週明けのプライスアクションで目についたのは「ザ・節目」から反発を試みているシルバー。ユーロドルに出現しているA-サイファーという新種のハーモニックや、キーレベルまで押し戻されたGER30も気になりますね。今週注目したいペアなどをサクッとシェアします。
テクニカル分析の基本:トレンドライン、ボリンジャーバンド
Bollinger Bands and trend line are also in play.
動きがあるようでないような相場が弾けるのを待つ?
EURUSDは引き続きチャートパターンと年足ピボットポイント
ユーロドルは、先週記載したヘッドアンドショルダーズパターンとトライアングルのどちらかのシナリオを維持しつつ、すでに検出されていたブリッシュなブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が重なる$1.17227というキーレベルをどうしたいのかを見ていきます。
こちらはユーロドルの4時間足。キーレベルにはまだタッチしていない状況で、A-サイファー(アンタイ・サイファー)というサイファーパターンのおいとこさんが出現。
A-サイファーは、バタフライパターンとも似ていますよね。完成地点のフィボナッチのキーの数値はバタフライと同じ1.272%ですが、バタフライパターンと比べて、XABCD各点の間のフィボナッチの比率がゆるいパターンとなります。
先週と同じく、上昇を試みる場合の次のレジスタンスは、$1.19800あたりですが、先週のプライスアクションで、先々週に記載したヘッドアンドショルダーズパターンの可能性にも少しだけ優位性が出てきている可能性があります。
画像中左下から走る赤い線は想定していたヘッドアンドショルダーズパターンのネックライン。これを一度下抜けた後、反発してまた下に押し戻されている状況です。このネックラインが効くのであれば、$1.18052あたりがレジスタンスとなりそうです。先々週の記事のチャートパターンの画像もご参照ください。
DXYとドル円は節目まで上昇?
その他の通貨ペアを見ると、大きな絵は、先週からあまり変わっていないというのが正直なところ。ドルインデックス(DXY)の大きな節目は、$94.371。ここをまだヒットしていないのが気になる状況がひたすら続いています。
ドル円は、キーレベルの109.904円を下抜けて、下げた後、猛反発。現在、買いのABCDパターンがいますので、さらに上昇すればターゲットは110.810円という可能性もありそうです。
USDCHFは、キーレベルの$0.91794を下抜けた後、カップ状に上昇した行ってこいの状態。今日の価格帯は、日足20MAと超長期の移動平均線の上にあり、これらの移動平均線がサポートとなれば、キーレベルを上抜けし上昇を継続する可能性もありそうだというシナリオが描けます。
GBPUSDはフィボナッチ、EURGBPはディープクラブ、GBPJPYは年足ピボット
ポンドドルは、6月の高値と7月下旬の安値を使ったフィボナッチリトレースメントレベルの50%がある$1.39050から$1.39070のあたりが、かなり意識されているようです。この価格帯には、超長期の移動平均線もやや上からかぶさる形で走っている状況ですので、上に抜けられないと再び下落する可能性も考慮です。
こちらは、久しぶりのEURGBP。現在、ディープクラブパターンが出現しています。
そして、キーレベルの153.37円で移動平均線にも押されているのがポンド円。
ポンドが一時的に売られる可能性もあるか、注目です。
その他、ユーロ円、カナダドル円、豪ドル円などのクロス円のキーレベルは先週の記事に記載していますのでご参照ください。
シルバー:節目から反発?WTI原油の$69.65が再びイン・プレー
週明け、どっさりと落ちたのがゴールドとシルバー。特にシルバーは最強ラインの$22.602まで下げて反発しています。日足のチャートには、ブリッシュなABCDパターンが検出されているのですが、そのPRZ(潜在的反転ゾーン)は$20.284あたり。
また、シルバーの$22.602には、月足の20MAが下から支える形で走っているので、反発してきたのは納得ですが、問題はここからですよね。ゴールドも似たようなプライスアクションを見せており、下落の仕方が強烈ですので、すでに下落トレンドに変わっている可能性もあります。
WTI原油は、以前から記載している$69.65の下に押し戻されています。ゴールドやシルバーと同じで、反発をした場合、このキーレベルを上抜けするのかに注目です。
株式:GER30の15725.23
DJI(ダウ)、SPX(S&P 500)、NDX(ナスダック)
DJI、SPX、NDXはするすると上昇していますが、とりわけNDXのキャッシュであるUS100は、7月の安値からのフィボナッチエクステンションの3.618%で押さえられて下落した相場。
先週、SP500キャッシュのUS500のフィボナッチエクスパンションに触れていました。$4426を超えた後、7月の安値から上昇したひと山を使ったフィボナッチエクステンションの3.618%というキーレベルから、一旦下落していましたよね。
フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」にいるのと、特に、US100はベアリッシュなブラックスワンが居座る相場ですので、急落しても慌てないという相場です。上昇した場合、ついていくかはリスク管理次第のようです。
ナスダックのフューチャーズのNQ1については先週の投稿をご参照ください。
まとめ:先週触れたテクニカル分析の基礎であるオシレーターと価格の間のダイバージェンス。DXYの例についても少し触れましたが、オシレーターと価格の動きがダイバージェンスな状態が長く続いているようです。
ニュースや経済指標から予測したくなる値動きや、チャート上で見える実際の価格の動きとは別に、何か目に見えてない要素が動き出しているのか?気になりますよね。
今週は短いですが、基本的には、ユーロドルなど、行ったり来たりの相場が続いています。もう少し待たされ相場が続くかもしれませんが、シルバーなどのコモディティの動きには引き続き注目です。