ゴールドとシルバーの日足のチャートで検出されたガートレーとバタフライに沿って上昇中。AUDUSDは先々週からの上昇からペナント上抜けとなりましたが、今重要なエリアにいます。GBPUSDは、上下にレンジですが、5.0がまだ有効です。GOLD and Silver rose according to gartley and butterfly patterns respectively while GBPUSD’s 5.0 is holding. AUDUSD required patience as it has reached a long term resistance.
ビットコインはリターンムーブでガートレー?
(注:この記事は2017年12月23日に投稿していたものです)
今週の主役は、ゴールドとシルバーというコモディティでした。長期足のチャートでは、依然としてUSDは売りのパターンのPRZが有効です。クリスマス休暇が始まりましたが、27日からは英国も米国も通常営業ですので、年末年始で日本がお休みの時ほど急激な動きも想定されるのでポジション管理には気を付けたいところです。
エッジのあるラインの役割:サポート、リターンムーブ
USDJPY(ドル円)
USDJPYは、小さいほうのブルーのバットで下がっているのですが、今一つエッジのあるトレードができない感じがしています。
太いピンクのラインが結構なレジサポですので、ここで反発すれば、114円ミドルまで吹き上げる可能性があります。また112円ミドルの年ピボットを抜けて来ないと、売りも積極的に考えにくい感じです。
今のところ、ポジション動向を見ると、円売りのポジションは依然として膨らんだままです。このまま大口投資家が年末に向けて膨らんだまま最後のプッシュで円を売ってくる、つまりドル円を買い上げてくる可能性もあります。問題はそのあと、ポジションをどこで解消してくるかだと思います。
GBPUSD(ポンドドル)は日足で5-0パターン
GBPUSDは日足で大きな5-0パターンが出たままの状況で、ピンクのラインは買いか売りかを分ける非常に重要なラインです。
デイトレードをしている方なら気づいたと思うのですが、1時間足などで買いガートレーが出ては上がっており、サポートが硬いことがわかります。
また黄色のボックスの上には日足の20MAがいます。これが強烈なレジスタンスとなっていますが、目線は買いで、ターゲットは1.36あたりです。 ボックス内H&Sのように見えますが、小さな時間足でフィボナッチプロジェクション1.13%を使う鬼の買い変形バットが出たりする可能性もありますので、安易にヘッドアンドショルダーズパターンのネックライン割れだからといってショートをしないという目線でもあります。
AUDUSDのフィボナッチエクステンションレベルとバタフライパターン
AUDUSDは先週、「引き続き押し目を待って買い目線。短い1時間足などで、フィボエクステンション4.618%まで上がっているので、ここはぐっと我慢して、下がってきて押し目のロングを考えます」と記載してから、ジグザグのプルバックではなく、横ばいのトライアングルになりましたね。押し目待ちに押し目なしのようになりました。
ただし気になるのは、トライアングルを上抜けたのですが、さすがにフィボナッチエクステンションのレベルが伸び切っているのと、0.7748は、過去何度も反応しているレジサポラインがあります。
そのため、今度こそ、押し目待ちに押し目ありを想定して、プルバックを待った方が賢明そうです。4時間足で、バタフライパターンが検出されており、MAXの1.618まで少し余裕があるものの、レジスタンスはすぐそこですので、ここからのロングは危険のようです。
EURUSD (ユーロドル)のフィボナッチプロジェクションのレベル
EURUSDは、先週の「デジャブ?また出たユーロドルのH&S、そして変形バットもどき?Déjà vu? EURUSD’s H&S & A-Bat」で触れた想定航路通り上がってきています。現在、日足20MAに支えられており、このまま、ユーロは上昇を継続する可能性もありそうなのですが、気を付けたいのが、EURと連動する金利。
金利の価格チャートが結構サポートに来ていますので、反転すると金利が下がることになり、ユーロは弱くなります。EURUSDで1時間足で上昇と思ったら、反落する可能性もあるので要注意です。ただし価格上昇のプルバックは少しだけで、下げを再開するかもしれません。正直、EURBUNDの動きはわかりません。
ただ、ユーロが弱くなっていくと、ドルが強くなる、ということは、DXYは上がる、そのためドル円、USDCHFは上がり、金はさがる。という相関性も考えていたのですが、左の価格チャートで、少しだけ価格が上昇してプルバックを付けた後、下げを再開すれば、ユーロは強くなっていきます。
つまり、先週のGBPUSDのようにEURUSDがレンジで動いた後、方向を出すという可能性もあります。どのチャートでも同じように、ファンダなどの影響で、相関性がなくなる期間もあるので、そのパターンになって、EURUSDはドルの金利の動きにによるであろうドル売りを材料に上がっていくかもしれません。
現在も検出されているEURJPYの週足の売りパターンは、取り扱い注意かもしれません。レンジを上抜けするか、それともといった感じで行ったり来たりですよね。
Bundの金利が下がり、ユーロが下がる、ドル円も円買いに走れば、EURJPYはやはり下げとなります。そのタイミングはわかりませんが、EURJPYのチャートを見ると、日足のボリンジャーバンドの2シグマのあたりでうろうろしているので、下げてきそうな感じもします。一方、EURがレンジとなって動かなくても、円買いが進めば、EURJPYなど、クロス円は売りとなりやすい環境にはあるように見えます。
BTCUSD (ビットコイン)の小さなガートレーの可能性
今日、オレンジの5-0パターンで反応し、小さなブルーのガートレーのPRZで下げ止まってくるかという場面です。下げ止まって上昇すると次は、大きな紫のガートレーを想定しています。
ガートレーのPRZをヒットしても、また下げ止まって反発すれば、今度は今のガートレーがバットのPRZ0.886まで伸びる可能性もあります。現在の価格帯は、トレンドに乗るのではなく、レンジ、横ばい、調整波という面倒な位置にいるように見えますので、アップダウンは覚悟です。
コモディティ:ガートレーが決まったゴールド
ゴールドもガートレーが決まり、上昇していますが、現在、38.2%の戻りレベルにいます。
先週、4時間足で5-00パターンが検出され、ここで一旦反転かと思い様子を見ていたのですが、失速したものの、結果的に5-0パターンのPRZを上抜けしています。
トレンドと同じで、大きな時間足のパターンの方に威力があるため、日足で買いのガートレーが出ている場合に出てくる売りの5-0パターンはレジスタンスであって、さらに下を目指す戻り売りの場所ではないかもしれません。
買いポジションを5.0パターンで利確をするトレーダーもいると思いますが、長期目線で日足のパターンを見ているトレーダーはガートレーのD地点で最初にとった買いポジションの一部はまだホールドしたままかもしれません。
ただし、障害物はないがしろには出来ず、現在、5-0パターンでレジを抜けつつも、38.2%というリトレースのレベルにいるのと、最初の立ち上がりの波を見た場合、そのフィボナッチエクステンションが4.236に到達しているのも事実です。
そのため、ここから買っていくのではなく、プルバックを待つ方が賢明のようです。実際にプルバックが始まれば、下げ止まりのポイントで買い増しを考えています。
ゴールドの場合、ドル円、DXY、VIXなどと一緒に見ていくといいかもしれませんが、ドル円が114円あたりまで上げている間、GOLDがプルバックをしてくれれば、円売り、ゴールド売りで相関性という意味ではつじつまはあいますよね。