先週の投稿からじりじりと上昇している米株式指数のうち、US500は一つ目の空いた窓を埋めるプライスアクションを展開。ダウもフィボナッチリトレースメントの88.6%を見事にヒットして抑えられています。テクニカルのキーレベルが効いているチャート達で、気になるチャートをサクッとシェアします。
キーレベルをブレイクというプライスアクション
Market’s price actions: Final legs in bullish moves?
ドル円:145.705円、145.177円のサポートエリア
ドル円は、以前から掲載しているチャートのアップデートとなります。赤のチャネル、紫のチャネル、緑の長期のチャネルのラインに注目です。
引き続き、キーレベルは150.863円になりますが、再びプルバックがある場合、145円前半から後半のエリアを最初のターゲット。
先週の投稿と同じで、今月のマンスリーピボットのR1が153円前半にあるほか、フィボナッチから見えるターゲットレベルは152円ミドルあたり。再び上昇してくる可能性があるのか?注目です。
DXY(ドルインデックス):窓埋めのブリッシュなプライスアクション?
DXYは、先週記載していた$102.250あたりまで落ちてきましたね。
この価格帯は、高値からのフィボナッチエクステンション2.618%のエリアですので、サポートとして意識されたのは問題ないです。
問題は、この後になりますが、レジスタンスは$104.172。
さらに深いプルバックを目指す場合は、フィボナッチエクステンションの3.618%がある$101あたり。
なお、窓が2つ空いたままになっておりますので、これらの窓を埋めるプライスアクションになるかもしれませんよね。
クロス円:EURJPY、AUDJPY、GBPJPYなど上昇に転換するシナリオオン!
4時間足で、買いのハーモニックパターンが出ているのはユーロ円だけですが、カナダドル円、スイスフラン円がキーレベルにいるので、上昇しても問題ないです。
ポンド円には買いのガートレーがいたのですが、185円あたりがサポートになると、再び上昇する可能性がありそうですよね。クロス円は、上昇を継続して、新高値を付けるペアもあるかもです。
クロス円のキーレベルをまとめておきます。
CHFJPY(スイスフラン円):154.249円、160.507円、166.765円、174.443円。
CADJPY(カナダドル円):103.643円、108.451円、114.292円、120.133円。
GBPJPY(ポンド円):176.965円、183.106円、188.605円、194.105円。
EURJPY(ユーロ円):151.019円、156.363円、161.708円、168.368円。
AUDJPY(豪ドル円):93.940円、98.469円、103.019円。
ゴールド、シルバー:強烈な行って来いのローソク足が示すものは?
ゴールドは、これまでと同じで、$2057.73がキーレベル。4日月曜日の高値は、直近安値から見たフィボナッチエクステンションの4.618%の場所。ぴったりと止まって、行って来い状態ですよね。$1946.97までプルバック、さらには$1836.22も視野に入れておきます。
シルバーも、キーレベルの$25.438をヒットしていって来い状態。プルバックが深い場合は$22.806、さらに深い場合は、$20.742もターゲット。
ゴールドもシルバーも、目につくのはローソク足。日足で、上ひげの長い陰線を形成するかに注目です。
米国債(ZB1):ワンモアダウンあり?
米国債は、10年債に売りのシャークパターンがいますが、こちらのZB1に出ているブラックスワンも気になりますよね。
前回と同じで、基本は、右下がりの緑の長期チャネル。引き続き、チャネルの下限を目指すシナリオはオンです。
下落の動きが増すと、米ドル、ゴールド、シルバー、原油のボラが出そうですよね。
DJI、NDQ、SPX:フィボナッチ88.6%をヒットしたUS100とNDQ
DJI(ダウ)、SPX、ナスダックのプライスアクションは、フィボナッチのキーレベルを意識しながら展開されています。
目につくのはUS100(ナスダックキャッシュ)とNDQのフューチャーズが高値に対するフィボナッチリトレースメントの88.6%でぴったりと止められていること。
NDQもUS100もここが終点になるのか?
なお、4時間足では、買いのシャークパターンも出ていますので、短期的に反発するかにも注目です。
SP500も前回シェアしたピンクのエリアにある窓を埋めた後、行って来いのようになっています。
ダウは、昨年付けた高値に近い場所に空いていた窓を埋めて、フィボナッチリトレースメントレベルの88.6%もヒット。動きが鈍っているので、プルバックを開始するかを見ていきます。
ナスダックUS100のレジスタンスは、$16042あたり。US30のレジスタンスは、$36000。US500のレジスタンスは、$4662あたり。
MSFT、BA、NVDA、GOOGL:レジスタンスヒットで下落
こちらは、ボーイング株。
フィボナッチリトレースメントレベルの88.6%をヒットして抑えられている状況です。空いた窓もあるので、どのあたりまでプルバックするのかに注目です。
また、次のキーレベルは、$222.18あたりで、この価格レベルを下にブレイクしてくるかにも注目です。
このほかのチャートで、目につくのが、フィボナッチリトレースメントレベルの88.6%をヒットして下落しているGOOGL。
GOOGLの場合、$131.17のキーレベルを見事にブレイクしてくれてます。
4時間足では、買いのバタフライが出ていますが、このバタフライが完成した地点に到達するまでに描いた下落の波は、5つの波から構成される推進波に見えます。
だとすると、バタフライで反発してきた後の波の形がABC調整波になるかに注目です。
このほか、MSFTとNVDAは、すでにキーレベルがレジスタンになっていて下落しています。
こちらは、AMZN(アマゾン株)。この後どうなるか?
ナスダックが2022年の高値を死守すれば、今年の上昇の動きは戻り高値を付ける動きという目線になりますので、リワードよりもリスクが高まってきている感あり。
VIXが、下の方に開いている窓を埋めるのであれば、もう少し下がることになりますが、Snap Back (突然の跳ね返り)も想定内です。
また何かあればアップデートしますね。