先週想定していたシナリオ通りに動いた相場達。GER40ではABC調整波の可能性についても探索していました。が、オーバーシュートでキーレベルを一旦は突破。ブリッシュな相場が続いていますね。前回の投稿で見た「ザ・伸び切りゾーン」に再び接近中という荒れまくる相場の様子をシェアします。
次はABC調整波というシナリオからのプライスアクションと、戻り高値が甘かったUS30
Volatile markets in play: Potentially huge swings continue!
ハーモニックパターンがあまりいない相場達
ドルインデックスはすでに投稿している日足のバタフライパターンが健在であるほか、キーレベルの$96.830から押し戻されているというのが今の状況です。このバタフライパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、もう少し上の$98.709にあります。
ドルインデックス(DXY):週足チャート
こちらは今のDXYの週足チャート。月足のボリンジャーバンドもレジスタンスとなっているのですが、キーレベルで押さえられた後、どうするのか?という環境です。
また、直近の動きでは青いラインで引いたようにトライアングルを形成しているように見えます。トライアングルが形成され始めると、想定できるのは上へのThrust(吹き上げ)で、直近の上昇トレンド継続?というシナリオになります。
この場合、黄色のボックスで示した場所にフィボナッチのキーレベルが潜んでいるのが見えます。さらに、一歩ズームインして日足のチャートを見てみると、少し別の絵も見えてきます。
ドルインデックス(DXY):日足チャート
こちらは日足のチャート。ベアリッシュなバタフライパターンとキーレベルの$96.830がレジスタンスとなっているのが明確ですよね。また、週足で見た青いトライアングルの下のラインがサポートとなれば、このままさらに上昇というシナリオになります。
なお、トライアングルの下のラインを下抜ける可能性もあり、この場合は、ABCというジグザグした動きでチャネル、いわゆるフラグを形成する可能性も想定できます。いずれにしても黄色で示したボックスあたりがキーレベルなので、ここまで下落しても焦らないことです。
USDJPYは116.585円というターゲットには届かず。で、5-0パターン
ドル円はずいぶん前に記載していた116.585円が視野に入ってきている相場でしたが崩れましたね。
ドル円には11月9日に見事なベアリッシュ5-0パターンが出ていて、少し押されています。
キーレベルの113.244円をこのまま下に抜けるかはわかりませんが、これをサポートとして、5-0パターンのPRZをヒットするまで再び上昇する可能性も考慮です。
その他ユーロドルは、すでに投稿していたヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインを割った後、蛍光ブルーで表示していた一番控えめに見たターゲットをヒットしてうろうろ状態。先週の記事もご参照ください。
AUDUSD、USDCADはキーレベルに
AUDUSDが反発している理由の一つには、$0.69843という最強ラインまで到達して、買いが参入、あるいは売りの手じまいが入っていることかもしれません。USDCADも似たような状況で、$1.27172が意識されています。また、この価格ラインで売りのブラックスワンも出ているため、下落するかに注目です。
GBPJPYのサポート:149.207円とブラックスワン
テクニカル分析に忠実なのがスターリング。とりわけ、サポートというテクニカル分析の基本が意識されまくっているのがポンド円です。
今年のプライスアクションから見えるのは、今年のピボットポイントがある149.207円というキーレベルがサポートになり、ここまで落ちてきては反発していること。先週も、月曜日に反発して、このラインより上にいたままで終了しました。
このサポートから、再び上昇するのであれば、ブラックスワンのPRZがある159.636円をターゲットにしそうですが、その手前には157.543円というレジスタンスもあるので、悩ましいですね。
先週記載していたポンド関連のブリッシュなパターンですが、ポンドドルのブリッシュな3ドライブパターンはブラックスワンへと進化。なかなか反転しないじゃないかと思いたくなるのですが、下落の動きがジグザグとオーバーラップした動きになっています。
3ドライブパターンでも、ブラックスワンでも大きく反転しなかったですが、ハーモニックパターンが消えた後も重要になります。忘れた頃に吹き上げてくることもよくあります。このまま続落した場合、次の最初のサポートは、$1.30960あたりですが、今年の最強レベルである$1.29141まで下落するかもしれませんね。
コモディティ:USOIL(WTI原油フューチャーズ)、ゴールド、シルバー
USOIL:$69.65と$80.39、シルバー$22.602、ゴールド$1807.07という壁
USOIL(MT4で見える原油のフューチャーズ)は、$69.65を上に抜けてきています。このまま上昇する場合、レジスタンスとなるのが$72ミドルあたりと$80.39。
ゴールドとシルバーもキーのレジスタンスは明確です。このキーレベルまで上昇するかに注目です。
株式指数: ダウキャッシュの戻り高値は甘かった。。。
先週探索したGER40は、ベアリッシュなブラックスワンが健在という環境で、想定していたABCの調整波というシナリオ通りになってきています。
直近の上昇でABCという3つの波を終えたのか、あるいは再び下げて、また上昇する一回り大きいABC(WXYというダブルの動き)になるのかは週足のプライアクション次第ですが、わかっているのは、GER40に存在する明確なキーレベルの15725.23。このラインがふたになるのかに注目です。先週の投稿もご参照ください。
米株式指数キャッシュやフューチャーズは、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」の中にいます。ブラックフライデーの薄商いでの撃沈から、再び上昇しています。
こちらはダウキャッシュ(US30 Cash)の4時間足チャート。
強烈な上昇劇の後、黄色のボックスエリアまで到達しています。ここで注目したいのが、黄色のボックス内の右側にある23.6という数値。これは11月8日の高値と12月1日の安値を使って引いたフィボナッチリトレースメントから見える数値です。100-23.6=76.4ということで、フィボナッチリトレースメントレベルの76.4%となります。
金曜日にこのレベルを刺して、プルバックしたの見えますよね。ですが、その後、売りが続かず金曜日の後半には再び上昇しているように見えます。
なぜか?
理由の一つとして、フィボナッチリトレースメントのデフォルト値である76.4%とは別に、78.6%が存在することをあげることができます。戻り高値や押し安値を付けるレベルを見るために、こちらの78.6%の方を市場が意識している可能性が高いということになります。
画像でいうと、少し上の21.4というレベルです。また、この少し上に、4.618%という別のフィボナッチの値も見えます。可能性としては、21.4(78.6%)を少し突破しても、この4.618%で押さえられ、プルバックするシナリオを作ることができます。
フィボナッチリトレースメントレベルの76.4%と78.6%については、「フィボナッチ76.4%と78.6%:プライスアクション、ハーモニックパターン、エリオット波動」もご参照ください。
週明けもボラティリティが高い相場になりそうです。キーレベルが随所にあるチャート達を週末にしっかりと見直しておいてもいいですね。また何かあればアップデートします。