今週はドル円をはじめクロス円がキーレベルで攻防し、ゴールドの節目の上抜けを垣間見ることができます。FOMC以降、荒い値動きを見せたユーロドルは節目を下抜けてきました。気になるドルインデックス(DXY) のローソク足など、週明けはプライスアクションが活発になりそうな相場ですね。
ポンドの次の動き:デジャブ、アノマリー、待ちましょう
USD and Gold in focus
(注:この記事は2020年6月21日に投稿していたものです)
ローソク足とハーモニックパターン
ドル円の106.549円
ドル円は今週横向きの動きになり、以前に記載していた大きな節目の106.549円の上で推移していますね。3月以降意識されてきた価格ラインを下に抜けた場合、その後、この106.549円がレジスタンスとなるか、テクニカル分析の基本を活用して、しっかりとプライスアクションを見ていきます。
EURUSD vs DXY‐ローソク足を見てみる
ユーロドルは、先々週から記載した日足の売りのバットパターンがまだ有効。ユーロドルもドルインデックス(DXY)も、週を終えたので、週足のローソク足を見てみます。先週の上ひげの付いた陰線から、今週も上ひげ付きの陰線。DXYは、先週の下ひげの付いた陽線から、今週も下ひげ付きの陽線が出ています。ここ3週間のローソク足に相当する3本のローソク足を見た場合、ユーロドルは三川宵の明星、ドルインデックスは三川明けの明星という酒田五法のローソク足パターンに近いフォーメーションになっていると想定できます。
また、ユーロドルは、キーレベルの$1.2252を下抜けています。このレベルがレジスタンスとなるか?1時間足などを見て、短期的にこのラインまでリターンムーブを付けるか?
リターンムーブを付けた場合、短期足で形成される可能性のあるガートレーなどの売りのハーモニックパターン、オシレーターとのダイバージェンスを見ていきます。(ハーモニックパターンは、テクニカル分析の基本であるローソク足やプライスアクションなどと一緒に使うとさらに効果的なツールです。)
売り込まれたポンド円
ポンド円は、すでに検出されていた売りのガートレーパターンで強烈に行って来い。年足レベルのピボットポイントがレジスタンスとなったので文句なしの売りエントリーのポイントでした。
ポンドの場合、この売りが継続するか、次の節目で下げ止まるかを見ていく場面ですね。
ポンドカナダドル(GBPCAD)の買いのブラックスワン
ハーモニックパターンで使うPRZ(潜在的反転ゾーン)の下限はまだ下の方ですので、このままポンドの売りが継続する可能性はありますが、下抜けた年足ピボットポイントまでリターンムーブを付けてくる可能性も考慮します。
ポンドスイスフラン(GBPCHF)の買いのブラックスワン
こちらはポンドスイスフラン。ポンドカナダドルと似たような状況です。
画像中のピンクのボックスはフィボナッチリトレースメントレベルの50%のエリア。この辺りでのプライスアクションを見ていきます。
ユーロポンド(EURGBP)の売りのバタフライパターン
こちらはユーロポンド。あともう少しで年ピボットのR1という場面で現状は売りのバタフライパターン。
年ピボットR1まで上昇余地があるので、もう少し様子見です。
コモディティ:ゴールド&シルバーは気長に待とう
先週の投稿以降、上昇してきたゴールドとシルバーは、後半に失速した後、以前から意識されている$1739.06を金曜日に上抜けた格好に。次はこの価格ラインに対して押し目を付けるかどうかのプライスアクションを見ていきます。
こういう場面で、ゴールドは直近の高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%をヒットし、3ドライブパターンを形成。
買いが続かない場合とドルインデックスの動きなど、センチメントだけでポジションを持つと痛い目に合うかもしれない注意したい環境のようです。
シルバーは、下記の記事で触れたテクニカル分析の基本を使った要素などがまだ有効な相場です。気長に待ちましょう 笑
今回は短いですが、米ドルの買い、ユーロの売り、ポンドの買い戻し、そしてドル円の反発など、プライスアクションが活発になる可能性がありますね。新月を迎え、部分日食などもあり、新たなサイクルが始まるアノマリー相場になるのか?週明けから頑張っていきましょう。
その他の参考記事
5月30日「シルバー:節目から上昇した後の動きに注目♪ABC、フィボナッチ、チャネルから見えるもの ‐ Silver in ABC?」