先週のレビューから、DAXは年ピボットR1を目指すかと思ったのですが、その後の上昇の仕方がジグザグと勢いがなく、結局下落。またポンドの売りが目立ちましたね。通貨ペアなどにチャートパターンが出てきた今日は7月末日でFOMCです。新月の前夜というアノマリー要素も重なり、ボラティリティが出そうですね。現状をサクッとまとめます。
ボラティリティインデックスが何かを伝えようとしている相場
DAX’s zigzag led to a sharp decline while Gold carries a bullish whiteswan – Volatility has been picking up.
(注:この記事は2019年7月31日に投稿していたものです)
7月23日の「ユーロポンドとゴールドのバタフライ、ドル円のサイファーからのメッセージ DAX & GER30 show the way」以降、ドル円はサイファーパターンで順調に上昇し、ひとまず「サイファーさん、お疲れ様」という状況。ユーロポンドは、記載通り、バタフライパターンで下落して年足ピボットで下げ止まった後、年足ピボットR1をヒットして横向きです。
ポンドはまたもやブレクジット関連で売られていますが、反発?の可能性。そして、フィボナッチが伸び切っていた豪ドルも気を付けたい通貨です。2週間前と大局はあまり変わらず、USDCADのシャークパターンもまだ有効であります。また、VIXなども若干上昇している環境ですので、荒れそうですね。
謎解きのような3つのハーモニックがいる相場
ドルインデックスのブラックスワンとチャネル
この画像は7月28日にキャプチャ―しておいたものですが、ドルインデックスはきれいなチャネル内での動きで、先日、チャネル上限をヒットして横向きの動きになっています。
立ち上がりからのフィボナッチエクステンションは4.618をヒットして伸びていますが、エクステンションが次のレベルの5.0に到達するエリアの98.10あたりには、週足のボリンジャーバンド2シグマが控えています。
一方、今朝上昇していますが、フィボナッチに従って下げるのであれば、97.17ー96.92あたりまで下げるシナリオも考慮。ここで、買いの5-0パターンができる可能性もあります。
超短期的な動きはまだ上目線となりそうですが、FOMCのためスパイクを付けて逆走するなど、面倒な動きには巻き込まれないようにしたいですね。ドルインデックスが下げればEURUSDは上昇となりますので、動きに注意ですね。
豪ドル円の3つのハーモニックパターン
豪ドル円の週足には買いのシャークパターン。年初から居座るこのシャークパターンから、下ひげを付けて上昇後、濃紺のラインで示した年足ピボットの少し手前から再度下落。
豪ドル円月足には、5-0パターン。豪ドル円の日足には買いのガートレーパターン。また、豪ドル・米ドル(AUDUSD)を見ても、フィボナッチエクステンションが伸び切っている中で売り込まれた相場であり、経済指標とも重なって、反発しています。
AUDUSDには、週足と月足で買いのブラックスワンパターンが居座っているトレード環境です。なお、今月のピボットポイントS1は、74.4443円。マンスリーピボットは今日で最後ですが、FOMCなどボラティリティが出た時に、ここをヒットする可能性はまだありますので注意したいですね。
ユーロポンドの年足ピボットポイント
ユーロポンドは、ポンドが売り込まれたので再度強烈に上がってきていますが、フィボナッチプロジェクションは1.127で、ほぼ1.128の鬼のレベル。そしてここで年ピボットR1をヒット。前回のバタフライパターンで下げた後、きれいに年足ピボットで押し目を付けて上がっていますが、3月の安値や4月の切りあげた安値からのフィボナッチエクステンションとプロジェクションは、2.618や3.618など、フィボナッチ数値をすでにヒットしています。
またこの上昇が5波からなる推進波ではないかと想定することも可能ですが、すでにフィボナッチのレベルが伸び切り、年足ピボットR1という節目を前にこのまま買いで攻めるのはリスクリワードが悪そうな環境です。
ポンドペアは英国債に聞く
ポンドドルは売られていますが、先日から下げ止まって横向き。センチメントはまだ売りですね。ユーロポンドも節目で横向きという動きから、ポンドの動きについて、気になった英10年債。年足ピボットS2まであとほんの少しで、ここでブラックスワンが完成する可能性があります。この場合半値戻しがシナリオに入ってきますので、ポンドドルのむやみな売りは踏まれる可能性があることにも留意しています。
カナダドルの短期的な動き
カナダドルのインデックスを見ると、今価格は年ピボットで押さえられるかどうかという場面です。短期的にはUSDCAD4時間足に買いのガートレーパターン、GBPCADで買いのABCDパターンなど、カナダドルが短期的に売られる可能性を示唆しているパターンも出ていますが、カナダドルインデックスに描画しているパターンのフィボナッチの数値が、黄金比率ではなく少し中途半端なのは気になります。
カナダドルインデックスがこのまま下落するか、反発するかこの年ピボットというライン際のプライスアクションを見るに値するチャートです。
米国債と株式指数など:GER30とXLF
7月23日投稿の記事で記載した、2.059%のレベルを行ったり来たりの相場が続いているので、FOMCを待つしかない状態ですね。XLF(金融セレクト・セクターSPDR®ファンド)は、23日以降、年ピボットR1の手前まで上昇。タッチしせずに下落というなんとも憎い値動きです。
前回と同じように売り買いの思惑が顕著に出ているチャートパターンですね。XLFはチャートパターンを学ぶのにまだまだ最適の相場に見えますので、トレーディングビューでXLFと入力して、ぜひチャートを見てみてください。
GER30は、節目の12090.15で買いのバタフライパターンから反発しています。年ピボットR1をヒットせずに落ちてきたこともあり、再度ヒットする可能性も否定できない嫌な相場です。下落が本格的なものかどうかは、まだわかりづらいですね。
まとめ:米ドルが買い上がっている相場ですが、フィボナッチのレベルなどを見ると、押し目を付けてほしいという目線です。ポンドドルは、下落トレンドが続いているのですが、横向きの動きになっているため、下げてもスパイクを付けて反発する可能性を考慮しています。ユーロポンドが、フィボナッチレベルが伸び切って、年足ピボットR1ヒットという動きをしているため、この後注目です。また、VIXだけでなく、VIXのボラティリティインデックスであるVVIXの動きも目を引きます。