目指すシナリオを描いています。
ゴールド&シルバー
ゴールドはユーロドルと似たような動きですね。前回投稿したシルバーは、引き続き想定航路を進んでいるように見えます。米株式が下落した時に一緒に下落しているプライスアクションも興味深かったですね。引き続き、長丁場でじっくりと待つしかないですが、シルバーのキーレベルなどは先週の投稿をご参照ください。
今回は、ユーロペアのハーモニックパターンにフォーカスしたので、内容は短いですが、FOMCを前に、ユーロは非常に重要な場面にいることがわかりますね。FOMCまでにどうなっているのか、初動でユーロが買われた場合でもその後のプライスアクションには注目です。