2023年が開けて早くも3日目。チャートを開くとプライスアクションが活発になっていますね。新年最初にチャートで見ておきたいものや、クロス円などにいるハーモニックパターンなどをシェアします。
年ピボットポイントという主役と5-0パターンというわき役
New yearly pivot points offer new support and resistance
サポートで売らないという基本を思い出しておこう
チャートを開いて、まず見ておきたいのが、2023年の年(イヤリー)ピボットポイントの場所。まだ記憶に新しい2022年のピボットポイントもラインと合わせて、今後意識されやすいサポートやレジスタンスを形成します。
ドル円の年ピボットポイントとブラックスワン
こちらはドル円。12月22日の「テクニカル分析から見えるドル円の動き:基本を復習してステップアップ♪」で投稿していたブラックスワンと、使っている高値や安値が異なりますが、再びブラックスワンが登場して、年明けは反応しています。
このパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は前にいたブラックスワンと近い128円前半あたり。まだ下の方ですよね。
ここで、あることを思い出しませんか?そう、昨年何度も登場していた年のピボットポイントR3があった132.486円という価格ライン。画像中水色のラインが132.486円になります。
そしてそのすぐ下の132.163円にある濃紺のラインが2023年のピボットポイントになります。
このチャートから今すぐにわかることは、132.163円と132.486円が形成するエリアが、今後意識されるレジスタンスのエリアになるということです。これまで勢いよく上昇してきたドル円ですが、短期足では移動平均線も下向きで、ダウントレンド。ドル円がさらに上昇するには、このレジスタンスを超えて、その後この価格エリアに押し目をつけなければいけないことになりますよね。
なお、128円前半から半ばあたりまで、ドン下げする可能性が残されていることには注意しておきましょう。
ドル円だけに限らず、他の通貨ペアにも新しいピボットポイントが描画されていますが、昨年のピボットポイントと合わせて節目になるのでしっかり見ておきたいですね。
クロス円の年ピボットポイントとブリッシュハーモニックパターン
こちらは、クロス円の様子。右上からポンド円、ユーロ円、スイスフラン円、カナダドル円になります。
12月29日の「スイスフランの動きにヒント?CHFJPYの5-0パターン、GBPCHFのブラックスワン、USDCHFのシャーク」で、スイスフランの強弱を見てみたのですが、スイスフラン円は、登場していたベアリッシュな5-0パターンに止められて続落しています。
現在は、今年の年ピボットポイントをヒット。この138.893円のラインには、今月のマンスリーピボットのS1も重なっているため、かなり強烈なラインになります。
新年あけてすでに、1月のマンスリーピボットのS1をヒットするというかなりボラのあるプライスアクションですよね。また、スイスフラン円と似たような場所にいるのがユーロ円です。今年の年ピボットポイントをあと少しでヒットという場面ですが、このピボットピントの少し下に1月のマンスリーピボットのS1があります。
こうした節目を知っていると知らないでは大違いです。なぜなら、こうした節目では一旦売りの手じまいが入り、反発する可能性があるからです。さらに、ハーモニックパターンも警告を出してくれているので、「サポートでは売らない」という基本を思い出して、手を出さない方がよさそうです。
GBPUSDのシャークパターン
こちらは、ポンドドルの様子。年明けすぐに決めてくれたのは、今年のイヤリーピボットポイントでした。年末は、ブリッシュなサイファーなどが出ていたので上昇を試みたのですが、じりじりとレンジになり、年明けに、イヤリーピボットポイントからドン下げ。
すごくわかりやすいですよね。この年ピボットポイントが今後しばらくはレジスタンスとなりそうです。
なお、シャークパターンが示すPRZ(潜在的反転ゾーン)は、もう少し下の方ですが、そのすぐ下にオレンジ色の長期移動平均線が走っています。一旦反転上昇しても、この移動平均線あたりまで下がってくれた方がわかりやすいです。
ユーロドルも似たような感じでドン下げですが、落ちる直前に小さな売りのバットパターンが出ていました。キャプチャー間に合わずということです。
AUDUSDのガートレーパターン
こちらは年明けのAUDUSD。これもかなりクールなチャートになっていますね。
12月27日の「GBPUSDはサイファーとガートレー、AUDUSDは5-0パターン、DXYはA-ネンスターとガートレー」で投稿したベアリッシュな5-0パターンで押さえられ下落し、その高値に向かって反発していたのですが、ガートレーパターンが登場して再び下落しています。
2022年の年ピボットは、$0.68392にありましたが、今年は、$0.68823。ポンドドルと似ていて、これらの価格が形成するエリアがレジスタンスになります。
ゴールドと金利を再びチェック
ゴールドの3ドライブパターンと年ピボットポイント
こちらはゴールドのチャート。2022年には、$1820.38に年ピボットがありましたが、今年は$1836.22になります。これらの価格が意識されるサポレジゾーンになります。
すでにスリードライブパターンが登場しているのですが、新しい年ピボットポイントを上にクリア。このラインが押し目になるか?という場面ですが、すでに日足のボリンジャーバンドも突き抜けている状態。
このイヤリーピボットポイントを下に抜けた場合は、それに対してリターンムーブを付けるかどうかを見ていきます。ゴールドの場合は、レジスタンスゾーンが明確なので、「レジスタンスでは買わない」という基本を思い出しておきましょう。
米10年債はサポートとシャークからギャップアップ
ドル円の動きと合わせてみておきたいのが米国債の動き。金利の方でも価格の方でもよいのですが、12月30日の「米国債のハーモニックパターンとドル円のプライスアクション、5-0パターンが効いたスイスフラン円」では価格の方を見ています。
こちらは2023年年明けのチャート。サポートをヒットしてうろうろしていたのですが、検出されていたシャークパターンからギャップアップしています。
この後、黄土色の5-0パターンに発展することをオートハーモニックが教えてくれていることもシェアしました。
今出ているローソク足の上にある短い紫色のラインは1月のマンスリーピボットポイント。マンスリーピボットを突き抜けて5-0パターンの完成地点まで一気にまっすぐに上昇するシナリオもオンですが、そうでなければ、一旦上がって、このマンスリーピボットで押されてプルバックして、再び上げるという3つの波で構成するABCの波を考えることができます。
言い換えると、5-0パターンが完成する地点まで、価格が一気に上昇する早い動きと、ABCという一旦プルバックの入る時間のかかる動きがあるということになります。そして年明け、目についたのが、この動きに合わせたかのように動いているドル円とドルインデックス(DXY)。
こちらは、米10年債の金利のチャート。下がってきたところでは、ドルインデックスもドル円もほぼ同期で下げてきている感じです。この10年債の金利のチャートでも、紫色のラインは1月のマンスリーピボットポイントになります。これがサポートになって再び上昇するとなるか?に注目です。
さらに、ナスダックキャッシュ(US100)など米株式指数も金利を意識しているかのようなプライスアクションになっています。
ナスダックキャッシュのシャークと5-0パターン
こちらはNDQの4時間足。MT4では日足でも、ZN1と同じくブリッシュなシャークパターンで反転している途中です。
ということは、ナスダックも5-0パターンが完成する地点までは上昇してくる可能性があるということになります。
なお、現在、10年債金利がサポートに近づいた場所で、ナスダックキャッシュにはベアリッシュなABCDパターンが出ていますので、短期的な下落の動きには注意です。
そういえば、ナスダックキャッシュ、SP500のキャッシュ、ダウキャッシュも新しいピボットポイントが描画されています。
US100の年ピボットポイントは$12652.35、SP500キャッシュの年ピボットポイントは、$4050.72、ダウキャッシュは$32898.38。
とりわけダウキャッシュの場合は、年末うろうろしていたサポートエリアに、年ピボットポイントが登場しているなんともわかりやすい相場です。下に抜けてこの年ピボットポイントがレジスタンスにならない限り、「サポートでは売らない」という基本が機能する相場になる可能性があります。ただし、このラインを抜けると、安値のあるサポートまで下落という少し怖いシナリオに。。。。
また何かあればアップデートしますね。