8月に入り、ターゲット候補の空いた窓を狙ってもう一発上がってくるかと思われたSPX、ナスダック、ダウが、ギャップダウンでドン下げしていますね。シナリオに挙げていたターゲットをヒットした米30年債など、先週の投稿後どうなっているのかをサクッとシェアします。
文字通り:ハーモニックパターンでプライスアクション
Gap down, so no more gap filling for SPX, DJI and NDQ?
ドル円:キーレベルの141.513円がサポートになるか?
ドル円は、キーレベルの141.513円がサポートになるかに注目したいところですが、少し下の141.466円に、今月のマンスリーピボットと長期の移動平均線も重なってきています。今の時点で明確なのは、チャネル内に戻ってきているものの、137.900円あたりを死守していること。
こちらは、すでに掲載したドル円の日足のチャートの現在の様子。
134円あたりまで、ワンモアダウンがあってもおかしくないのと、ブルー、緑、ピンクのパターンの完成地点のどれもヒットしてない状況は継続中。オレンジのブラックスワンも、先週書いたようにシナリオに入ってます。
なお、ドル円には、ハーモニックパターンが登場していないので、フィボナッチ的には中途半端な場所にいることになります。なので、週明けのプライスアクションを見ていきます。
EURUSD:窓埋め(ギャップフィリング)完了で、また、あのトレンドライン!
シナリオにあった$1.2742あたりに空いている窓を埋めた後、あの長期のトレンドラインで、またプライスアクションを出していますよね。$1.10341は先週のウィークリーピボットと今のマンスリーピボットが重なる場所で、金曜日はここで見事に反転しています。再び、トレンドラインがサポートになるのか、それとも下に抜けてくるかに注目です。先週の投稿もご参照ください。
DXY:バタフライで上昇で、ホワイトスワン
DXY(ドルインデックス)は、買いのバタフライパターンが効いた格好になりましたね。バタフライパターンからの上昇を継続したのですが、金曜日に高値を付けたところで、売りのホワイトスワンにつかまっています。
ここから落ちるかどうかは、週明けのお楽しみという場面のようですが、以前と同じく、消えてしまったブリッシュなバタフライパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、キーレベルの$98.903の少し下を走る長期の移動平均線と重なっていたことを覚えておくといいのかもしれません。このキーレベルまで落ちてくれても全然問題ないですよね。
そして、先週も投稿したUUP(インベスコ米ドルインデックス・ブリッシュ投資信託のチャート)。このチャートで明確なのは、オレンジの年ピボットポイントを上に超えてきていること。
ドルインデックスが、ホワイトスワンに押されて下落すれば、UUPも年ピボットポイントまで下落することをシナリオに描けますが、問題は、その後になります。
年ピボットがサポートになれば、先週と同じで、米ドルをWrite off(帳消しにする)するのは、まだ早い?というシナリオになり、ドルインデックスは空いている窓を埋めに上昇するかもです。
GBPUSD:キーレベルの$1.29207と長期移動平均線がレジスタンス
ポンドドルは、キーレベルの$1.29207と長期の移動平均線がレジスタンスになってしまっているので、週明けのプライスアクションを見ていきます。
資源国通貨ペアとUSDCHFのシャークパターン
資源国通貨のAUDUSD、NZDUSD、USDCAD、そしてUSDCHFは、キーレベルからなるレジスタンスとサポートできちんとプライスアクションを展開しております。
こちらは、USDCHFの週足のチャート。先週記載したように、キーレベルは$0.84387ですが、一歩手前でシャークパターンに反応して上昇しかけています。この上昇が継続するには、$0.88421を上に抜けてこないといけない環境のようです。
その他、AUDUSDは、$0.68823のキーレベルでダブルトップのようになった後、ネックラインを割ってくるかという場面。
USDCADは、$1.33704を再び上に抜けてきましたので、このラインがサポートとして機能するかに注目です。
クロス円:5-0パターンというハーモニックパターンで攻防中のAUDJPY
クロス円では、先週掲載していたAUDJPYが、買いの5-0パターンにつかまり、一旦上昇したのですが、再び下落している場面。先週と同じで、もう少しプルバックしても、ダウにいた5-0パターンのように、結局は威力を発揮して、AUDJPYを上に押し上げる可能性もあるので、週明けのプライスアクションを見ていきます。
なお、カナダドル円は、キーレベルで売りのシャークパターンが居座ったままです。先週の投稿もご参照ください。
クロス円のキーレベル:CHFJPYは166.765円、CADJPYは108.451円、GBPJPYは183.106円、EURJPYは156.363円と161.708円、AUDJPYは98.469円と93.940円。
原油のブラックスワン、ゴールドの5-0パターン、シルバーのサイファーパターン
ゴールドは、先週投稿していたベアリッシュな5-0パターンに抑え込まれた格好です。結局、過去の節目である$1892.25と$1964.12が形成するゾーンに戻ってきています。
シルバーにも売りのサイファーが居座り、キーレベルの$22.806までもう少しという場面。
週足にブリッシュな5-0パターンが出ている原油(USOIL)は、順調に上昇していますが、最初のターゲットの$85.85がもうすぐです。
週足に出ている5-0パターンで思い出すのが、昨年10月に出ていたUS500の5-0パターン。その後何か月かをかけて、ジグザグとした波を築いて上昇してきましたよね。原油も、同じチャートパターンを展開する可能性があるとすれば、今後、ニュースやイベントごとに下がっては上がる、上がっては下がるを繰り返しながら、徐々にチャネルを形成していくというシナリオも描けます。
なお、週足での目線は、5-0パターンがいるので、原油の買いとなるのですが、短期の4時間足では、異なる絵柄になっています。軽油(CL1)とWTI原油のフューチャーズ(CL2)にも、現在、売りのブラックスワンパターンが居座っているので、短期的に下げてきても焦らないことです。
そして、もう一つ気になっていたのが、OVX(原油ボラティリティ指数)。引き続き、ブリッシュな3ドライブパターンが出ている状況です。先週の投稿もご参照ください。
米国債(ZB1)とJP10Y:最初のターゲットヒット!
ここしばらく掲載している米30年債のZB1は、動きましたね。いい感じで、まずは最初のターゲットに到着。
一旦反発していますが、下に行きたいのであれば、ターゲットは、$116-115あたりになるので、金利はさらに上昇というシナリオになります。
また、先週触れた日本の10年債も、、シンプルなトレンドラインブレイクからのプライスアクションを継続中です。もう少し上昇するか、それとも一旦プルバックして押し目をつけるか、週明けのプライスアクションを見ていきます。先週の投稿もご参照ください。
DJI、SPX、NDQ:もうここまで来たんだから、窓埋めを狙えと思ったんですがねぇ
US100、US500、US30は、まだまだパーティ中の様子だったのですが、少しずつ変化が出てきてましたよね。先週記載していたフィボナッチのレベルと空いた窓に向かっているのは、問題なかったのですが、フィボナッチのレベルで急反転というプライスアクションを見せてくれました。
US500には、ベアリッシュなサイファーが居座っているので、このパターンが有効であれば、このまま週明けも下落するというシナリオになります。なお、ベアリッシュなサイファーのPRZ(潜在的反転ゾーン)をヒットしてはいるのですが、短期足で見ると、以前から記載していたキーレベルの$4611.67をきちんとヒットしないままで下落しているので、このラインをトライするのかどうかは少し気になるところです。
Applなどの決算発表もあり、ナスダックも下落していますが、現在、買いのABCDパターンが出ているのは少し不気味です。窓埋めを再びトライするのか、いや、もう戻り高値を付けたと考えても仕方ないですが、週明けのプライスアクションは結構重要そうです。
DJIについては先週の投稿もご参照ください。
先週記載したように、FOMC、日銀のニュース、NFPなど全ての事象は、もう価格に織り込まれています。8月2日の満月が過ぎてしまい、週明けから荒れる可能性もあるので、リスク管理をしっかりしておきましょう。
また何かあれば、アップデートしますね。