クールな円買いのプライスアクション。以前からシェアしていたキーレベルが意識された展開で、驚くことはなかったかもですが、4円ほどの下げは結構でしたね。フィボナッチ78.6%と88.6%やピボットポイントのほか、バタフライパターンもいるかなり面白いチャートになっています。今の様子をシェアします。
フィボナッチ78.6%と88.6%、そしてバタフライパターン
Technical analysis: Fibonacci 78.6 and 88.6
ドル円:また出た158.784円
ドル円は、4円ほど下げたのですが、下げる前には、売りを示唆するブラックスワンパターンが居座っていたほか、昨日、一旦、下げてから戻り高値を付けた価格帯は、ウィークリーピボットがある場所。
オシレーターも、結構なヒデゥンダイバージェンスだったので、買うというよりは、売るというシナリオが優位だった感じですよね。
ドン下げ後にヒットしたエリアは、フィボナッチリトレースメントの38.2%のちょっと上。このエリアには、すでに何回もシェアした158.784円というキーレベルがあるので、落ちてくれてわかりやすかったです。
問題はここからです。おそらく面白い展開になりそうですが、下の方で説明します。いずれにしても、現時点では、164.717円というターゲットまで上昇するというシナリオを引き続きオンにしています。
EURUSDとDXY:直近ターゲットの$1.08600は見事にクリア
キーレベルの$1.07406から遠ざかり、直近の$1.08586あたりもクリアした様子。EURUSDの最強レベルは、$1.09187。下から向かっているので、最強レジスタンスになるか?に注目です。
現在は、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」を超えてきているので、軽くプルバックをしても問題なし。$1.09234あたりには、ウィークリーピボットのR2もいるので、レジスタンスが硬そうな雰囲気ですよね。
DXY(ドルインデックス)は、キーレベルの$104.035を下に抜けてから逆走したのですが、現在、再び突っかかっています。$101.90あたりまで下げてきても問題ないですが、ドルインデックスの最強レベルは$102.422。これに向かって下落しているので、このレベルがサポートとなるかに注目です。
クロス円:ドン下げ前に、次のターゲットをヒットしておりました
ドル円と一緒に、Tanking(ドン下げ)したクロス円達。とはいえ、先週までに何回かシェアしていた通り、キーレベルで踏ん張っていたのに、あきらめた?感ありの下落。
フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」にいたので、大きな下落は問題なかったかと思います。
週足チャートを見てみると、EURJPYには売りのディープクラブ、CADJPYにはABCDパターンが居座っています。ただ、CADJPYのABCDパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し上なので、そう簡単に下落してこない可能性もありそうですね。
そして、ちょっと気になるのがAUDJPY。実は、このペアだけ、キーレベルをヒットしてないんですよねぇ。とりわけ、AUDJPYがプルバック完了後にワンモアアップするか?注目ですね。
クロス円のキーレベルをアップデートしておきますね。
ポンド円(GBPJPY):207.779円、200.697円、193.614円、184.047円。
ユーロ円(EURJPY):167.469円、173.402円、179.335円。
スイスフラン円(CHFJPY):169.059円、179.606円。カナダドル円(CADJPY):113.639円、117.291円、120.943円。
豪ドル円(AUDJPY):101.075円、103.580円、106.084円、109.841円。
ニュージーランドドル円(NZDJPY):98.087円、95.837円、93.587円。
USDCADの$1.37312と$1.35712、USDCHFの$0.89253と$0.91231、AUDUSDの$0.67448
ドルスイスとUSDCADは、キーレベルの間でうろうろ状態のままですが、AUDUSDが、キーレベルの$0.67448を上にブレイク。このキーレベルが押し目になって、上昇継続となるかに注目です。
シルバーの$31.174、$32.861、ゴールドの$2344.01、$2443.70、$2543.39
ゴールドは、前回投稿した画像中の濃紺のチャネルの上限で、また抑えられている状況。前回と同じく、売りのバタフライがいますが、プルバックした後、$2543.39あたりまで、上昇する可能性あり。
シルバーは、以前掲載した日足のブラックスワンが効いた格好ですが、このパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、$32.861あたり。今うろうろしている$31.174をクリアすれば、$32.861まで上昇するシナリオをオンにしています。
米国債・金利:ZT1はガートレーパターンが効く!ZB1のフィボナッチ78.6%と年ピボット
ZB1(長期債フューチャーズの価格チャート)は、前回シェアした118.24を超えてきましたね。ただし、直近高値に対するフィボナッチリトレースメントの88.6%をヒットして、プルバックしています。
プルバックの後に上昇を試みるのであれば、一回り大きな別のフィボナッチリトレースメントの78.6%と年ピボットポイントが重なる121.29から122のエリアまで伸びてくるかに注目です。
ZT1(2年債フューチャーズ)は、出ていたガートレーで上昇していたので、金利の下げも問題なかったと思います。
次のターゲットは、年ピボットポイントとフィボナッチ78.6%が重なってくる102.24あたり。
このガートレーパターンがいたチャートと一緒に、ドル円にいた売りのブラックスワンを見ていただけで、そろそろ円買いになるということは、結構想定できたシナリオだったかと思います。
なので、日銀介入がどうのこうのというのは、いまさら、どちらでもよいなんて思いませんか?仮に、「介入しました」と言われても、終わったことに対する後付けの説明にしかすぎず、4円下落して損切を食らった人にとっては何の慰めにもならないからです。
ZT1は、ここで軽くプルバックするかもしれませんが、102.24あたりを目指すのであれば、ドル円やクロス円は再び、プルバックがありそうかもですよね。
US30、DAXのガートレー、US500のバタフライから見えてくるもの
前回シェアしたのは、ガートレーがいたDJIのキャッシュ(US30 )。このパターンが、効いた格好で短期的には下げてきたのですが、その動きが3つの波からなるABC波。なので、その後、反転上昇。今は、以前からシェアしていた$39818.26という最強レジスタンスで攻防中です。
現在、DJIの方にはブラックスワン、US30 には売りのバタフライパターンが出てきています。78.6のガートレーから逆数関係にある1.272を使うバタフライへ!面白いですね。
US30にいるバタフライのPRZ(潜在的反転ゾーン)は$39962.01。ここには週足のボリンジャーバンドも走っているので、一定のプライスアクションは出そうです。
なお、今現在、攻防しているエリアは、高値に対するフィボナッチリトレースメントの88.6%のレベル。高値更新失敗を狙ってストップを置ける「最後の砦」となります。
特に、DJIとUS30は、フィボナッチリトレースメントの88.6%、年ピボットポイントR1、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベル達が並ぶエリアでの攻防です。チャート的には、テクニカル分析を知るうえで、とても面白くなっています。
なお、ガートレーでとどめを刺しきれずに、結果的にバタフライパターンに移行したのですが、それはそれで問題ないです。バタフライで下げてきても、実は、押しをつけて、次のフィボナッチレベルを使うディープクラブを形成しに、再び上昇する可能性も。
US30で見えているのは、次のキーレベルである$40500あたりなので、ここまで伸びてくるか?気になりますよね。
こちらは、長期足のUK100、JP225(日経225のキャッシュ)、US30、US500のチャート。
JP225は、42000円を超えて、ニュースになった時点で、すでにレジスタンスをヒットしてプルバックする準備ができていたことになります。
なお、お気づきかもしれませんが、US500だけがディープクラブパターンになっています。実は、US500には、先週、バタフライパターンがいました。それが、ディープクラブパターンに変化。
ディープクラブパターンは、トレンドの反転を示す結構なハーモニックパターンなのですが、このパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、$5754.47。
何が言いたいかというと、ディープクラブパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)を狙ってくるUS500に合わせて、US30のバタフライパターンがディープクラブパターンに変わってくるというシナリオです。同じように、JP225は43997円あたり、UK100は8503あたりを再び狙ってくる可能性がありますよね。
特にUK100の高値からの下げ方は、勢いのある下げの後、横向きですっきりしないままです。おそらく戻り高値をつけに上昇するシナリオがオンになります。
さらに、月足のチャートを見ると、UK100とUS30は、5波の上昇が未完成という感じもします。なので、バタフライで、下げてきても、ワンモアアップしてくるというシナリオもオンにしています。
そして、忘れていけないのが、前回シェアしたDAX。GER30にも、まだガートレーがいます。
ガートレーが効くのか、それともDJIやUK100と同じく、高値更新を狙ってくるか?
高値を狙う場合の次のキーレベルは、19032.17になります。
いずれの指数も、短期的には上下に荒れると想定されます。今居座っているハーモニックパターンが効いて、このままトレンド転換となる可能性もあります。
この場合、DAXやDJIは、ヘッドアンドショルダーズパターンの右肩を形成中ということになり、下落幅は半端ないです。
なお、昨日、ドン下げしたテク株のうち、METAは、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベル$529.65あたりをうろうろした後、昨日下にブレイクしてくれました。
NVDAも、高値に対するフィボナッチリトレースメントの78.6%をヒットして、強力なキーレベルを下にブレイクしたのですが、短期的な反発上昇はもちろんあるかと思います。
一方で、APPL、GOOGL、MSFTは窓を開けて落ちてきてしまっているので、これが、「もう終わり」「いや、ワンモアアップ」のどちらを意味するかにも注目です。窓埋めするなら、DJI、ナスダック、SPXが上昇してもおかしくないですよね。
TSLAも$291.13に窓が開いているので、深くプルバックした後、再び上昇してくる可能性があります。
まとめると、いろんなチャートに、週足や月足で、ベアリッシュなバタフライパターン、ABCDパターン、ディープクラブパターンが出ています。ですが、時間足が長いだけに、トレンド転換が実際に始まるまでは、時間がかかると理解しておいた方がベターです。レンジになったり、高値更新の動きを何度かトライしたりと、結構、忍耐が試されます。
とはいえ、今のパターンが示すPRZ(潜在的反転ゾーン)に価格が到達して、一気に転換したり、ギャップダウンすることがないとは限りません。なぜなら、もう、引っ張っている弓が、かなり限界に来ているような感じだからです。
このような恐ろしいプライスアクションが出てしまうと、マージンコールの嵐になり、損切退場や資金のWipe out(完全になくなる)が発生し、売りが売りを呼ぶ、怖い状況に。そうならないことを願っております。笑
直近では、バタフライパターンで、一旦のプルバックしてくる可能性が大きいですが、何れのパターンもPRZ(潜在的反転ゾーン)がまだ上にあるので、再び上昇してくるシナリオをオンにしています。
欧州、米国、日経225が高値更新をしてもおかしくないですが、荒れた動きになっても、結果的には、以前からシェアしているテクニカル分析が効いていることには間違いないです。
フィボナッチレベル、ピボットポイント、ボリバン、移動平均線がいい感じで仕事をしています。そして、キーレベルに重なっているのは、フィボナッチの集合体であるハーモニックパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)です。
あと一つ付け足すとすれば、それは、センチメント。どちらかというとニュートラルでありつつ、まだブリッシュのようです。とにかく、押し目買いが出て、買いが買いを呼ぶ感じで上昇してくることは問題ないですが、この動きが、ボリュームを伴わなければ、「ファイナル・アップ」になる可能性もあるので、今日、来週の動きをしっかり見ていきましょう。
また何かあったらアップデートしますね。