徐々に上昇してターゲットをヒットした米株式指数、逆に下げているUK100とGER40、そしてキーレベルにいるドル円。FOMCでドル売りに傾いたのですが、DXYも興味深いレベルにいます。テクニカル分析を学べるチャート達の今の様子をサクッとシェアします。
テクニカル分析を学べるチャート達:Back to Basics
FED SPEAK but we may be at an interesting juncture. Watch out Magnificent 7!
ドル円:141.513円という懐かしいキーレベルを下抜けても問題なし
ドル円は、141.513円がサポートになっていますが、140円をもう一度下に抜けてくるかに注目です。
今のドル円で見えてくるのは、11月13日につけた高値からの下落の動きを使ったフィボナッチエクステンションの「ザ・伸び切りゾーン」のレベルにいること。
金曜日につけた高値は、この「ザ・伸び切りゾーン」のフィボナッチレベルで、ぴったりと抑えられた格好です。
うろうろしている状況で、軽く反発するかもしれませんが、このまま、ワンモアダウンで「ザ・伸び切りゾーン」のMAXレベルまで突っ切るというプライスアクションもシナリオに入ってきます。
下に突っ切ってくる場合は、下側のブルーのボックスの139円半ばがターゲットになるというシナリオになりますが、赤のチャネル、紫のチャネル、緑の長期のチャネルのうち、紫のチャネルの下限とフィボナッチのリトレースメントレベルが居座る場所でのプライスアクションに注目します。
DXY(ドルインデックス):ブリッシュなシナリオをオンでしたが。。。
DXYは、逆三尊のようなパターンになっていたのですが、FOMCでワンモアダウン。このプライスアクションが出てくれたため、逆にわかりやすいチャートになっているかもです。
DXYの次のターゲットは$101あたりになりそうですが、$98.903のキーレベルも視野に入れてます。ドル円と同じで、このレベルをヒットした後の動きが結構大事そうです。
USDCHF, USDCAD:バタフライパターンとサポート
こちらは、 USDCHFとUSDCAD。どちらにも同じバタフライパターンが登場しています。
このチャートできれいに見えてくるのは、ABC調整波の可能性。3-3-5という波が形成する調整波であれば、サポートやフィボナッチのキーレベルで止まって、反転し来る可能性があります。
実は、「エリオット波動の推進波とハーモニックパターン:バタフライ、クラブ、ディープクラブパターン」で、バタフライパターンの推進波での役割を見てました。
が、調整波でも十分意味がありそうではないでしょうか?ちょっと気になるので、ドルスイスとドルキャドをフォローしてみます。
クロス円:ハーモニックパターンとテクニカル分析の基本
クロス円も引き続き同じですが、ドル円と同じくワンモアダウンを展開してくれるか?
記載しているキーレベルまで落ちて、これらのレベルがサポートになれば、その後の動きを見ていきます。なお、引き続き、カナダドル円とスイスフラン円のブリッシュなバタフライパタFOMCの後も居座っております。
クロス円のキーレベルをまとめておきます。
CHFJPY(スイスフラン円):154.249円、160.507円、166.765円、174.443円。
CADJPY(カナダドル円):103.643円、108.451円、114.292円、120.133円。
GBPJPY(ポンド円):176.965円、183.106円、188.605円、194.105円。
EURJPY(ユーロ円):151.019円、156.363円、161.708円、168.368円。
AUDJPY(豪ドル円):93.940円、98.469円、103.019円。
ゴールド、シルバー:$2057.73と$22.806
ゴールドは、$2057.73がキーレベル。引き続き、$1946.97までのプルバック、さらには$1836.22も視野に入れますが、反発してくる場合は、$2100あたりが最初のターゲット。
シルバーは、プルバックのターゲット候補であった$22.806に到達後、ドカーンと上げて、どっちつかずの場所にいるので、もう少し様子見です。下は、$18.680か、$20.742、上は$25.438がキーレベル。
米国債(ZB1、ZN1):Are we there yet? ワンモアダウン?
フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」の上限をヒットしている場面で、FOMCなどのイベントがあったのですが、右下がりの緑の長期チャネルを上に突っ切った結果に。
FED SPEAKとはいえ、直近の上昇の波をよく見てみると、FOMCの後、伸び切った場所は、フィボナッチエクステンションの「ザ・伸び切りゾーン」。
高値に対するフィボナッチリトレースメントの方を見ても、61.8%というキーレベルに到達しています。そしてここで、シャークパターンがいるので、無理に買い上げるのはリスクありという警告は出ている感あり。半値戻しと緑の長期チャネルの下にもぐれば、また、話は変わります。
チャネルの上限を上抜けして、また押し戻されるというよくあるパターンになるのか?今週のプライスアクションを見ていきます。
DJI、NDQ、SPX:窓埋め完了。SPXはトライアングルからのスラスト?
DJI(ダウ)が窓を埋めたのに対して、少し出遅れていたSPXとNDQも窓を埋めてきましたね。これで、後は、SPXとNDQともに、高値を更新してくるか?を見ていきます。
こちらは、NDQ。今年夏に描画していたオレンジの航路を5カ月かけてたどってくれた感じのチャートになっています。
$16832.13がキーレベル。ここをタッチしたら、高値更新になります。
ダウが高値を超えているので、NDQも超えてくる可能性は十分にありますが、ブラックスワンが出ているのと、月足のボリンジャーバンドに引っかかっているので、高値更新後の後がめちゃ大切のようです。
SPXのキーレベルは、$4766。このレベルを超えて、高値を更新した後のプルバックの仕方次第では、ファイナルムーブの可能性もあり。
SPXは、コントラクティングトライアングルを形成しているシナリオも出てきますよね。トライアングルだと、Eの地点までプルバックするシナリオがオンになります。
Eが確定して、トライアングルを上にブレイクしてくると、吹き上げるとか突き刺すという意味を持つ「スラスト(Thrust)」というプライスアクションが想定されませんか?
スラストで、気をつけたいのは、そのトレンドにおける「最後の動き(Ending move)」となる可能性が高いということ。なので、高値掴みとかブルトラップのリスクも出てきますよね。
スラストについては、「エリオット波動とハーモニック Part 2 (続編): 調整波のトライアングル&スラスト」もご参照ください。
こちらは、SPのフューチャーズのES1。高値を更新しそうな場所で、ベアリッシュなブラックスワンが登場。
ブラックスワンは、調整波でも推進波でも出てくるパターンですが、センチメントが強い時に出た場合は少し要注意かもです。
PRZ(潜在的反転ゾーン)は、もう少し上にあるので、高値を更新する可能性がありますが、その後のプライスアクションに注目です。
ブラックスワンについては、「エリオット波動とハーモニック Part3:推進波とブラックスワン(Impulsive wave & Blackswan)」もご参照ください。
ダウのキャッシュの方は、$37213.27がキーレベル。ここでうろうろしているのですが、$37939あたりを狙ってくる可能性は十分にあります。これらの指数がターゲットをヒットした後の動きに注目です。
AAPL、MSFT、GOOGLなどの’Magnificent 7’:高値更新とフィボレベルのヒット待ち
今週も注目したいのは、アップルやマイクロソフトなどのテクの大御所7株からなる「Magnificent 7(マグニフィセント7」のチャート達。
特に、APPLは、高値更新しても問題ないですが、すでに達成した感あり。14日のDOJIのローソク足が終焉を示唆しているのであれば、今週はプルバックを展開しそうです。
GOOGLのキーレベルは、$131.17、MSFTは、$376.32がレジスタンス。NVDAのキーレベルは$484.05。
Magnifit 7がプルバックを始めるとSPXやNDQも下げてくるので、FOMCの後の動きは何だったのか?という結果になり、センチメントもリスクオフに変わりそうです。
VIXは、$10.13あたりに空いている窓を埋めるか?すでに記載したように、窓埋めしてもしなくても、Snap Back (突然の跳ね返り)も想定内です。
そして、GER40、DAX、UK100はフィボナッチや年ピボットポイントできちんと反応して下げてきているので、短期的にあげてきても、ファイナルムーブの可能性あり。
ちなみにこちらは、UUP(インベスコDB米ドル指数ブリッシュ・ファンドETF)。
NY開場前に、価格が$27.72までドン下げしていることを示唆しておりますが、これ正しいの?
とりあえずは、記録としてアップしておきます。
先週の記事も併せてご参照ください。引き続き、テクノロジー株が戻り高値を付けて上昇の勢いが止まり、フィナンシャル系のETFが下げてくると、VIXやVVIXは強烈に炸裂するかも?です。
また何かあればアップデートしますね。