先週以降、節目やフィボナッチのレベルが意識されながらのプライスアクションが出ているSPX、ナスダック、ダウ、ドル円、ゴールド、シルバ―などのチャート。8月もすでに半分が終わってしまいますが、今の様子をシェアします。
ハーモニック vs フィボナッチ vs 節目
Basic technical analysis should be in play.
ドル円:キーレベルの141.513円からずいぶん遠ざかってブラックスワン
ドル円は、今月のマンスリーピボットと長期の移動平均線が重なっているエリアと141.513円のキーレベルからずいぶん遠ざかる感じで上昇継続中。
昨年10月の高値に対するフィボナッチリトレースメントのレベルから見ると、78.6%と88.6%にはまだ届いてない状況ですが、現在、売りのブラックスワンが出ています。このパターンで下落しても、押し目をつけて、再び上昇してくる可能性がありそうです。
こちらは、ここしばらく掲載しているドル円の日足のチャートの現在の様子。
紫のチャネルの上限を再び上に抜けてきてブラックスワンという絵柄ですが、下げてきた場合、この上限と赤のチャネルのミドルラインが重なるエリアがサポートになるかに注目です。
ディープなプルバックの場合は、赤のチャネルの下限あたりも考慮しますが、引き続き、ブルー、緑、ピンクのパターンの完成地点のどれもヒットしてない状況は継続中。オレンジのブラックスワンも同じくシナリオに入ってます。
EURUSD:あのトレンドラインがレジスタンスになるか?
ユーロドルは、すでに$1.2742あたりに空いている窓を埋めた後、あの長期のトレンドラインの下にもぐって、再びトライしていますよね。
このトレンドラインの少し上の$1.09787に今週のウィークリーピボット、そして、このトレンドラインとウィークリーピボットの間に長期の移動平均線もある環境です。この辺りはかなりのレジスタンスになると想定できますよね。
DXY:バタフライで上昇、ホワイトスワンで下落、でも突っ切る!
DXY(ドルインデックス)は、以前記載した窓が再び視野に入ってくるような環境です。先週の売りのホワイトスワンにつかまった後、押し目を付けて上昇中。空いている3つの窓のうち最初の窓まではもう少しというところです。
先週も投稿していたUUP(インベスコ米ドルインデックス・ブリッシュ投資信託のチャート)の方も、年ピボットポイントから遠ざかってきている状況ですので、米ドルの動きには要注意かもしれません。
引き続き、米ドルをWrite off(帳消しにする)するのは、まだ早い?というシナリオはオンです。
GBPUSD:キーレベルの$1.29207と長期移動平均線がレジスタンスでH&S?
ポンドドルは、キーレベルの$1.29207と長期の移動平均線がレジスタンスになり、ヘッドアンドショルダーズパターンもどきのパターンを形成しているようにみえるので、引き続き下落継続かに注目です。
資源国通貨ペアとUSDCHFのシャークパターン
USDCHF、資源国通貨のAUDUSD、NZDUSD、USDCADは、キーレベルからなるレジスタンスとサポートが価格に対応中!
先週掲載していたUSDCHFの週足のチャートにいるシャークパターンはまだ居座っています。
その他の資源国通貨のAUDUSD、USDCAD、NZDUSDでは、年ピボットポイントが構成するキーレベルがサポレジの役目をきちんと果たしている状況です。
わかりやすいチャートなので、是非、チャートにラインを引いて、プライスアクションをチェックしてください。
クロス円:AUDJPYの5-0パターン、CADJPYのシャークパターン in play
クロス円も、キーレベルがサポレジの役目を果たしている状況で、先週も掲載していたAUDJPYの買いの5-0パターンとカナダドル円の売りのシャークパターンは居座ったままです。
CHFJPYは、166.765円のキーレベルまであともう少しという場面ですが、もう少し円売りに傾く可能性もあるので、今週のプライスアクションに注目です。
クロス円のキーレベル:CHFJPYは166.765円、CADJPYは108.451円、GBPJPYは183.106円と188.605円、EURJPYは156.363円と161.708円、AUDJPYは98.469円と93.940円。
ゴールドは、サポート近くでバットパターン
ゴールドは、先々週のベアリッシュな5-0パターンに抑え込まれたままですが、注目したい点は、過去の節目である$1892.25と$1964.12が形成するゾーンの下限に近くなっていること。
意識されているサポートに近いので、バットパターンが登場しているのは納得です。バットパターンは、その完成地点に直近高値や安値に対するフィボナッチリトレースメントの88.6%を使うことで知られています。逆に言うと、この「最後の砦」のフィボナッチレベルをブレイクしてくると、高値や安値を更新することになるので、話は変わります。今のレベルでのプライスアクションに注目です。
シルバーはキーレベルの$22.806を下にブレイクしてしまっているのですが、下げ止まるかに注目です。
週足にブリッシュな5-0パターンが居座っている原油(USOIL)は、最初のターゲットの$85.85をかすめた状況で、まだきちんとヒットしていないので、様子見です。以前も掲載したOVX(原油ボラティリティ指数)は、ブリッシュな3ドライブパターンが出た後下げ止まっているので、原油にボラが出る可能性もあるかもです。先々週の投稿もご参照ください。
米国債(ZB1):Yeah! Goodなプライスアクション展開中!
ここしばらく掲載している米30年債のZB1は、いい感じのプライスアクションを展開中です!
最初のターゲットに到着後、反発して、再び下落中。緑のトレンドラインが効いていますよね?
先週記載したように、下に行きたいのであれば、ターゲットは、$116-115あたりになるので、金利はさらに上昇というシナリオ継続です。
JP10Y:トレンドラインを上にブレイク?
また、ここしばらく記載している日本の10年債も、もう少し上昇してもおかしくない絵柄ではないでしょうか?
トレンドラインを上にブレイクしてから、フィボナッチのターゲットを狙っている感ありの絵柄です。
現在は、トレンドラインがレジスタンスになるかという場面ですが、これを上に抜けてしまうとかなりの伸び率がありそうです。
DJI、SPX、NDQ:サポートが機能するか?
US100、US500、US30は、フィボナッチのレベルで急反転というプライスアクションを見せてから、続落中なのですが、現在は、サポートまで落ちているので、上昇反転を試みる可能性があります。
先週と同じく、テク株、AI関連のETFなど、空いている窓を埋めるために、一旦上昇する可能性もありますが、埋めた後どうするのか?今のレベルからだと、突っ込み売りで切らされるリスクもあるのですが、実際に窓を埋めた後のプライスアクションの方が大切のようです。
また、気になるのは、XLFなど金融関連のETF。こちらはXLFのチャートですが、トレンドラインやチャネルの上限を狙うなら、今の価格帯から反発があってもおかしくない環境です。
逆に言うと、金融関連が反発してくると、SPXはもう少し上昇する可能性があります。
ドン下げしたUK100には、ハーモニックパターンがいないのですが、サポートまでまだ距離がある状況で、こちらは続落する可能性がありそうです。一方、ドイツのDAXは、買いのネンスターパターンにつかまっているので、反発があってもおかしくないです。
先週記載したように、経済指標発表などの全ての事象は、もう価格に織り込まれています。どちらかというと、米国債の動きと資源価格の動向に注意したい感じのチャートになっています。
また何かあれば、アップデートしますね。