日足のチャートにハーモニックパターンが居座るナスダックキャッシュやゴールドが動いていますね。先週投稿したUSDCNHもハーモニックパターンから切り返し、ユーロドルはサポートでハーモニックパターンというプライスアクション満載の相場です。週を終えて登場したハーモニックパターンなど今の様子をサクッとシェアします。
ハーモニックパターン＋テクニカル分析の基本＝明確なプライスアクション
Harmonic patterns ＆Key Levels in play
もう少しでターゲットヒットという環境なら、待ちましょう
ドル円：ABCDパターンからガートレーへ vs レジスタンス
115.317円という隠れたキーレベルから上昇トレンドを継続したドル円。売りを示唆するABCDパターンが出ていたのですが、想定通り、大きく下落するかは別の問題となり、見えていたターゲットの119.560円の方に迫ってきましたね。移動平均線だけを見ると、現在は、115.317円の上に日足の20MA、すぐ下に週足の20MAが上向きで走っている環境です。
こちらはガートレーパターン。119.560円を前に月足チャートに登場しております。
119.560円のターゲットをきちんとヒットしているのではないという状況の中で、ガートレーパターンが出現していることになります。
この119.560円というレジスタンスとガートレーパターンで上値が重くなりそうだというシナリオを描けますが、もう一点だけ付け加えたいものがあります。それは、直近高値と安値のフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%のある120.121円。
リトレースメントの78.6%を目指すのであれば、今のガートレーで軽く下落しても、ヒットしていない119.560円を再びトライしつつ、この120.121円まできっちりと吹き上げてくるというシナリオです。ガートレーパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)も121.151円となっています。また、ガートレーは月足に出ているので、数日間こうした価格帯をトライしつつ、レンジになった後、トレンドを転換する可能性があります。
このガートレーとレジスタンスが機能すれば、ドル円はしばらく下落に転ずるというシナリオになりますが、まずは月曜日のプライスアクションを待ちましょう。
ドルスイス：週足と月足の5-0パターン
先週投稿したUSDCHF(ドルスイス)の週足チャートにいる売りの5-0パターンはまだ有効です。登場してから、約1年かけてジグザグとレンジになっている相場環境です。PRZやレジスタンスについては、先週の内容をご参照ください。都合良く出てきている今年の年足ピボットポイントの$0.94741の少し手前で強烈な上ひげローソク足になっていますね。
ユーロドル&ドルインデックス：EURUSDは$1.09234とブラックスワンが効く
大きなトライアングルの下限ラインと、最強ラインの$1.09234をヒットして、反発してきたユーロドル。先週登場した買いのブラックスワンが効いた格好です。
DXY(ドルインデックス)は前回触れたベアリッシュなスリードライブパターンが効いた格好で、一旦下落したものの、少し反発して、また下落。キーレベルの$98.467の下に再び押し戻されています。
ブラックスワンのPRZは消えた3ドライブパターンとほぼ同じの$99.477です。すぐ目の前に$100というラウンドナンバーがあるので、軽く吹き上げる可能性もありますが、ユーロドルの場合は、最強ラインの$1.09234まで下げてきても、これがサポートになるかに注目。先週の投稿もご参照ください。
USDCNHのシャークパターンとUSDTRYのホワイトスワン
ドル円に売りのブラックスワンがいたので、「少し厄介」と表現していたUSDCNHは、週足のブリッシュなシャークパターンがまだ居座ります。順調に上昇すれば、最初のターゲットは$6.5600あたり。ブリッシュなホワイトスワンでギャップアップしたUSDTRYも$15後半を目指すのか、週明けのプライスアクションを待ちましょう。
クロス円：EURJPYの5-0パターン
EURJPY(ユーロ円)：先々週のクラブパターンから跳ね上がったユーロ円には、週足で5-0パターンがいましたね。このパターンで上昇するのであれば、ターゲットはまだまだ先となります。
GBPJPY(ポンド円)：キーレベルの156.987円をレジスタンスに、151.157円をサポートにしてレンジになっています。
CADJPY(カナダドル円)：売りのブラックスワンが登場していますが、95.787円というキーレベルまで上昇する可能性があります。
NZDJPY(ニュージーランドドル円)：82.989円というキーレベルが目の前ですので、ここまで上昇するのを待ちます。
CHFJPY(スイスフラン円)にいる週足のブラックスワンはまだ健在で、日足にはバタフライパターンも登場。ですが、129.843円のキーレベルを狙っているようなプライスアクションです。
AUDJPY(豪ドル円)：隠れキーレベルの)84.965円を一旦上抜けて、ドル円と同じ、ABCDパターンが登場していた後、続伸し、バタフライパターンへ。ただし、PRZはかなり上ですので、軽く下げても上昇トレンドを継続する可能性がありますね。
ドル円と同じく、クロス円はレジスタンスとなるであろう上のターゲットを狙ってくるというシナリオもオンにできますね。
コモディティ：Goldのディープクラブ、USOILのレジスタンス
黄色ので示していたフィボナッチリトレースメントの78.6%からさらに遠ざかってしまったゴールド。先週投稿したバタフライパターンはまだ有効です。2020年の高値を超えられない状況なので、以前記載したワン・ツーパターン、あるいはABCでの下落の可能性がまだ残っています。また、月足にはずいぶん前に投稿した売りの変形バットがいることも忘れたくないですね。先週までの投稿と合わせてご覧ください。
USOILはシャークパターンとキーレベルがレジスタンス
USOILにいたシャークパターンのPRZは$127.82でした。そしてその少し上の$129.32に、年足ピボットポイントR3がいるという環境でここまで吹き上げてきましたね。でも、その後のプライスアクションはすさまじいですね。
シャークパターンが出た場合のプルバックは50%となるケースもよくあるので、このままかいが続かなければ、$80あたりまで下落するシナリオもオンです。
株式指数：ワン・ツー vs ABC？
US500のベアリッシュ5-0パターン
US500には5-0パターンが検出されていますが、基本的な意味は、高値に対する半値戻し。キーレベルの$4414.10を下に割り込み、この価格ラインがレジスタンスになるかに注目です。
5-0パターンで軽く下落しても、5-0パターンが完成した価格帯をさらに上に抜けて、高値に対するほぼ全戻しのバットパターンの形成へと進化することもありますので、週明け以降キーレベルあたりでのプライスアクションを見ていきます。
US100のベアリッシュなシャークパターン
ベアリッシュなシャークパターンが検出されているUS100。US500の5-0パターンと異なり、このシャークパターンのPRZはまだ上の方です。ぶっ飛んでくるのか、週明けのプライスアクションを見ていきます。
US30のベアリッシュなバタフライパターン
US30には売りのバタフライパターン。US100と同じく、PRZはまだ上の方です。$34226.57の価格ラインを下に割り込み、このラインがレジスタンスになるかに注目。
現在の反発から、ワン・ツーの形成か、それとも大きなABC調整波の第一発目の上昇など、複数のシナリオが描けます。長期の移動平均線が上からかぶさるような環境であり、過去にサポートやレジスタンスとなった価格帯に突入してきていますので何らかのプライスアクションは出そうですね。
英国株式指数には売りのホワイトスワンがいますが、GER40の場合は、14827あたりを上に抜けなければ、下落に転じるシナリオも描けそうです。また何かありましたらアップデートしますね。
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