8日金曜日のNY閉場前の投稿から、徐々に上昇してターゲットヒットを狙っているのが米株式指数。FOMC前に興味深いレベルにいるのですが、FOMC前後の短期的な動きはやはりどうでもよさそうかもです。気になるチャート達をサクッとシェアします。
CPIとFOMC vs 窓埋め
ARE WE READY? Markets are probably in their final legs, then what?
ドル円:141.513円という懐かしいキーレベルを守れるか?
ドル円は8日のアップデートになります。赤のチャネル、紫のチャネル、緑の長期のチャネルのうち、紫のチャネルの下限まで落ちてくるかもしれませんが、その後の動きの方が大切のようです。
MT4では、141.513円でぴったりと反応しているのが見え、その後反発していますよね。途中の144.502円もキーレベル。
いずれにしても、141.513円の上の142.300円あたりもサポートエリアになりそうですので、プライスアクション待ちです。8日の記事もご参照ください。
DXY(ドルインデックス):窓埋め、逆三尊?ブリッシュなシナリオをオンです
DXYは、8日と変わらず、逆三尊のようなパターンになっているのが気になるところです。$103.690あたりには長期の移動平均線が水平に走っていて、サポートのようになっています。
前回と同じく、$104.172という最強ラインを超えてくれば、話は変わります。また、DXYは、上の方に、窓が2つ空いたままになっていることも忘れずに。
クロス円:EURJPY、AUDJPY、GBPJPYなど上昇転換は後回し!
クロス円も前回と同じです。ここしばらく記載しているキーレベルを見ておくといいです。こうしたキーレベルを上に抜けてくる、押し目を付けてサポートに変えるなど、プライスアクションが出れば、ブリッシュな動きを継続する可能性があります。
前回記載していたカナダドル円とスイスフラン円のブリッシュなバタフライパターンはまだ居座っております。
ユーロ円とポンド円には、買いのハーモニックパターンがいませんが、キーレベルで攻防中。これらのレベルがサポートになると、引き続き上昇する可能性あり。前回の記事もご参照ください。
クロス円のキーレベルをまとめておきます。
CHFJPY(スイスフラン円):154.249円、160.507円、166.765円、174.443円。
CADJPY(カナダドル円):103.643円、108.451円、114.292円、120.133円。
GBPJPY(ポンド円):176.965円、183.106円、188.605円、194.105円。
EURJPY(ユーロ円):151.019円、156.363円、161.708円、168.368円。
AUDJPY(豪ドル円):93.940円、98.469円、103.019円。
ゴールド、シルバー:強烈なうわひげローソク足の後が大切
ゴールドは、$2057.73がキーレベル。これまでの動きをおさらいすると、4日月曜日の高値は、直近安値から見たフィボナッチエクステンションの4.618%の場所で、これがレジスタンスになり、行って来いを超えた続落状態。
引き続き、$1946.97までプルバック、さらには$1836.22も視野に入れます。
シルバーも同じ。キーレベルの$25.438をヒットしていって来いから続落状態。プルバックのターゲット候補の$22.806に到達しています。このレベルを下に抜けると、$18.680か、$20.742がターゲット。
米国債(ZB1、ZN1):ワンモアダウンはこれから?
米10年債のフューチャーズのZN1は、結果的に、JOLTS JOB OPENINGとADPの後、押し戻される格好に。すでに、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」の上限をヒットしていたので、押し戻されるというシナリオに優位性がありましたね。
長期のZB1も、ブラックスワンを突っ切ったものの、右下がりの緑の長期チャネルに抑えられています。濃紺のチャネルの上限が交差するエリアでうろうろうろ状態でしたよね。
緑の長期チャネルの上限が有効であれば、上に抜けても、また押し戻されるというシナリオになるので、CPIで跳ねても、FOMCの内容にはあまり関係ない結果になりそうです。
また、ZB1は、10月31日につけた安値と翌日の安値の間に、微妙に窓を開けてしまっているので、ドン下げするのかにも注目です。ドン下げすると、米ドルとドル円がぶっ飛びそうなので、要注意。8日の記事もご参照ください。
DJI、NDQ、SPX:伸び切って、窓埋めのNDQが主役?
今週の主役は、ナスダックかな?とにかく目につくのは、US100(ナスダックキャッシュ)とNDQのフューチャーズが高値に対するフィボナッチリトレースメントの88.6%でぴったりと止められていた後、やはり気になっていた窓を埋めるように続伸していることです。
こちらは8日からの動きになりますが、空いた窓の一歩手前で、トレンドラインに突っかかった後、上昇。
窓埋め完了まで、マジで、あとちょっとです。そして、このタイミングで、CPIとFOMC。
結果がどうであれ、プライスアクションは見逃せなさそうですよね。
その一方、ダウは、すでに記載したように、昨年付けた高値に近い場所に空いていた窓を埋めて、フィボナッチリトレースメントレベルの88.6%もヒットしています。
US30のキャッシュの方は、あとほんの少しで日足のボリバンにぶつかるので、おそらく、抑えられて反転する可能性あり。
SP500のキャッシュでは、$4611.67がキーレベルでしたが、現状はこれを上に抜けています。
ただし、日足のボリバンに抑えられているのと、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」を突っ切っている格好なので、吹き上げてきても、$4660あたりをヒットして、反転するシナリオをオンにしています。
AAPL、MSFT、BA、NVDA、GOOGL:空いた窓埋めとフィボレベルのヒット待ち
テク株については、これまでと同じで、気になるのは、戻り高値を付けた後、あるいは窓を埋めた後のプライスアクションになります。
GOOGLのキーレベルは、$131.17、MSFTは、$376.32がレジスタンス。NVDAのキーレベルは$484.05。
また、同じようにフィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」にいて、ギャップダウンしているのが、LQD、HYG、JNKといったコーポレートやハイイールド系のETF。
こちらは、インベスコS&P500ハイ・ベータETF(SPHB)。
フィボナッチ的には、「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベルにいることと、フィボナッチリトレースメントの78.6%がすぐ上にあります。
これ、CPIか、FOMCのタイミングに合わせた国債の動きで、結構なプライスアクションになるのでは?というシナリオになります。
ずるずると下げているVIXは、$10.13あたりに窓が開いています。すでに記載したように、これを埋めるのであれば、下げを継続することになりますが、Snap Back (突然の跳ね返り)も想定内です。
そして、GER40、DAXはフィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」を突っ切っているので、反転してもおかしくない様子。
CPIとFOMCという経済指標やイベントがあるのですが、これらのタイミングに合わせたかのように、ナスダックや国債のチャートがいい感じになってきているのがわかりますよね。
結果はどうでもよく、テクニカル分析をしておけば、振り回されることはなさそうです。
CPIで跳ねても、FOMC前に反転してくる可能性もあるため、いずれにしても、短期的な上下の荒れた動きが落ち着くのを待つというのがベターということになります。サンタラリーはもう終わったのかな?
なお、FOMCのある水曜日は、新月を迎えます。新しいサイクルと同期するのか?気になりますよね。
先週の記事も併せてご参照ください。テクノロジー株が戻り高値を付けて上昇の勢いが止まり、フィナンシャル系のETFが下げてくると、VIXやVVIXは強烈に炸裂するかも?です。
また何かあればアップデートしますね。