プライスアクションを待つ:USDJPYの3ドライブ、EURUSDのブラックスワン、US100のクラブパターンなど

4月が終わりますが、5月の第1週は、米株式指数や、UK100とGER40に居座るレジスタンスでのプライスアクションが楽しみな週になるか?ドル円、クロス円などハーモニックパターンが出まくっているチャート達ですが、トレンドが出る前に、ワンモアアップやワンモアダウンがあってもおかしくない環境のようです。今の様子をサクッとシェアします。

ハーモニックパターンが出た後のプライスアクション待ち

Price actions will be awaited at Resistance and Support, Fibonacci levels

ドル円:132.163円から遠ざかって、スリードライブパターン

ドル円は買いの3ドライブパターンから反発後、注目の132.163円を上に抜けて、先週も上昇しましたが、今度は売りの3ドライブパターンが出ています。

USDJPY 3Drive ドル円のスリードライブ 30 April 2023先週投稿していたバタフライパターンで軽く跳ねたのですが、このバタフライパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が下の方でしたので、このあたりまで下げてから上昇という航路を取ってくれました。

ドル円が下落に転ずるとしても、132.163円を下に割らない限り上昇という目線もありです。3ドライブパターンが示しているフィボナッチリトレースメントレベルの価格帯、あるいは、今月のマンスリーピボットのある134.490円あたりで下げ止まるかに注目です。

EURUSD:トレンドラインを上に抜けて、次のレジスタンスをかすめる

ユーロドルは先週以前から売りのブラックスワンが居座っています。ここしばらく記載していた月足のトライアングルの下限ラインというレジスタンスを上に抜けて、それに押し目を付けて上昇している途中ですが、想定していた$1.10981を狙ってきましたよね。

なんとも、気持ち悪いのが、ほんのわずかに届かず下落していること。なので、再びこのキーレベルまで再上昇する可能性はあります。このキーレベルを上に抜けてくると、次のレジスタンスは$1.12300あたりになります。週明けも今週のように下げては上昇という動きになる可能性があるかもです。先週の投稿は有効ですので、ご参照ください。

DXY(ドルインデックス):$101.374と$101.509が形成するゾーンに注目

先週、4月のマンスリーピボットのS1をヒットした後、反発してくれたのですが、またもやジグザグした動きのレンジのようになりました。先々週のウィークリーピボットがあった$101.374と先週のウィークリーピボットがあったは$101.509が形成するエリアを行ったり来たりという状況。

なお、先週のウィークリーピボットがあった$101.509は、5月のマンスリーピボットになっています。また、今週のウィークリーピボットは$101.354になっており、いずれにしても、これらがの価格が形成するエリアがサポートゾーンとなるかに注目です。

テクニカル分析の基本から言うと、週足、日足、4時間足の20MAが下向きで、特に日足の20MAがレジスタンスになっているのがわかります。このまま下に押されると、以前どれかの記事で指摘していた$98.903というキーレベルまで下落する可能性あり。下向きということになると、ドル円と同じ方向で、ユーロドルは上にぶっ飛ぶというシナリオになります。

逆に、$100ミドルの安値を更新してこず、日足の20MAの上抜けを再びトライするようであれば、$103ドルあたりが視野に入ってきます。先週記載していたABCのCという上昇波のプライスアクションを見せてくれるか、待ちましょう。

USDCADとUSDCHFはサポートをヒットして反転&ハーモニックパターン

USDCHF Bullish Blackswan ドルスイスブラックスワン 30 April 2023先々週投稿していたUSDCADとUSDCHFですが、USDCADはサポートとなるであろうと想定していた年ピボットポイントから跳ね返って上昇継続。現在プルバックしていますが、買いのシャークパターンがいるので、押しを付ければ再び上昇する可能性があります。

先週の時点で、年ピボットポイントのS1を微妙にヒットしていなかったUSDCHFも、直近の動きでヒットしましたね。このキーレベルがサポートとして機能すると、引き続きいる買いのブラックスワンが示すフィボナッチのレベルまでぶっ飛ぶ可能性があります。なお、PRZ(潜在的反転ゾーン)がもう少し下にあるので、下に抜けてくるかは微妙ですが、上昇してくるシナリオを優先しています。

ハーモニックパターン:GBPUSDはブラックスワン、AUDUSDはバタフライが居座る

先週、ポンドドルのブラックスワンを投稿していましたが、このパターンで下落したものの、その後レンジになって、再び上にブレイクというプライスアクションを見せてくれました。ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し上の$1.27587にあり、その上には次のキーレベルの$1.29207が存在。これらのレベルまで、再び上値をトライするシナリオを考慮。

先週掲載していたのがGBPJPYのガートレーパターン。このパターンに反応して下落したのですが、165.325円というキーレベルがサポートになり、再び上昇。

で、170.825円の強烈なレジスタンスを上に抜けかけて、週を終えています。このレベルを超える勢いをキープできた場合、$176.965が次のターゲット。あるいは、レジスタンスが機能して、居座っていたガートレーが示していたターゲットまで、深くプルバックする可能性もあり。

このほか、AUDUSDには買いのバタフライパターンがいて、軽く反発しているのですが、PRZ(潜在的反転ゾーン)はキーレベルのある$0.64932の辺り。ワンモアダウンで下げてくれた方がわかりやすいですよね。

スイスフラン円は154.249円、カナダドル円は103.643円、ユーロ円は151.019円がキーレベルとなります。

ゴールドもブラックスワンが効いた格好!?

ゴールドも先週の内容がまだ有効です。年ピボットポイントの$2057.73がレジスタンスになったまま、レンジ状態。先々週のブラックスワンはまだ健在ですが、PRZ(潜在的反転ゾーン)は$2092.80。ここまで上昇するかに注目。

シルバーは、キーレベルの$25.438がふたになっていますが、$26あたりに窓が開いている状況に変化なし。週明けにここまでは上昇してくるシナリオを引き続きオンにしています。

となると、米ドル、USDJPYはプルバック、EURUSDとGBPUSD、ゴールドとシルバーはワンモアアップを短期的にトライするだろうというシナリオが描けますね。

米国債のZN1とZB1:シナリオ通り反発。でも、次は?

先週掲載していたシナリオ通りに反発をしてくれた米30年債フューチャーズ(ZB1)。

ZB1 potential gartley ガートレーの可能性 30 April 2023こちらは、その後の様子。紫のラインで示したように、反発して、ターゲットをヒットしてくれましたが、おそらく、今週の動きから見えてきたのは、紫の航路通りの下落というシナリオと、ワンモアアップして、もう一回り大きなABCの調整波を形成して、ガートレーパターンかバットパターンを形成するシナリオ。

大きなABC調整波となる場合、上の青いボックスがターゲットエリアとなり、薄い紫でガートレーパターンの候補を描画しています。

いずれにしても、国債の売り目線になってしまう背景の一つに、今年のピボットポイントがレジスタンスになっていることがあります。ニュースで短期的に上昇しても、このピボットポイントがレジスタンとして機能するかが鍵のようです。

また、この大きなABC調整波を完成するころには、ヘッドアンドショルダーズパターンの右肩も形成か?という面白いパターンになってきそうですよね。

米10年債(ZN1)と2年債(ZT1)もZB1と似たようなプライスアクションを見せているので、上昇している間は金利が下がるので、ドル円とDXYが下げてくることも想定できます。ドル円の売りの3ドライブパターンとつじつまは合いますね。

DJI、SPX、NDQ、GER40、DAX、UK100:ベアマーケットのラリー!?

US100、NQ1、SP500:フィボナッチ、ハーモニックパターン 

19日にキャプチャ―しておいたUS30(ダウキャッシュ)のベアリッシュバタフライパターンは、短期的には効いた格好ですよね。結構なポイント数下げてきたのですが、途中に走っていた長期移動平均線がサポートになり、再び上昇。

なお、短期的なシナリオに大きな変更はないです。先週の画像にあったオレンジのラインの少し下に見えていた4.618。これは直近の上昇のフィボナッチエクステンションの4.618%のことでしたが、この調子で上昇するなら、フィボナッチエクステンションの5%を狙ってほしいというシナリオを引き続きオンです。

US100(ナスダックキャッシュ)と、$4153.90あたりに空いていた窓を埋めたUS500(SPXのキャッシュ)も、変更なしです。特に、US500は、以前投稿していたように、昨年10月から居座る週足のブリッシュな5-0パターンが効いている格好です。

5-0パターンが示しているフィボナッチリトレースメントレベル50%のターゲットはすでにヒットしていますが、今、そのレベルを再びトライしている様子。これを上に抜けるとフィボナッチリトレースメントレベル61.8%の$4310あたりまで上昇する可能性も視野に。いずれにしても、$4224あたりにも窓が開いているので、どうせなら、窓を埋めてほしいです。

また、このタイミングと米国債がレジスタンスをヒットするタイミングが揃うと、結構なプライスアクションが出ると想定できますよね。

GER40とDAXはフィボエクステンションがレジスタンス。UK100は7874がふた?

欧州の株価指数も変更なしです。UK100は、キーレベルの7874に抑え込まれていますが、再び7940あたりを狙ってくる可能性もありです。先週の投稿をご参照ください。

AMZNはブラックスワン、MSFTはフィボナッチエクステンションの5%

メジャーな個別銘柄で、先週アップしていたAMZN(アマゾン)は、出ていたブラックスワンで沈没。上昇してきたMSFT(マイクロソフト)も実は先週の動きでフィボナッチエクステンションの5%をヒットしている状況。

引き続き、APPLには売りのブラックスワンが居座るほか、METAは、ギャップアップして、フィボナッチエクステンションの5%をヒットしてうろうろ状態。理由が何であれ、テク関連が下げてくるとナスダックは下がってくるので週明けのプライスアクションがかなり面白くなりそうですね。先週の記事もご参照ください。

また、VXX iPath S&P 500 VIXのフューチャーズ、VIXは2月の安値を割ってきましたが、リスクオンでよろしいのか?気になりませんか?なぜなら、VVIX(VIXの恐怖指数)とダイバージェンス状態で、VVIXの方はリスクありというシグナルを出しているのかもしれません。CNNのFear & Greed(恐怖と欲)指数は60。週明け、70を超えてくるでしょうか?

そして、ムーンサイクルを見ると、チャールズ国王の戴冠式が催される5月6日の土曜日に満月を迎えます。それまでは、音楽が鳴り続ける可能性もある=株式もワンモアアップとなる可能性あり。

週明けは5月のマンスリーピボットに変わりますので、ウィークリーピボットと合わせて、出現する場所を確認しておくといいですね。また、先週と同じく、音楽はまだ鳴っているようです。椅子取りゲームって、突然音楽が止まりますが、相場の音楽はそう簡単には止まらないようです。笑

でも、VVIXさんがすでに何かを伝えてくれているのであれば、ニュースや経済指標がなど、理由が何であれ、音楽は急に止まるものと心準備(リスク管理)しておけばいいだけです。やはり、「Get Ready(準備しておきましょう)」ですかね。笑

また何かあればアップしますね。