チャートパターン vs サポレジ:ドル円&クロス円のブラックスワン、スイスフラン(CHF)の次の動きに注目

今週はお盆休みを迎えられるトレーダーも多い中、クロス円、ドル円、ゴールドなど動きが出ていますね。チャートパターン形成中のユーロドルやポンドドルなど、今日明日の値動きでどちらに動くか、だんだんと見えてきそうな相場環境です。気になるペアもあるので、今のハーモニックパターンをシェアします。

チャートパターン vs サポレジ:シナリオが2つ存在する相場

Commodities, FX have two scenarios

(注:この記事は2020年8月13日に投稿していたものです)

チャートパターンかブレイクか?

EURUSD&GBPUSD:ヘッドアンドショルダーズパターン vs トライアングル

先週記載したユーロドルのキーレベルである$1.19160を上にブレイクするか、あるいは、$1.17000あたりを下にブレイクするか?横向きのサイドウェイのプライスアクションが継続しています。ポンドドルも、同じようなチャートですね。

チャートを見た時に気が付くのは、トレードを学び始めて必ず目にするヘッドアンドショルダーズパターンが形成されている可能性があること。その一方、チャートの左からの上昇の流れを見た場合、このヘッドアンドショルダーズパターンのような動きがトライアングル、つまり、上にブレイクする可能性を示唆していること。

ユーロドルの4時間足チャートを見ると、6月上旬に似たようなチャートパターンが形成されているのが見えます。同じ動きを繰り返すのであれば、今の価格からプルバックしても、上昇する可能性がありますね。なお、上にブレイクした場合、$1.1957あたりがレジスタンスで、ここでリバーサルのを示唆するローソク足が出る可能性があります。

すでにヒットした、$1.19160がレジスタンスとして機能すれば、高値越えなく、ヘッドアンドショルダーズパターンに優位性があることになりますよね。

USDJPY:チャネルブレイクからブラックスワン vs ABCDパターン

ドル円のブラックスワンとレジスタンス 13 Augst 2020 USDJPY blackswanドル円は、以前の投稿で記載していた大きなブルーのボックスのエリアが当面のサポートエリア。週末の投稿で触れたジグザグした値動きのチャネルから金曜日に上にブレイクして、上昇継続。

週明けからの動きで、先日には、すでに売りのブラックスワンが検出されていますが、ドル円も、ユーロドルやポンドドルと同じく、シナリオは2つ。円高方向に向かうか、以前からあるサポートエリアで支えられ、中期的には円安で上昇か?という目線がわかれる相場環境です。

すでに投稿した日足のABCDパターンが存在していることも忘れてはいけないですよね。ABCDパターンの直近のターゲットは、107.094円。このラインに近づいているので、プライスアクションに注目です。

その他、USDCADは、先週のホワイトスワンから下げた後、現在は買いのABCDパターン。USDCADのキーレベルは、$1.31892。ここで支えられると再び、$1.34270あたりまで上昇する可能性があります。スイスフランについては、GBPCHFはキーレベルの$1.18698から反発を試みており、スイスフラン円には売りのブラックスワンがいるなど、スイスフランが売られる可能性のある相場です。AUDJPY(豪ドル円)にも売りのブラックスワンがいますので、一時的に円高に振れるプライスアクションがでそうです。

コモディティ:ゴールド&WTI原油

ゴールドの変形バットが効いている相場

先週から記載しているゴールドの変形バットが効いていますね。気を付けたいのは、例えばゴールドのように売りのハーモニックパターンが長期の時間足で検出された場合、そのまま数日にわたり続落するケースと、一旦下落した後、反発し、再度高値越えを狙う動きになるケースがあること。そして、今回の下落で見えるのは、ユーロドルやポンドドルと同じく、ゴールドにもシナリオが2つあることです。

8月6日の高値からの下落は、クリーンな推進波に見えます。だとすると、本日我々がいる場所は第4波で、理想的なレジスタンスは$1980あたり。ゴールドがトレンド転換をし、最初の下落が始まっているのであれば、$2020あたりを超えてほしくないというシナリオです。一方、この下落がABCの調整波であると見ているトレーダーもいると思います。だとすれば、高値を更新するプライスアクションになりそうです。

シルバーには買いのホワイトスワンがいるので、反発して上昇していますが、この動きがABCと3つの波となり、$26.934あたりで買い圧力が弱まれば、再び下落に転ずるシナリオとなります。

WTI原油:長期の移動平均線

WTI原油は週末の投稿から目線は同じです。日足の200MAがレジスタンスになっている相場環境ですね。すでに、ハーモニックパターン、移動平均線、フィボナッチ、ギャップダウンで開いていた窓を埋めたプライスアクションが出た後の高値トライの値動きですので、今日、明日、引き続き注目です。

その他、SP500のキャッシュには売りのブラックスワンが居座っている相場ですが、$3500あたりにキーレベルが控えており、ここまで上昇する可能性も考慮。引き続き、短期的な米ドル売り、ユーロ買い、円買いなどの動きがあっても、超えてほしくないキーレベルが明確なので、しっかりとプライスアクションを見ていきましょう。