じりじりと上昇するポンドドルは、現在、大きな節目に来ているようでロングは要注意かもしれません。GBPUSD continues to climb but its wave formation appears to be overlapping.
ポンドはテクニカルの基本とハーモニックパターンと相性がよい
GBPUSD’s Fibonacci levels seem to be stretched. Here are harmonic patterns.
値動きが荒いため野獣と呼ばれながらも、テクニカルには忠実だとされるポンド。理由があればおとなしくなる意外と素直な野獣のようで、今ちょうどその理由が揃ってきているようです。
GBPUSDの日足チャートに潜むクラブパターン
ポンドドルの日足です。ここしばらく、ジグザグとオーバーラップする波を築いて上昇してきましたが、そろそろ、ロングの手じまいが入り、プルバックを開始する可能性があるかという場面です。
今年3月からの上昇波を4時間足や1時間足といった下位足で見てみると、3月に最安値を付けてから、最初につけた高値、その高値から下げて付けた切り上げ安値で一つの山ができているのが見えます。この山を使ったフィボナッチエクステンションは5.0%のマックスレベルに到達です。
そのほか、テクニカル分析の基本のツールを見た場合、長期足のボリンジャーバンドの2シグマをはみ出している様子が見えてきます。MACDを見ると週足チャートでは、ヒデゥンダイバージェンス気味、日足と4時間足ではダイバージェンス気味。
ポンドドルの4時間足チャートに潜むブラックスワン
4時間足にズームインして直近の動きを見てみます。売りのブラックスワンのフィボナッチの比率もいい感じになってきているのがわかりますよね。
ポンドドルは、同じ売りの方向を示す異なるタイプのハーモニックパターンが異なる時間足に検出されている格好の事例です。このブログの他の記事で、ドル円などに出るダブルハーモニックの例を掲載していますが、こういう時は威力があります。
なお、パターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し上ですので、このまま下がらない可能性ももちろんあり、週明けに、気が付けばギャップダウンとなっているかもしれません。
ドルスイス(USDCHF)のクールな5-0パターン
1月の投稿では週足に出ていた大きな買いのハーモニックパターンについて触れていました。
5-0パターンが示唆するのはドルスイスのトレンド転換の初動。確かにチャートの左には、トレンド転換を示唆する逆三尊(インバース・ヘッドアンドショルダーズパターン)のようなチャートパターンも形成されていますね。
そして、このチャート、どこかで見たことがありませんか? このブログをこれまでご覧になってくださった方なら、このドル円のチャートが少しでも頭をよぎったかもしれません。
これは2019年6月にドル円が見せたプライスアクション。この画像は、遅行指標の移動平均線よりも、先行指標であるフィボナッチを使ったハーモニックパターンの方が、リスクリワードの良いエントリーポイントを見つけてくれるという内容の生地使っていたものです。
ドルスイスの場合、すでに左に逆三尊が形成されているので、なおさら、トレンド転換かという目線が生まれてきますよね。
このほか、USDTRYには買いのブラックスワン、ドルストレートのAUDUSDには売りのブラックスワンが出るなど、総じてドル買いに転ずる可能性を示唆しています。
ユーロドルは、2021年1月24日に投稿していた「2つのシナリオ:EURUSDのガートレー、WTI原油のレジスタンス、USDCADのサポート」のシナリオがまだ有効な相場です。
ドル円はキーレベルを割って円高にならずに反発。相関するものの動きを見ていれば、年明けからドル円を売ることはなかったという相場です。
さらに、米ドルが売り込まれているのですが、ゴールドやシルバーの動きを合わせて見ていると、何かがちぐはぐしているように感じます。ゴールドには依然として月足に巨大な売りの変形バットが居座り、シルバーとはダイバージェンス気味。米ドルの動きが再びフォーカスされそうですね。
相場は繰り返す
先ほどの1月24日の後、2月3日に最新の記事を投稿していたのですが、ここでブログが完全におかしくなり、2月3日の記事はリカバリーできず、どこかに行ってしまいました。2017年、2018年、2019年、2020年の記事から、同じような内容の記事や短すぎる記事はあえてリカバリーせず、重要そうな記事だけに絞ってリカバリーしていたのですが、この時、実感したのが、「相場は繰り返す」ということです。
ここ数か月のユーロドルは、2018年4月29日に投稿した「ユーロドルのバタフライ, ドル円のサイファー EURUSD’s Butterfly, USDJPY’s Cypher」を彷彿とさせるプライスアクションを見せています。
株式などもセンチメントが傾いていますので、過去を繰り返すのであれば、来週以降ボラティリティがさらに高まりそうです。
ブラックスワンやクラブパターンなどハーモニック関連の記事はメニューからもご覧いただけます。