米大統領選挙が終わりましたが、チャートでは、以前から居座る重要なキーレベルが機能しているのが見えますね。長期的には、以前から投稿している週足などの上位足にいるハーモニックパターンを忘れてはいけない相場。今の気になる通貨ペアをサクッと見ていきましょう。
FXの王様米ドルがカムバック?
USD finally move? Let’s not forget about key levels.
(注:この記事は2020年11月8日に投稿していたものです。)
トレンドラインやフィボナッチという基本
ドル円のガートレーからのプライスアクション
金曜日ということもあり、このパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)で、週末の手じまいとも重なりバウンスする可能性もあったのですが、週の頭から続くプライスアクション、この場合だと米ドルの売りはその週を通じて続くことがよくあるので、週開けまで様子見のスタンスでした。
ドル円のAB=CDパターン
こちらは、本日に再度キャプチャーしたドル円のAB=CDパターン
ガートレーがチャート上から消えたからといって、ドル円の売りが継続する保証がどこにもないというのも相場。フィボナッチのレベルを見ると、フィボナッチリトレースメントレベルの78.6%(画像中では21.4%)をヒットしているのがわかります。
このことから、6日に出ていたガートレーはまだ有効であると判断できますよね。なぜならガートレーはフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%を使うからです。
そしてドル円はすでに投稿したように、週足で巨大なAB=CDパターンが3月から居座っている相場環境です。ドル円の買いという同じ方向への値動きを示唆するハーモニックパターンが異なる時間足で出る事例ですね。
その他の通貨のハーモニックパターン
その他、ドルスイスには買いのバタフライパターン 、ユーロドルには売りのブラックスワンが居座っています。ポンドドルも同じ絵柄。AUDUSDには売りのネンスターパターンがいますので、ドルストレートにはプライスアクションが出そうな気配ですね。
コモディティ:ゴールド&シルバー
こちらは久々に見たシルバーのバタフライ。キーレベルにいますよね。PRZはもう少し上なので、スパイクを付けるのを待ち、その後のプライスアクションを見ていきます。
まとめ:今回も短いです。長期足にハーモニックパターンが検出されてから、ここしばらくは、まだ方向性がない相場が続いていました。
米大統領選というイベントも終わりました。バイデン氏優勢で株式上昇とか、バイデン氏が勝てば米株式にはポジティブなどというニュースを見かけますが、トランプ氏が負けたことを認めていない混沌とした状況です。このような状況で、仮に株式が売られだすと、バイデン氏勝利でも混とんとして先行き不透明だからという後付け解釈が出てくるのもニュースです。
ですので、基本は相場全体を見渡し、トレンドライン、レジスタンスやサポート、フィボナッチなどのテクニカルの基本をしっかりとみて、それにハーモニックパターンで根拠や優位性をつけ足してシナリオ作りをするという感じでしょうか。短期的には米ドルを買うことを示唆したハーモニックパターンが居座っていますので、週明けのプライスアクションをしっかりと見ていきましょう!