GBPUSDはバット、AUDUSDもハーモニックで反発、ドル円とゴールドは仲間の動きを待っている

前回の投稿でFOMCまでに価格がどこにいるか、そしてチャートパターンが鍵と書いたのですが、株式、ドル円、ユーロドルなどきわどいところでうろうろしていますね。ゴールドは大きな時間足のハーモニックパターンのPRZ内、WTI原油はABCDパターンで少し下げてはいますがキーレベルは54.94ドル。F

物申すドル円:約1円のボラティリティ > FED

USDJPY’s up and down with a potential thrust below which appears to depend on US 2Y and US10Y

(注:この記事は2019年6月19日に投稿していたものです)

FOMCを前に、米10年債と2年債がヒントを与えてくれているような相場環境ですね。

ドル売りを示唆するハーモニックパターン

ユーロドルに居座っていた買いのバタフライパターンからもうひと下げという場面?

EURSUSD butterfly ユーロドルのバタフライ

左はユーロドルのバタフライパターン。19日のアジア時間やロンドン時間まで居座っていて今は消えております。

PRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し下ですので、FOMCでもうひと下げしてスパイクをつけそうな様相ですが、ポンドや豪ドルに追いつくべく、上昇してきてもおかしくないですよね。

また、EURUSDと反対の動きをするドルインデックスには、今は、短期足で買いのガートレーなどが検出された96.9あたりがキーレベルで節目です。USDCHFは、すでに検出されていたブラックスワンでキーレーベルから下落しています。ドルインデックスは、日足20MAが走る97.2890あたりまでまだスペースがあるのですが、このまま下落する可能性もありますね。

ドル円の109.131円 VS   107.606円&年ピボットミドル値

ドル円は、昨日の反発からジグザグと、まさに想定通りの往復びんたコースをとっていますね。ドル円で厄介なのは、109.131円あたりを超えない場合、大きくもうひと下げする可能性が高いことです。

USDJPY 5 wave move ドル円ABC

考えられる根拠1)今年1月の安値と4月の高値のフィボナッチ・リトレースメントのレベル61.8%は、107.606あたり

根拠2)107.818あたりのサポートと、年ピボットミドル値がある107.162、6月のマンスリーピボットがある107.136など、テストしていない価格帯が存在

根拠3)4月からの下落がチャネル内にいて、現在、ABCのC波を構成する5波のうち第4波にいる可能性。この動きはトルコリラ・米ドルのペアとも似ています。

今いる価格帯が第4波であるとすると109.131円(他のブローカーのMT4では価格が異なりますが、第1波が形成されたとされる安値)を超えない限り、最後の5波の完成に向けて、下落の動きが想定されます。

ブラックスワンとバットで決めるポンドドル

ポンドドル4時間足のチャート。昨日キャプチャしておいたものです。

GBJPUSD 4-Hour Chart Blackswan ポンドドル4時間足ブラックスワン

今日は反転してきていますね。GBPCADも買いのハーモニックパターン、EURGBPには売りのハーモニックパターンが検出されています。

ポンドの買い戻しが始まる可能性があります。GBPUSDの日足のチャートも昨日にキャプチャしておいたものです。

 

AUDUSDのA-ネンスター(アンタイ・ネンスター)

AUDUSDは、現在、レジスタンスとして4時間25MAが機能しているのですが、ここから下げてきても、逆走する可能性があり、慎重になっています。AUDUSDの場合、A・ネンスターのほか、日足には、買いのブラックスワンも検出されている環境です。

コモディティ:年ピボットポイントをテスト?

ゴールドの大きな時間足のハーモニックパターンPRZの上限はまだ上

ゴールドは、「ゴールドのローソク足とハーモニックパターンが語るもの。Gold’s wicked candlestick!」で見た日足と4時間足の売りのハーモニックパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)がもう少し上にあります。大きな上ひげローソク足が出ましたが、年ピボットポイントをテストしていない状況で、下げ渋っています。大口が様子を見ているのが明らかな相場ですよね。米株式が上昇している割には、ゴールドが下げてこない点が引っかかっていたのですが、VIX(恐怖指数)は、やや上昇しています。ゴールドのキーレベルは1323.5ですが、年ピボットポイントとの間でうろうろなので、FOMCをきっかけに動きが出ると想定しています。

国債・金利:ドル円とゴールドを待たせる主役

米国債の2.059% vs 年ピボットポイントS2

US10Y Fib 61.8% 米10年債のフィボナッチリトレースメント61.8 %FOMCを前に、米国債は、長期の足のフィボナッチリトレースメントレベルの61.8%がある2.059%で、プライアクションを展開。

以前から描画している青のボックスの下限に年ピボットポイントS2があります。現在、反発していますが、反発の波を短期足で見た場合、フィボナッチエクステンションの3.618をヒットして、昨日のデイリーピボットがレジスタンスラインとして機能しています。ピンクのボックスあたりまで上昇するか?で、その後は?

このまま落ちて、年ピボットポイントS2をテストするのでしょうか? あるいは、2.059までプルバックしてもやはり上昇 = ドル円の買いという動きになるのでしょうか? この場合、ゴールドはハーモニックパターンに従い、下げに傾く可能性が大。

米2年債のチャートも見てください。金利は、1.884あたりですが、10年債に比べて、高値からの下落を使ったフィボナッチエクステンションは伸び切り、フィボナッチリトレースメントでは、31.8%などキーレベルを少し抜けて安値(金利)が切り上がっています。仮に2年債の金利が反転し、10年債がまだ下げるとなると、大口が見ているキーの国債で逆イールドが発生することになり、FOMCよりもこちらが重要になる、あるいはすでに市場が織り込んでいる可能性もあります。

Stock indexes: 株式指数

ダウとSPXはフィボナッチリトレースメントの88.6%をヒット

前回の投稿で見たXLF(金融セレクト・セクターSPDR®ファンド)が、想定通りABC、ABCみたいに動いて、いやな相場ですね。FOMCで考えられるシナリオは、XLFと一緒に、DJIもSPXが上にスパイクをつける可能性です。US500とUS30のキャッシュには、売りのブラックスワンが居座っていますが、そのPRZはもう少し上。

Bottom Line: EURUSD had a bullish butterfly while USDCHF had a bearish blackswan. Bullish harmonic patterns in GBPUSD and AUDUSD are holding the prices. Gold is in PRZ of bearish harmonic patterns in large time frames and it is not going anywhere prior to FOMC. However, the market mover would be a US10Y, which rose today but it is meeting a resistance area. XLF is meeting the resistance area, too but it has room to run upwards. DJI and SPX have met 0.886 fibonacci retracement level but the sentiment is neutral to bearish and the markets may go one more up. If XLF, DJI, SPX pull back, the buy the dip may come in. It is a quite difficult condition to enter.