このブログでご紹介しているハーモニックパターンを検出してくれるオートハーモニックインジケーター。この度、Trading View(トレーディングビュー)を使っているトレーダーには嬉しい「トレーディングビュー版」が完成いたしました。MT4で表示できないけれど、気になっている銘柄やETFなど、オートでハーモニックパターンを検出してくれます!
TradingViewでも使えるハーモニックパターンインジケーター
Harmonic pattern auto detection indicator is available for Trading View.
オートハーモニックTradingView版って?
ブログの記事でこれまでご紹介してきたハーモニックパターン検出ツールは、MT4とMT5を対象としたツールですが、今回、新たに開発された検知ツールは、Trading View(トレーディングビュー)を対象しています。これまでのオートハーモニックインジケーターと同じアルゴリズムを使用し、高い精度でパターンを検出してくれます。下記に、検出されるパターンや機能を記載しています。
- 無料版:ABCDとガートレーの2種類のハーモニックパターンを検出
- 有料版:新種のハーモニックパターンを含めた11種類のパターンを検出(ABCDとガートレーパターンのほか、バタフライ、バット、クラブ、3ドライブ、5-0パターン、サイファー、シャーク、ネンスター、スワン、そして、ドラゴン)
- 使い方:トレーディングビューを開いて、インジケーターの欄から、同ハーモニック検知インジケーターを選択するだけです
- トレーディングビュー上で作動するのでアプリでの使用も可能
- 各パターンの表示/非表示の選択、パターンのラインの色や太さ、ターゲットとなるフィボナッチレベルの色の変更可能
- 全ての時間足対応
- パターン先読み機能:MT4やMT5で使っているハーモニックツールと異なり、完成される可能性のあるハーモニックパターンの候補を描画する機能付き
私もこのインジケーターを使っておりますが、Trading View(トレーディングビュー)版が検出した幾つかのハーモニックパターンの事例をシェアします。
Trading Viewハーモニックパターンインジケーターが示すパターン達
ナスダック(NDX)
高値更新を続けるナスダック(NDX)。6月25日金曜日の動きで、スリードライブパターンが検出されています。
検出されるパターンのラインは、デフォルトでは紫ですが、ここではライトブルーに変更しています。
画像中のPRZとは、Potential Reversal Zoneのことで、潜在的反転ゾーン、つまりパターンの完成地点を意味しています。
PL1(プラチナム・フューチャーズ)
デフォルト設定のままで表示していますが、面白いことに、紫のABCDパターンと、ブルーのガートレーのダブルハーモニックになっています。
E-Mini Russell 2000フューチャーズ
こちらは、Russell 2000のE-Miniフューチャーズのチャート。
ナスダックと似たベアリッシュなハーモニックパターンで、ブラックスワンという新種のハーモニックパターンになります。
Trading Viewハーモニックパターンインジケーターが示す候補パターン達
ZN1(10年T-Noteフューチャーズ)
こちらは、このブログでフォローしている米10年債のフューチャーズののひとつ、ZN1。
ブルーのパターンが示唆しているのは、ブリッシュなバタフライパターン。価格がここまで下落してきた場合の候補となります。
SPX(S&P 500インデックス)
別に投稿した週末のアップデートで、現在の相場状況をシェアしていますが、ここで候補となっているのは、ガートレーのおいとこさんのサイファーパターン。
DAX(ドイツ株価指数)
こちらは、以前の投稿で、「ダークホースか?」とフォローしていたDAX。
先読み機能が見ている候補は、ブリッシュなABCDパターンとなります。
VXD
こちらは6月19日キャプチャーしていたVXD。
DJIのボラティリティインデックスです。青いパターンは、想定航路を進めば形成されるガートレーパターンを意味しています。
なお、トレーディングビュー版も、MT4やMT5で使っている今のハーモニックパターン検知ツールと同じで、すべての時間足でハーモニックパターンを検出してくれます。数が多いのですべてを記載できないため、ここに記載しているのは、主に2時間足や4時間足のチャートとなります。日足や1時間足に切り替えると、別のハーモニックパターンが検出、または先読みされている可能性が十分あります。
Trading Viewハーモニックパターンインジケーターが示す異なる時間足のパターン
XBT(ビットコイン/USドル):日足
ブリッシュなブラックスワンが検出されていますが、PRZはもう少し下になります。また、画像中太めの黄土色のラインは今年のピボットポイント。反発しても、ここまで下げてくる可能性もありますよね。
XBT(ビットコイン/USドル):4時間足
こちらは、4時間足のチャート。ブリッシュなサイファーパターンが検出されていて反発を試みています。
なお、1時間足まで降りていくと、ベアリッシュな5-0パターンが完成しています。
短期足では少し下げてくる可能性もあり、買い目線には注意したい場面のようです。
まとめ:ハーモニックパターンを検出するためのインジケーターは、バットやバタフライという形だけを見ているのではなく、精確に計測されたフィボナッチに基づいています。特に、フィボナッチリトレースメントとフィボナッチプロジェクションは必ず使うツールになります。
Trading View(トレーディングビュー)では、ユーロドルなど通貨以外に、アップル株やテスラ株などの個別銘柄、上場投資信託として知られるETF、SPXやDJIなどの株式指数、ゴールドなどのコモディティ、円やポンドなどのフューチャーズ、DXY(ドルインデックス)などの通貨インデックス、恐怖指数として知られるVIXやその他の恐怖指数、ビットコインなどのクリプトなど、ありとあらゆるチャートを表示することができます。
また、幾つか別の記事で探索していますが、ハーモニックパターンは、エリオット波動分析の推進波や調整波のどちらとも相性がよく、一緒に使うことでチャート分析の質が高まります。
ハーモニックパターン自動検出インジケーターの無料版はすぐに使っていただけますので、ご関心があれば下記よりアクセスされてください。
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その他、メニューの「トレード力アップのためのお宝講座」のページ等もご参照ください。