EURUSDはサイファーからブラックスワンへ:88.6%と3.618%。Goldはまたキーレベルをヒット?

またまた約2週間ぶりの投稿となります。フィボナッチのキーレベルでプライスアクションを見せたユーロドルなど学びの多い相場です。ジグザグとした動きを継続するドル円など週明けにチェックしたい通貨ペアをシェアします。

長期足のダイバージェンス

The long term chart vs divergence

(注:この記事は2020年12月20日に投稿していたものです)

78.6から88.6へ?

EURUSD – サイファーの後想定していたブラックスワンへ

キーレベルの$1.19160で、陽線が立ってから、ここしばらく上昇を継続していますが、前回投稿していたサイファーというハーモニックパターンがまだ生きている相場です。現在、サイファーが消えていますが、前回、「$1.22629あたりで、売りのブラックスワンを形成するのを待つのも賢明です。言い換えれば、短期足でトレードする場合、まだ買い目線が継続する可能性もあるわけです。」と記載していました。

そして現在は、ブラックスワンが検出されています。

ユーロドルブラックスワン週足 EURUSD Bearish Blackswan 20 Dec 2020

木曜日には年ピボットR3という節目をヒット。

チャートの左側を見ると、10日から16日にかけては、フィボナッチリトレースメントレベルの78.6%をヒットし、押し戻されるというプライスアクションも顕著に出ていて、この78.6%が居座る価格帯が意識されていたのも明確ですね。

現在は米ドル売りのセンチメントがまだ強く、このブラックスワンでユーロドルをすぐに売るわけではありませんが、ユーロドルはピンクのボックスあたりまで上昇したら、手仕舞いと新規売りが入り、大きくプルバックする可能性があります。この辺りは、長期の移動平均線のほか、フィボナッチエクステンションの3.618%も待ち構えるレジスタンスとなります。それまでは、もう少し米ドルの売りが継続する可能性があります。

週明けに、この年ピボットを上に抜けた場合、前回と同じで、この価格レベルに対して押しを付けるプライスアクションを確認します。なお、この$1.22629あたりは、2002年など過去から何度も意識されているサポレジのエリアで、年足の20MAも走っています。

さらに、長期足のオシレーターとのダイバージェンスも顕著になっている相場環境ですので、週明けのプライスアクションはとても大切ですね。

GBPUSDの月足チャートに見えるもの

米ドルの売りが継続している相場ですので、ポンドドルも$1.387198まで上昇する可能性がありますが、ロンドンなどが本日から事実上のロックダウンに入ったタイミングで、月足のチャートではボリンジャーバンドが抵抗帯になっています。プルバックする可能性もありますね。その他AUDUSD、NZDUSD、ドル円などは、前回の投稿にあるチャートやキーレベルをご参照ください。

コモディティ:ゴールド&シルバー、WTI原油

$1921.19をヒットするのだろうか?週明けこのレベルまで上昇するかを見ていきます。シルバーは$26.70がキーレベル。ここまで上昇した場合のプライスアクションを見ていきます。同じくWTI原油もレジスタンスが迫っています。

DJI:再びワン・モア・アップでお願いします

前回投稿した米株式指数の中でも、強烈なレジスタンスを何度もヒットしてしまっているナスダックキャッシュ(US100)はこのレジスタンスに押し目を付けて上昇。これに追いつけ!とばかりにSP500とダウキャッシュ(US30)も下げが継続せず、じりじりと上げてきています。もうひと上げのワン・モア・アップをもう少し継続しそうな様相です。

まとめ:ここしばらくは、米株式は下落目線になりづらく、ドル円も売り込みにくい、ユーロドルはまだ買い目線という相場ですね。米ドルの売りがトレンドになっていますので、この状況があともう少し続く可能性がありますが、フリップ(急転換)も起こりうる非常に重要なばめんにいます。

ビットコインも同じですね。高値更新をしているのですが、大きな節目に到達。プルバックして再度上昇した場合、それが押し目を付けた後の上昇か、あるいは今いる価格帯がやはりレジスタンスとなるのかを判断していくことになります。ビットコインも通貨と同じでチャート上には様々な節目がありますので、目の前のレジスタンスを前にして買いで参入するよりも、プライスアクションを待ってから判断する方が得策のようです。

依然として米ドルの中期的な買いを示唆したハーモニックパターンが様々なチャートに居座っていますので、いつ米ドルが買われる方向に転換するのか?タイミングをプライスアクションからしっかりと見ていきましょう。