先週に続き、テーマは窓埋めとレジスタンス。今週の動きで窓を埋めた可能性があるチャートもある一方、フィボナッチエクステンションのキーレベルでプライスアクションが出ているチャートもあります。今の様子をサクッとシェアします。
フィボナッチエクステンション:行き過ぎもまた相場なり
Fibonacci extension in play
ドル円:154.920円、156.960円、158.380円
ドル円は、前回と変わらずです。濃紺のチャネルの中にもぐりこんだ後、155.135円のレベルをどうしたいのか?156.530円あたりまで噴き上げてきてもらっても問題ないです。前回までと同じく、154.866円-155.180円あたり、158円あたり、157円前半、そして、153円後半あたりに注目です。
EURUSD, EURGBP:やっぱり、まだ同じ。
面白くないですよね。EURUSDとEURGBPに関しては、あまり変わらないです。長期足にいるハーモニックパターンが示すレジスタンスを試すのか?GBPUSDの場合、日足にいたベアリッシュな5‐0パターンが、バットパターンに変わっていますが、問題ないです。いずれにしても、キーレベルは$1.35152あたりです。
USDCAD、USDCHF、AUDUSD:長期足のハーモニックパターン
USDCADも、USDCHFも同じです。ベアリッシュなバタフライパターンがいたUSDCADは、現在、シェアしていたターゲット$1.37155を目指したプライスアクションになっています。USDCHFは、月足に、ブリッシュなガートレーやバタフライパターンが居座ったままです。
クロス円:CHFJPY、GBPJPY、EURJPY、CADJPY
クロス円は、ポンド円とカナダドル円に、ベアリッシュなハーモニックパターンが居座っている状況です。ブリッシュな5‐0パターンがいたスイスフラン円は、一旦反発してますよね。ですが、他のクロス円と同じく、ベアリッシュなブラックスワンも居座っているので、週明けのプライスアクションに注目です。
ゴールド、シルバー:プルバックから反発中
ゴールドとシルバーは、ベアリッシュなハーモニックパターンやレジスタンスに押されて失速した後、上昇中。シルバーの場合、シェアしていた$58をとっくに超えて、$63あたりまで上昇。ゴールドも、伸びているのですが、まだ高値を更新しているわけではないです。超えてくるなら、$4515あたりを目指しそうですよね。週明けのプライスアクションに注目です。
ZN1やZT1のフィボナッチエクステンションから見えるキーレベル
ZN1(T-noteのフューチャーズ)は、A・ネンスターが効いた後、すでに見えているフィボナッチエクステンションのキーレベルでプライスアクションを展開しています。112’00あたりから111’06を目指してくるのか?
2年債のフューチャーズ(ZT1)は、ベアリッシュなサイファーパターンが効いた後、下げているのですが、104’03が結構なサポートエリア。これを下に抜けると、103’31あたりがターゲットかもです。
株式指数達:UK100、US30、XLK
フィボナッチエクステンションのキーレベルで、プライスアクションを展開しているというのが現状です。US30、US100、US500、JPN225、UK100、GER30、まぁ、どれも、キーレベルをヒットすると、何かしらのプライスアクションを展開してるんですよね。
特に、先週、触れていた高値付近に空いている窓(ギャップ)ですが、すでにSPXやSX5Eは、窓埋めを完了し、今週、UK100が、窓埋めを完了した感ありです。GER30は、ベアリッシュなガートレーがいた後、ちょっと上に伸びましたが、結局は、フィボナッチエクステンションが示しているレベルで抑えられています。
2つ前の記事にシェアしていたGOOGLなんですが、2本のピンクのラインで示していたレジスタンスが効いている格好です。この2本のラインは、フィボナッチエクステンションがはじき出していた「ザ・伸び切りゾーン」です。そして、同じような絵柄になっているのが、TSLA、AMZN、META、AAPL、XLK。XLKの場合、$148.58が結構なフィボナッチレベルで、そこで、抑えられてますよね。
US30:現在、$48,853あたりのキーレベルで止められていますが、これが「最後のふた」となるか?$48,243.83-$48,464.74、$47,665.70と$46,672.58も、強力なレジスタンスなのですが、上に突破してきた経緯があります。言い換えると、これらのレベルを下に突っ切った後、これらのレベルが、ロールリバーサルしてレジスタンスに変わるか?ということになります。変わってしまうと、リスクオフになりそうです。
US500:$6,800から$6,820。$6,931.50は、結構なキーレベル。ベアリッシュなブラックスワンが居座っています。
US100:ベアリッシュな3ドライブパターンからベアリッシュなブラックスワンへ。形が変われど、問題ないです。結局は、すでにシェアしていた$25,890-$25,975の少し下のゾーンにいて、上昇してこないからです。
$25,970あたりに空いている窓を埋めに来るのか、見守っていたのですが、フィボナッチエクステンションから見えるキーレベル、$25,850あたりの方がヤバいです。何度も止められています。これを上に抜けてこないことには、何ともです。
UK100:9,762‐9,742あたりにあった窓を埋めた感あり。ブローカーにより少し異なるので、微妙に判断しにくいですが、戻り高値を付けたかもです。
SX5E (Euro Stoxx 50):週足や3か月チャートにいるベアリッシュなハーモニックパターンが機能するか?高値付近にあった窓をすでに埋めてくれているので、この後のプライスアクションに注目です。
GER30:ベアリッシュなガートレーと長期の移動平均線達が集まる節目で止められていたのですが、ちょっとだけ反発。でも、フィボナッチエクステンションのキーレベルで抑えられています。ここから上昇しても、「ふた」に近い場所なので、深追いしずらい感あり。
JPN225:窓が開いている51,300円あたりから、さらには52,200円あたりまで上昇するかと思ったのですが、なんとも動かんです。このまま、落ちるというよりは、「日銀のニュースを待ってるの?」みたいな感じですよね。でも、待っているなら、待つことの意味が分からないです。。。結局のところ、利上げになっても、ならなくても、51,300円、51,600円、52,140円あたりがキーレベルです。
BTC1(ビットコインのフューチャーズ):これまでの内容と変わりません。ここしばらくの記事をご参照ください。
今週目立ったのはDJIの上昇。でも、SPXとNDQと見比べると、ダイバージェンスなんじゃって思いませんか?また、フィナンシャル系の銘柄に、フィボナッチエクステンションのキーレベルに止められている銘柄もあります。何かしら、フィナンシャル系のニュースが出てきてもおかしくない感じです。そして、フィナンシャル系とテック系が先導すると、結構なボラになりそうではあります。
ここしばらく、どのチャートも、フィボナッチエクステンションなどではじき出した「ザ・伸び切りゾーン」をヒットして、さらにそれを上に抜けて、「まだ行くんかい?」みたいな感じになっています。そして、今日は、もう金曜日。
来週の日銀のイベントなどは、すでに織り込まれているようなので、週明けを待つというより、今日の動きの方が大切かもです。何かあればアップデートしますね。