ドル円はA-サイファーで下落♪ UK100はエリオット波動 in play? 米国債もフィボナッチレベルから反撃!

フィボナッチエクステンション2.618%に達していた米国債は反撃してきましたね。ドル円はA-サイファーという新種のハーモニックパターンで反転してから結果的に続落。SVB破綻のニュースもしかりですが、GER40にいるシャークパターンも結構不気味です。今のチャートの様子をサクッとシェアします。

フィボナッチレベルから上がる米国債、落ちるドル円

Fibonacci extension and retracement in play: UK100, DAX, ZN1, ZB1

テクニカル分析の基本が再び効いているチャート達

ドル円:サイファーでABCの後、A-サイファーで下落

先々週のサイファーパターンで、一旦は反応したのですが、下落の波がABCと3つの波でした。その後、上昇し、A-サイファーが出たところから続落しています。

すでに記載していたように、反転し始めたエリアは、直近の上昇の波から見えるフィボナッチエクステンション5%という「ザ・伸び切りゾーン」になっていたのと、大きな波のフィボナッチリトレースメント38.2%、さらには長期移動平均線があるエリアが重なっていたレジスタンスゾーンでした。

先週の画像も参照にされつつ、今から見ていくのは、これまで掲載していた昨年のピボットポイントの132.486円と、今年のピボットポイントの132.163円でのプライスアクションになります。結局は伸び切っていたレベルにいたので、市場はガス抜きを必要としていた可能性は大ですね。そして、金利の関連については、別途下の項で探索しましょう。

EURUSDはキーレベル$1.05771でのプライスアクション待ち

月足のトライアングルの下限ラインに対するリターンムーブ完了後、現在は、最強サポートの$1.05771がキーレベル。

先週の記事はまだ有効です。$1.05771に押し目を付けて上昇してきましたが、やはり、気を付けたいのが、フィボナッチのレベル。以前に居座っていたブラックスワンパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が、昨年の年ピボットポイントS2があった$1.04726に近い場所にあるほか、ここに直近高値と安値を使ったフィボナッチリトレースメントの38.2%も重なっているため、ここまでプルバックする可能性はまだあります。

となると、ユーロドルとほぼ逆の動きをするドルインデックス(DXY)も同じです。$104.172という最強レベルを下に抜けてきましたが、このレベルにリターンムーブを付けた後、このレベルがレジスタンスになるのか、あるいはここを再度上に抜けてくるのか見ていきます。引き続き、DXYは、$107.655あたりと、手前の$105.863にも窓が開いてますので、反撃には注意ですね。

GBPUSDのキーレベルは$1.20553

昨年9月から月足に居座るブラックスワンで上昇トレンドが続いているGBPUSDは、今年のピボットポイント$1.20553あたりでうろうろしています。ユーロドルと同じく、このレベルでのプライスアクションと、高値と安値を使ったフィボナッチリトレースメントの50%あるいは61.8%まで下げてくる可能性にも注意ですね。

ゴールドは$1836.22を突き抜けましたが、フィボナッチレベルに注目

ゴールドのキーレベルは、年ピボットポイントのミドル値$1946.97と$1836.22。金曜日に、$1836.22を突き抜けてきましたが、フィボナッチエクステンションの5%をヒットしている状況ですので、プルバックに注意です。

シルバーは、レジスタンスの$22.806に到達するパワーがないままです。キーレベルの$20.743がサポートになるか?という場面で、売りのブラックスワンが出ていますので、このまま下落すれば、$18.680まで下落する可能性もありそうです。

ゴールドとシルバーのプライスアクションにはダイバージェンスが出ている状態でするので、この後の動きに注目です。

米国債のZN1とZB1はフィボナッチエクステンション2.618%から猛反撃

まず、先ほどドル円の所で触れていた金利ですが、日本10年債の金利は、下にぶっ飛んで0.283%あたりをうろうろしています。米国債はどうかというと、米10年債フューチャーズ(ZN1)、2年債(ZT1)、30年債(ZB1)の価格が反転していますので、金利が下がっている状況。

とりわけ、ZB1は最初のターゲットどころか、127.22、その次の128.28を見事にヒットしています。この動きで、直近高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%もヒットしたことになります。

以前記載していた米国債の年ピボットポイントを覚えていますか?

ZB1の場合は$134、ZN1の場合は$117あたりにピボットポイントがあります。金利の方で見てみると、米30年債では3.435%、米10年債の金利では3.250%に年ピボットポイントがあります。価格でも金利でもよいので、これらをヒットしてくれた方がわかりやすいです。

また、ドル円とDXY(ドルインデックス)は、フィボナッチレベルから見ると、すでに「ザ・伸び切りゾーン」にいたので、市場のガス抜き(ポジション調整)的なプルバックが必要だった場面だと捉えることも可能です。これに、金利の下落が合わさった形か?とも理解できるのですが、金利が下げているのに、米国株価指数のキャッシュはロンドン時間では下げてきていますので、金利だけに気を取られていると訳が分からなくなりそうです。

なお、米国債の場合、上昇しても、戻り高値を付けるための反発の動きに過ぎず、チャネルかトライアングルを形成する可能性が残っているので、まだまだ注意したいところです。

DJI、SPX、NDQのラリはーベアマーケット中のラリー

US100、NQ1、SP500:ピボットポイント、フィボナッチレベル活躍中

US100(ナスダックキャッシュ)のキーレベルは、フィボナッチエクステンション5%がある$12805あたりと今年のピボットポイントがある$12652.35。少し遠ざかってきましたね。2月3日にキャプチャ―したガートレーもまだ居座っております。

US500(SPXキャッシュ)は、年ピボットポイントのある$4050.72がレジスタンス。昨年の年ピボットポイントS1のあった$4019.61も引き続きキーレベルで、これらのピボットポイントが形成するエリアがレジスタンスのままだと、次のターゲットは$3667.32。

なお、US500にはブリッシュなガートレーが出現していますので、短期的に一度反発する可能性もありますが、ガートレーがいるからと言って買いにすぐに転じるかは別の問題です。

US30(ダウキャッシュ)は、年ピボットポイントの$32898.38をまた下に抜けてきましたね。

これまで記載していたように、米株式指数は、米ドルの動きと米国債の動きを意識したようなプライスアクションになっていました。が、これらの要素に加えてSVB破綻のニュースが出てきました。さらに今週はCPIの発表なども控えています。

でも、破綻のニュースは一時的なものかとか、CPIがよければこうだろうとかと考えたりしないで、すでに動きだしていたKBE、XLF、HYG、LQD、SPHB(Invesco S&P 500 High Beta (ハイベータ) )などのフィナンシャル系のチャートで今どこにいるのかを見ておくといいですよね。とにかく、ボラが出ている今は、ニュースに振り回されないのが一番です。笑

GER40とDAXはダークホース?UK100はエリオット波動の航路を進行中?

DAXとGER40(ドイツ株価指数キャッシュ)でもとりわけ、DAXではフィボナッチエクステンション5%が効いています。今日の下落は結構ですよね。

DAXやGER40は、かなり前の下落トレンド開始の時も、米国株価指数の先行指標的な感じで、先に進んでいたので、これに合わせた動きを米国株価指数が見せるかに注目です。

また、先週見ていたUK100(FTSE100)ですが、想定していたエリオット波動の推進波が進行中ではないでしょうか?これだけ勢いよく下落している動きは推進波と考えることができますよね。

ただし、下落の波が進んでいるといっても、一直線の動きではなく、上がったり、下げたりと波を築いていきますので、反発がある場合でも焦らないで行きましょう。

AAPL、TSLA vs フィボナッチエクステンション5% 

フィボナッチエクステンション5%を超えてぶっ飛んでいたボーイングはギャップダウンから上昇し、抜けたトレンドラインへのリターンムーブをトライしているような絵柄です。

その一方、ドン下げとはいかなかったTSLA(テスラ株)とAppleもフィボナッチエクステンションの5%に負けた格好で、下げてきています。テスラだから、アップルなら、フィボナッチは関係ないということはないですよね。

引き続き、注目したいのがフィボナッチエクステンションの5%をぶっ飛んで、年ピボットポイントに止められているMETA。これがぶっ飛ぶとかなりの値幅ですので注目です。

VXX iPath S&P 500 VIXフューチャーや、ボラティリティ指数のVIXとVVIXといった恐怖指数は買いあがってきています。

VXX 7 March 20233月7日のVXXのチャートを見た時、一瞬、目を疑いました。笑

上の方のブルーの場所までぶっ飛んでいます。この後チャートが調整されたのか、このギャップを排除したきれいなチャートになっていますが、それにしても、すごいですよね。

そして重要なのは、これが起こったのは、SVB破綻のニュースを受けてではなく、破綻の前の7日であったということ。すでに嵐は来てしまっているのに、気づいてないままといった感じです。

VVIXも今年のピボットポイントを上に抜けて一旦プルバックしている場面ですので、今日のNY時間の動きが気になりますね。明日のCPIなどの発表も、ある意味どちらでもいいのかも。

なぜなら、この前までは金利とパウエル議長の発言のニュース、週末はSVB破綻のニュースなど、ニュースに頼るときりがないからです。破綻のニュースでもアジアセッションでギャップアップしていたUS500などを見ると、つじつまが合わないですよね。

また何かあればアップデートしますね。