ドル円が初動の動きを見せる?目まぐるしい相場に潜むハーモニックパターンと節目:Gold has topped?

今週はプライスアクションが活発な週だったと思います。4月18日に投稿していたユーロドルの想定航路は、結果的に移動平均線まで上昇という航路を取りましたね。その他、気になっていたゴールドやドル円にも動きが出た週ではないでしょうか?新たに居座るハーモニックパターンなどをシェアします。USD still in focus.

最強ラインと移動平均線が機能している相場

Lines and moving averages are acting as resistance and support

(注:この記事は2020年5月2日に投稿していたものです)

トレンド初動の動きが出るか注目

ユーロドルは長期移動平均線をリスペクト

4月18日の「新種のハーモニックパターン vs 移動平均線!ゴールドはワンモアアップ?Harmonic patterns vs USD」で記載していたユーロドルは、新種のハーモニックパターンのサイファーのPRZ(潜在的反転ゾーン)を下抜けたものの、長期移動平均線までアップムーブを続けて、金曜日に到達しましたね。

途中にブラックスワンが出ましたが、その後到達して、金曜日の手じまいが入っています。

EURUSD Bearish blackswan 1 May 2020 ユーロドルのブラックスワンと移動平均線これに合わせてドルインデックス(DXY)も$98.662の節目までほぼ到達。若干ヒットしていないように見えるので、ワンモアダウンでヒットしに来る可能性も考慮。

この動きと合わせて、ユーロドルは、$1.10532の大きな節目を再度トライする可能性があるので、月曜以降のプライスアクションを見ていきます。

AUDUSD(豪ドル米ドル)の買いの5-0パターン!

少し悩ましい価格帯でハーモニックパターンを検出したのがAUDUSD。

AUDUSD bullish 5-0 pattern 2 May 2020 豪ドル米ドルの5-0パターン

日足のチャートを見ると、200MAまで上昇余地はあります。5-0パターンは、フィボナッチリトレースメントレベルの50%、つまり半値戻しを指し、重要な節目を教えてくれていることにかわりはありません。

豪ドルの場合、豪ドルを主軸とする他の通貨ペアはちぐはぐで豪ドルを買っていくという目線になりづらいのですが、$0.63735は大きな節目でここに向かって下から日足の移動平均線25MAが上昇してきている相場環境です。

ドル円の反発とサポート

ドル円は、4月30日に投稿した「DXY(ドルインデックス)、ゴールド、ドル円が動き出しそうな相場!?USD may be on the move!?」で見たように、木曜日には節目から反発しています。金曜日に下落したものの、106.549円は引き続き最強ラインですので、チャートにラインを引いておきましょう。このラインを短期的に下割れした場合、106.318円あたりは次のサポートなので、急反発も想定しておきます。

ドル円は、トレンド転換の初動の動きのような動きを見せていたのですが、もうひとつ伸びが足りないので、もう少し様子見です。

USDCNHのバタフライ

USDCNH Bullish butterfly 30 Apr 2020 米ドル中国元ハーモニックパターン

こちらは4月30日にキャプチャ―しておいたUSDCNH(米ドル中国元)に出ていたバタフライパターン、その後、急激に反発してきました。

現在はガートレーパターンが出ているため、一旦はプルバックする可能性があります。

 

資源国通貨ペアのハーモニックパターン

オージドルに買いの5-0パターンが出ているので、他の資源国通貨も見てみました。

Commodity currencies harmonic patterns 2 May 2020 NZDとCADのハーモニックパターン

こちらは画像左上から時計回りに、カナダドル円(CADJPY)、ニュージーランドドル円(NZDJPY)、ニュージーランドドル米ドル(NZDUSD)、米ドルカナダドル(USDCAD)。

カナダドルは「3という数字を使うハーモニックパターンが効くとき:カナダドルの次の動きに注目♪」で記載したように週足で買いの3ドライブパターンが出ています。

長期足にハーモニックパターンが検出された場合、ひげの長いローソク足がでてすぐに反転することを期待しがちですが、数日から数週間そのPRZ(潜在的反転ゾーン)あたりで行ったりきたりすることはよくあります。

カナダドルの場合、後者のようですが、現在はサイファーパターンになっていますね。なお、原油の動き次第では、荒れるので要注意です。

コモディティ:WTI原油とゴールド

ゴールドの第4波か、それとも下落の初動!?

ゴールドについては、もうひと上げありそうですが、年ピボットのR2のブレイクに失敗しています。すでに高値を付けたというシナリオと、以前記載した第4波がトライアングルのようなレンジを形成している可能性もあり、ちょっと厄介です。引き続き、ゴールドのキーレベルは、$1684.76と$1739.06。シルバーは$14.915と$15.23あたりのエリアがレジスタンスです。

株式指数:ダウ、SP500にある窓!

SP500キャッシュやダウのキャッシュには売りのブラックスワンなどが出ていましたが、すでに出ていたバタフライパターンもあり、木曜日に年ピボットという節目をヒットして下落したのがSP500。US30キャッシュのダウは、$24431.73を少し超えましたが、長期の移動平均線にヒットして、売りのブラックスワンという相場環境。

US30 Bearish blackswan 2 May 2020 ダウキャッシュのブラックスワン

週足を見ると上ひげのついた陰線になっており、このまま下落に転ずるでしょうか?

ブラックスワンで表示されたターゲットはまだヒットしておらず、週明け、ギャップダウンなどあると、相場は引き続き荒れそうですね。

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