荒い値動きを見せたユーロドルはキーレベルを上抜けたものの下抜け。ドルインデックス(DXY) のローソク足などを見ていた先週から、あまり大局が変わらないのが正直なところです。待たされ相場の様相ですね。
リスクリワードの逆転!?
USD, EUR, Silver and Gold may bring a surprise
(注:この記事は2020年6月28日に投稿していたものです)
居座るハーモニックパターン達
ドル円はまた節目で攻防
ドル円は、株式の下落もあり、火曜日に下攻めがありましたが、アッパーカットを食らった形に。以前から記載していた大きな節目の106.549円を下に抜けても売り込みづらい相場環境が続いています。水曜日にはこの価格ラインでしっかりとサポートされています。来週も引き続き、このラインを見ていきます。
EURUSD-日足の売りのバットパターン
ユーロドルは、以前から記載している日足の売りのバットパターンが有効な相場です。再び上昇するのであれば、レジスタンスは$1.1459あたり。それでも、ユーロドルは、ふたを開けると、キーレベルの$1.2252を上に抜けた後、再び下抜けている相場環境です。このレベルが今度はレジスタンスとなるかに注目です。
GBPUSDとEURGBP
先週記載していたポンド円のガートレーパターン。4時間足では買いのディープクラブパターンが検出されている相場環境。以前の記載通り、ポンドカナダドル、ポンドスイスフランなど、ポンドがらみのペアはサプライズとしてのプライスアクションがある可能性を想定しています。
ユーロポンドも売りのバタフライから、下げて、レンジになり、上昇しましたが、金曜日にヒットした0.90958は大きな節目です。
日足ではブラックスワンと年ピボットR1がレジスタンスとなるか注目ですが、フィボナッチリトレースメントレベルの61.8%(画像中は38.2%)まで上昇するシナリオも想定できます。
一度ハーモニックパターンが出てもなかなか思った通りに動かない場合でも、忘れた頃に動き出すことがよくあるので、来週も注目しています。
USDHKD(米ドル・香港ドル)
こちらは米ドル・香港ドル。
ペグのある価格ラインでうろうろしてもうずいぶん時間が経ちます。
ハーモニックパターンが出たからといってすぐに反発するわけでもないですが、他の通貨や株式と同じく、うろうろ状態が長く続けば続くほど、弾けた場合のボラティリティはかなり高くなりますよね。
米ドルの買いが進むのであれば、USDCHF(ドルスイスフラン)のペアも見ておくとよいです。$0.94698という大きな節目で下げ止まっています。
コモディティ:シルバーは待たされ相場
引き続き上昇してきたゴールドとシルバーです。シルバーには買いのホワイトスワンが出ていたため、攻防しています。
それでも、市場の目線が一致しているようで一致していない、トレンドのない動き。ドカーンと上昇しないので、イライラの募る環境が続いています 笑
ゴールドも上昇を継続するのであれば、次の節目は、$1788のエリア。シルバーが上昇した場合、次の節目は$18.217。
今週の投稿も、大局に変わりがないため、短い内容ですが、注目は引き続き米ドルです。ゴールド、シルバーは、以前記載した「リスクリワードの逆転」という環境になりつつシナリオも想定しています。ユーロの売り、ドル円の反発など、ポジション解消や損切りが入りだすと、ボラティリティの高いプライスアクションが出そうな気配です。今週のような上下の動きで疲れ果てるよりは、少し待った方がピップ数を大きくとれる可能性も大ですよね。
その他の参考記事
5月30日「シルバー:節目から上昇した後の動きに注目♪ABC、フィボナッチ、チャネルから見えるもの ‐ Silver in ABC?」