2年以上前になりますが、資源国通貨のカナダドルを使って通貨の強弱とハーモニックパターンについて投稿しました。今回、スイスフラン(CHF)の通貨ペアに幾つかハーモニックパターンが出ているのでサクッとシェアします。
スイスフランの動きをハーモニックパターンに聞く
Choosing tradable FX pairs is our job.
スイスフランのペアの節目にも注目
米ドルや豪ドルなどある1つの通貨を軸にした複数の通貨ペアに、ハーモニックパターンが検出された場合、その軸となる通貨の近い将来の強弱、あるいはトレンドを示唆してくれているという可能性がある事例を下記に紹介した記事で探索したことがあります。
今回チャートを見ていて、CHFを軸にしたペアにいるハーモニックパターンが気になったのでシェアします。
CHFJPYに潜む5-0パターン ⇒ CHFが弱い
こちらは、スイスフラン円に検出されているベアリッシュな5-0パターン。円が絡むクロス円の1つになりますが、ドル円ほどプルバックをしていない環境にあります。
画像下のブルーのボックスに、この5-0パターンのターゲットのフィボナッチプロジェクション2.618%が見えます。そしてすぐ下に、ここしばらくの上昇に対するフィボナッチリトレースメントのレベル61.8%があります。フィボナッチリトレースメントの38.2%と同じことです。
さらにその下に年ピボットポイントのR2133.441円というキーレベルがあります。このエリアまでプルバックする可能性はありますが、途中にあるキーレベルの140.416円がいったんサポートとなるシナリオが描けますよね。円の買いと重なるとかなりの下げとなりそうですね。
USDCHFに潜むブリッシュなシャークパターン ⇒ CHFが弱い
こちらは、ドルスイスにいるブリッシュなシャークパターン。大きく下げてきてからはジグザグと重なるような波を形成し、ウェッジのような形になってきています。
このパターンですぐに反発しなくとも、もう少し下にある$0.91154は、何度も反応しているキーレベル。シャークパターンで跳ねた後、高値を更新してくるか、あるいは、このレベルまで再び下げてくるかに注目です。
GBPCHFに潜むブリッシュなブラックスワン ⇒ CHFが弱い
ドルスイスとはパターンが異なりますが、こちらもスイスフランの売りを示唆するブラックスワンが検出されています。
PRZ(潜在的反転ゾーン)はかなり下の方ですが、画像左に安値がありますので、サポートエリアに近い場所にいることは間違いありません。
また、ポンドだけで言えば、先日の記事で書いたように、GBPUSDの日足に買いのサイファーパターンがまだいます。さらに、4時間足には、買いのホワイトスワンというパターンも検出されているので、ポンドの動き次第で、GBPCHFはかなりの値幅を跳ね上がるシナリオを描けますよね。
GBPCHFの週足に潜むブリッシュなABCDパターン ⇒ CHFが弱い
これは、週足。デイトレをしていると週足なんてあまり見ることがないかもしれませんが、GBPCHFの週足で見えるのは、ブリッシュなABCDパターンが効いていること。
最初のターゲットを微妙にヒットしていない感があるので再度トライする可能性はありそうです。上記のブラックスワンと合わせて考えると、GBPCHFの上昇余地はまだあるということになります。
EURCHFのバットパターン ⇒ CHFが弱い
こちらはEURCHF。何年か前にペグ撤廃で波乱のあったペアであることを思い出しますが、トラディショナルなバットパターンで反転しています。
チャートを見る限り、ジグザグとトレードしにくそうな右上がりのレンジですが、このバットパターンである程度反発してますよね。
SXYのシャークパターン ⇒ CHFが弱い
このブログでよく登場するのはドルインデックス(DXY)ですが、ユーロ、円、スイスフラン、カナダドル、ポンドにもカレンシーインデックスはあります。
ちょっと気になったのでSXYのチャートを見てみましたが、すんごいですねぇ。これだけ長い上ひげローソク足になっていれば、スイスフランは弱い=売りという目線になりますよね。
黄土色で示した年ピボットポイントを刺して、シャークパターンで逆走しているという場面のようです。このピボットポイントは、1月1日には新しい年ピボットポイントに変わるのですが、過去に意識されたラインとして今後も重要な役割を果たします。
SXYを見ても、上記の通貨ペアと同じくスイスフランが売られそうという方向で一致していることがわかりますね。
なお、ハーモニックパターンがCHFの売りを示唆しているからと言ってすぐにエントリーということにはなりません。特にGBPCHFのチャートだと、PRZ(潜在的反転ゾーン)がまだ下の方にあるので、軽く上げてもドン下げしてくるリスクがありますよね。
とりわけ、スイスフラン円はドル円が下げてくると、深くプルバックする可能性がありますが、テクニカル分析で移動平均線の並び具合やピボットポイントなどキーレベルの場所を確認するなど、総合的に判断したいですよね。
その他の参考記事
「ニュージーランドドルと連動するコモディティ、テクニカル分析、ハーモニックパターン – 資源国通貨と相関性(Part1)」
「豪ドルの強弱を示唆しているハーモニックパターンから学ぶ:AUD’s harmonic patterns」
「ユーロ vs センチメント:EURペアのハーモニックパターンに注目♪ EUR’s potential reversal」
「ハーモニックパターンと通貨の強弱:CAD(カナダドル)の動きが気になりますね♪ – CAD on the focus」