先週投稿したシナリオどおりに進んでいるのがボラティリティ指数やVXXのほか、ガートレーのいるナスダック(NQ1)。米国債もきわどいプライスアクションを展開中ですが、気になるフィボナッチレベルをヒット。今のチャートの様子をサクッとシェアします。
フィボナッチエクステンションで落ちる銘柄に注目
Fibonacci extension 5 in ZN1: Are VVIX, VIX, VXX telling us calm before storm?
テクニカル分析を学べるチャート達
ドル円:フィボナッチ78.6%からの上昇とABCのプライスアクション?
ドル円のプライスアクションで注目していたフィボナッチエクステンションの3.618%のレベルは今週も維持。それどころか、先週記載したフィボナッチリトレースメントの78.6%からの反発が、結構なフォーメーションになっているのが気になりませんか?
上昇の波が5つから形成された推進波に見えるほか、月曜日からの下落は、フィボナッチリトレースメントの61.8%をヒットし、日足の20MAがサポートになっています。この下落はすんなりしておらず、ABCの調整波と解釈することができる環境です。
仮に調整波であるならば、昨年のピボットポイントの132.486円と、今年のピボットポイントの132.163円が形成するレジスタンスのエリアを上に抜けてくるというシナリオを描けますが、先週も記載した通り、大きな波のフィボナッチリトレースメント50%のレベルをまだヒットしてないことも気になります。引き続き下落を展開するなら、まず最初のターゲット候補は、129円前半になりそうです。
新しい日銀総裁が決まったニュースもありましたが、今のチャートには、昨日までのすべての事象はもう織り込まれているので、レジスタンスまで上昇するか、それとも129円前半までプルバックするかに注目です。
EURUSDのキーレベルは$1.05771
大きなトライアングルの下限ラインに対するリターンムーブを完了し、2021年1月の高値と2022年9月の安値を使ったフィボナッチリトレースメントの50%もヒットして下落しているユーロドル。明確なサポートは$1.05771。この辺りまで落ちてくる可能性がありますのでプライスアクションを待ちます。
クロス円のキーレベル
ここしばらく掲載しておりませんでしたが、クロス円のキーレベルも明確です。ポンド円は159.826円、カナダドル円は98.834円、スイスフラン円は138.893円、ユーロ円は137.699円、豪ドル円は89.412円になります。これらの価格ラインにはラインを引いておきましょう。
ゴールドは$1946.97がレジスタンス、米国債はTanking!
ゴールドとシルバーは、ドン下げでしたね。ユーロドルと似たような動きになっているのがわかりますね。ゴールドは、先週も記載していた月足のボリンジャーバンドと、年ピボットポイントのミドル値$1946.97がレジスタンスというのが明確になっていること。シルバーのレジスタンスは$22.806となります。
先週投稿した米10年債フューチャーズ(ZN1)のほか、2年債(ZT1)、30年債(ZB1)も続落。以前投稿した画像に見える年ピボットポイントと下の方にある黄色の窓の間でどちらに行くのだろうかという感じでしたが、結果的に市場が選んだのは国債の売り。
下落の波が推進波に見えるため、売り圧力が強いことがわかります。このため、金利は上昇という環境です。なお、金曜日の時点で、まだ黄色で示した窓を埋めきっていません。
そして気になるのが、ブルーで示した窓の存在。ここまで反発するのであれば、金利は下がります。トレーディングビューで、ZN1、ZT1、ZB1のチャートをぜひ見ておくことをお勧めします。
DJI、SPX、NDQ vs ボラティリティとフィボナッチエクステンション
ここしばらく記載していたように、ブリッシュな様相を見せる相場ですが、キーレベルとフィボナッチのレベルが機能しています。
US100とNQ1:フィボナッチエクステンションさん活躍!
先週、12月末からの上昇波を使ったフィボナッチエクステンションの3.618%に到達してピタッと止められた後、火曜日に押し安値を付けて再度上昇。今年のピボットポイントがある$12652.35を目指すシナリオを考慮していたので、上昇の動きは問題ないです。上昇の動きで、$13250あたりに空いていた窓も埋めるかと思いましたが、こちらはまだ埋まっていませんね。
こちらは4時間足に出ている買いのディープクラブパターン。$12419が直近のターゲットとなりますが、年ピボットポイントのある$12652.35を上に抜けて、画像の上の方にある黄色のボックスで示した窓まで上昇するには、相当の買い圧力が必要かもしれません。
また、先週記載していたのが、フィボナッチエクステンション5%の存在。$12805あたりにあり、これが、強固なレジスタンスになっています。
さらに、覚えていますか?2月3日にキャプチャ―しておいた先週のガートレー。今でも日足に居座っております。先週の記事もご参考ください。
ナスダックの場合、金利が上昇すると下げます。特に、週明けに怖いのが、TSLA(テスラ株)、Apple、ボーイング。TSLAはフィボナッチエクステンションの5%と年ピボットポイントをヒットしてうろうろしています。Appleとボーイングは、フィボナッチエクステンションの5%を飛び越えてしまっている有様です。週明けに、強烈にギャップダウンするかもです。
また、アジア時間で、ナスダックキャッシュやフューチャーズが上昇してきても、押し目を付けた上昇トレンド再開ではない可能性もあります。NYセッションが気になりますね。
その他、先週記載していたSPXはトレンドラインを下抜けています。HYG、LQD、SPHB(Invesco S&P 500 High Beta (ハイベータ) )も結構なプライスアクションを展開しております。
ボーイングやアップルのほか、フィナンシャル系の銘柄にプレッシャーがかかると、DJIが下げてくるというシナリオは引き続きオンです。
そして、先週投稿していたVXX iPath S&P 500 VIXフューチャーズや、ボラティリティ指数のVIXとVVIX。下落から、反転上昇しかけていたのですが、結果的にはギャップアップして上昇している有様です。先週記載したように、VIX、VVIX、VXXがさらに上昇すれば、嵐の前の静けさどころか、嵐はもうそこまで来ているのに、気づいていないだけということになります。
なので、その日、その日のニュースや要人発言で反応する短い時間のプライスアクションにいちいち振り回されるよりも、中期的な視点で見ておくべきものを今の間に見ておく方が賢明かもです。
いずれにしても、今わかっているのは、先週探索した銘柄やナスダックなどが、すでに伸び切った価格帯にいてプルバックしていること。それに加えて、買いをリードしているTSLAやAPPLE等も、今の上昇の動きは伸び切っています。月曜の開場でギャップダウンとなる可能性にも気を付けたいところです。
また何かあればアップデートしますね。