デジャブ!?2016年を繰り返す?
USD on the move, so is EUR. Let’s watch key levels.
(注:この記事は2020年10月31日に投稿していたものです)
プライスアクション vs センチメント
ポンドドルとポンド円のバタフライが効きましたね
ポンドドルは、前回投稿していたバタフライから節目まで下落して行って来い状態ですね。
バタフライから深いプルバックをして$1.30550あたりで止まるかと思いましたが、結局、再びキーレベルの$1.29145まで下落してきました。このキーレベルの攻防に注目です。
ポンドカナダドル(GBPCAD)は、シャークパターンが出ていましたので、半値戻しは想定できましたが、原油が弱含みということもあり、上昇してきました。
ポンドオージー(GBPAUD)も同じような動きで、下げては来たものの、もう少し上にあるキーレベル、$1.86527をトライする可能性がありますね。
ポンドも、オージードルも資源国通貨です。米ドルに対するAUDUSDとGBPUSDの動きと比べて、資源国通貨同士のペアは、わかりづらい時があります。
これに似たような現象は、EURGBPでも見えると思います。
EURGBPのジグザグ
EURUSDとGBPUSDでは、米ドルが短期的に強くなっていますのでEURもGBPも短期的に売りというシナリオを作りやすく、実際にGBPUSDはハーモニックパターンも手伝い下げてきましたよね。ですが、EURGBPのユーロもポンドも、米ドルに対して弱い通貨同士のペア。9月以降のEURGBPのチャートを見ても、ジグザグして、いったり来たりしている嫌な相場です。
また、このような相場だと、EU離脱のほか、ユーロ圏や英国の経済指標を頼って、どちらかにポジティブ、あるいはネガティブな材料を探したくなるのですが、短期的な値動きを引き起こしても、中長期的な大きな絵では経済指標は必ずしも通用しないケースがあります。
現在、EURGBPの4時間足には、買いのバタフライパターンが出ています。このジグザグした9月以降の値動きが調整波であれば、EURを買う動きが短期的に出てきてもおかしくないと考えられますね。とりわけ、イングランドのロックダウン(都市封鎖)が決定し、EU離脱交渉もまとまってないので、GBPのネガティブ材料として捉えられ、一時的にでも値動きに影響を与える可能性があると思いますが、むしろ、その後のプライスアクションの方を見ていきます。
ドル円(USDJPY)のサイファー
ドル円は検出されていたサイファーパターンから、下向きに走っている4時間の移動平均線まで反発上昇しましたね。
このチャートからも見えるように移動平均線は下向きという相場環境ですので、再び下落し、28日にはサイファーでつけた安値を更新して、買いのディープクラブパターンを形成しました。
ここからまた少し、反発したものの再び下げて、現在はシャークパターンになっています。
下落を再開するのであれば、ターゲットは103.40円あたり。その一方、何度も触れているキーレベルの104.60円ちょうどで金曜日を終えており、このままこの価格帯がサポートになると上昇を開始する可能性もありますよね。
ドル円のプライスアクションから垣間見えるのは、ダウの下落の値幅の割には、下げ幅が小さかった印象があること。何か他の要因がドル円を支えているのではないか?気になりますよね。ドル円の突っ込み売りに注意です。
豪ドル円のブラックスワンとサポート
これは、29日にキャプチャ―していたAUDJPYのブラックスワン。豪ドル円はブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)の下にキーレベルの73.162円があります。
このブログで過去記事にしたPRZを突破しても慌てないというケースです。
その後、このキーレベルまで到達し、ダブルボトムのようになっています。
スイスフラン円のバタフライ&ディープクラブとサポート
こちらは、CHFJPYで、29日にはバタフライを検出。これを見た時目につくのが、PRZとオレンジの移動平均線がもう少し下にあることです。このような時はすぐに買いを考えず、落ちてくるのを待つ方がベターです。
実際、金曜日までのプライスアクションで、このエリアまで落ちてきましたよね。
現在は、このバタフライのフィボナッチプロジェクションが延長され、1.618に近いディープクラブパターンが検出されています。
その他の通貨:USDHKD、USDCNH
チャートを見ていて気になるのは、USDHKDがキーレベルを上抜けし、現在、売りのシャークパターンでプルバックをして押し目を付けるかという場面です。USDCNHもキーレベルに押し目を付けているように見えます。これらのレベルがサポートとして機能すれば、米ドルがさらに上昇する可能性がありますね。
コモディティ:ゴールド&シルバー
ゴールドとシルバーについては、おそらくチャートを見てお気づきだと思いますが、米株式などが売られていても、買われておらず、むしろ一緒に下落しているような相場環境です。セイフヘイヴンではないのか?円買い、金買いになるのではないか?
とりわけ、シルバーを見ると、以前の投稿で示した$25.623から$25.852の辺りを超えずに下落を開始しています。となると、下落継続のシナリオの優位性がさらに高まっており、9月下旬の安値を割ってくる可能性があります。
3日の大統領選挙が終わるまでは動きがないかもしれませんが、2016年と似たようなデジャブな相場環境にいるなら、選挙結果の初動についていくのはリスクがあるかもしれません。トランプ氏、バイデン氏、どちらが勝利しても、事象は織り込まれるというのがダウ理論。短期的に市場が反応して値が飛んだりしても、中長期的にはあまり関係ないかもしれません。すでに投稿した、今、居座っている長期足のハーモニックパターンなどをもう一度おさらいしておくといいかもしれませんね。
また、MT4で見えるキャッシュのSP500やダウには窓が開いているので、反発をしてくる可能性も大いにあります。センチメントにつられて売り込むのもリスクがある相場。週明けまた動きが出れば、アップデートします。ユーロドルについても、キーレベルは前々回の投稿と同じです。