ポンドペアは先週から検出されているハーモニックパターンで想定航路を進行中。円、スイスフランは強烈なギャップアップ以降、気になる節目も近づいてきています。また、円、ドルインデックスが反転を試みる可能性もありそう。イベント通過でクリスマス休暇なのですが、今年はリスク継続の可能性を想定します。GBP pairs still on course with harmonic patterns detected last week while DXY potentially bounce. Swiss Franc and Japanese Yen has been in extreme moves after gapping up last week. We may not be free from risks during the Christmas holiday period this year.
皮肉なドル円>米金利政策発表
Ironically, USDJPY’s rise after FED was short lived.
(注:この記事は2018年12月23日に投稿していたものです)
ネンスターやシャークなど新種のハーモニックがいる通貨ペア
EURUSDはネンスターパターンで下落
EURUSDのネンスターパターン:EURUSDは、ネンスターというバタフライパターンのおいとこで下げてきていますが、現在買いのクラブパターンが出ています。年ピボットと1.1267あたりのサポートの間でレンジとなっています。いずれはどちらかに抜けるのですが、年ピボットのある1.1477あたりには、上から週足20MAが下りてきているので、相当なレジスタンスです。
USDTRYは買いのガートレーとトレンドライン
USDTRYは、日足20MAのある$5.299あたりをテストして、下げていたのですが、先週描画したバットではなく、現在、緑のトレンドライン間際で、ブルーで描画したガートレーパターンが検出されています。日足レベルでの検出ですので、このペアが最近の下落に対してプルバックとして、上昇する可能性があるのか注目です。
ドル円はFED金利政策発表時の動きにつられてはいけない典型的な事例
USDJPYは、米金利や株式指数が下げているのに、踏ん張っていたのが印象的でしたが、米金利政策発表の19日、チャネルの下限で日足でDOJIを形成しました。政策金利発表で金利引き上げとなり短期的に反発しましたが、10年物などの金利は引き続き下げていたので、ドル円が金利を追う典型的なパターンだったと思います。
109.615のエリアには、50%のフィボナッチリトレースメントレベルとクラブパターンのPRZがありますので、引き続き下げてくるか注目です。普段は宣伝をしないですが、今回のようにNFPなどの経済指標やFED関連のイベントで、結果が良くても、ドル円が逆走するケースはよくあります。
ドルインデックスはレンジからディープクラブ?
DXY は、FEDの金利政策発表で上昇したのですが、この上昇はどちらかというと買いが続かない上昇と判断できた要因がありました。米国債10年物がすでに下げてきている環境を考慮すると、米ドルはどちらかというと売りの場面を想定しておいた方が良かったと思います。現状は、その後も下げ続け、緑のトライアングルの下限を抜けましたが、反発。下記の国債の項目で検証しますが、ドルインデックスは、来週、跳ね上がってくる可能性も考慮しています。
スイスフランのフューチャーズのギャップが埋まるか?
USDCHF (ドルスイス)は、直近の上昇に対する半値戻しの50%のフィボナッチリトレースメントレベルで、年ピボットに支えられて反転しました。ただし、行く手には、4時間200MA、日足50MA、青のトレンドラインなど節目があります。14日にギャップアップして上がってきたスイスフランのフューチャーズにより、フラン買いかと考えていたのですが、少し面倒な相場でしたね。
木曜日の行ってこい的な動き方はすごかったですね。スイスフランのフューチャーズは、節目(年ピボット、50%フィボナッチリトレースメントレベル、チャネルの上限、フィボナッチプロジェクション2.0でシャークパターン)から下落しています。
シャークパターンを見られて気づくのが1.13という数値。高値を超えたように見せかけてブレイク失敗となるパターンで、フィボナッチプロジェクションを使ってはじき出します。来週、フランのフューチャーズの方で、このギャップが埋められるのか、チャネルの下限で止まるのか見ていきます。チャネルをブレイクするようだと、USDCHFはさらに上昇する可能性もありそうです。
現在、GBPUSDにハーモニックパターンは検出されておりませぬ。
GBPUSD (ポンドドル) は、年ピボットのミドル値に到達した後下にブレイクしましたが、現在の価格帯は、濃紺のチャネル、茶色のチャネル、大きなグリーンのチャネルの下限と節目になっているようです。なお、ポンドのトレードで厄介なのが英10年債です。
英国の10年債のチャートを見ると、現在38.2%あたりまでプルバックしており、ここからさらに下げるか、上がるかで、ポンドドルのトレード戦略は異なってきます。ただし、厄介なの、対ドルのポンドドルだけを見ると、ドル買いとなればポンドは足踏みする可能性があるため、ドルが買われると売りに傾くオージ―ドル、スイスフラン、ニュージードルに対してポンドを買うという目線でいます。
ポンドオージー、ポンドスイス、ポンドニュージーは、以前投稿した「ポンドオージーなどポンドペアのハーモニックパターン GBP – Today’s harmonic patterns」で記載したハーモニックパターンから反転してきており、引き続き注目です。大きな時間足のパターンですので、短期のデイトレレベルでは、このままどんどん上がるというわけではなく、プルバックもあったりと波を形成することは留意です。
ネンスターか3ドライブか?プライスアクション待ちの資源国通貨
AUDUSDは、相関する資源も上がっているわけではないので、豪ドルを突き上げる要素にかけているようには見えたと書いた先週ですが、下落継続しました。買いのシャークパターンが検出されていますが、反転エリアは0.696のあたり。
ここから反転か、安値でダブルボトムか、安値更新か? まだもう少し様子見です。なお、抜けた濃紺のチャネルの上限まで下げてくると、フィボナッチプロジェクション1.13を使うシャークパターンから、1.272を使うオレンジのネンスターパターンになる可能性も考慮しています。
USDCADは、年ピボットR1のあたりまで上げていく可能性を考慮していましたが、金曜日に、するっと突き抜けてきました。ただし、ぬか喜びで終わる可能性もありそうです。検出された3ドライブパターンが気になりますね。
抜けた年ピボットR1の下に戻ってきても、上昇してきている移動平均線で支えらえてまた上抜けするか、あるいは、年ピボットR1の下に下落し、ヘッドアンドショルダーやダブルトップなど、高値更新失敗のチャートパターンが出るか、プライスアクションを見る必要があります。
上抜けしてドル買い優勢となった場合、高値への0.786フィボナッチリトレースメントレベルまで上昇して、ここでサイファーパターン画完成することも想定しています。
クロス円:短期的に円売りに傾く?
円のフューチャーズが38.2%のフィボナッチリトレースメントレベルでバタフライを形成した可能性があります。ギャップもあり、抜けたトレンドラインまでプルバックするのであれば、一旦、円売りに傾く可能性可能性があり、クロス円の動きにも注意です。
GBPJPY (ポンド円)は年ピボットミドル値でバタフライパターンが検出され、ダブルボトムかと思いきや、下げて下抜けしましたが、週足ボリバンのマイナス2シグマに支えられて反発。
GBPJPYの日足にも見えるほか、週足のチャートの過去を見ると、今回は、ネックラインで陰線となっています。下にブレイクする可能性もありますが、下抜けて切り返すパターンもあることには注意しておきたいです。また、他のGBPペアと同じく、英国債の動き次第では短期的に下げても、ポンドに好材料となり、反発してくる可能性があります。
米10年債・T-Note:レジスタンスで上昇モメンタム失速?
米10年債(TY1)は、節目のレジスタンスでレンジになっています。現在の節目には、下落に対する38.2%のフィボナッチリトレースメントレベル、ハーモニックパターンで描画したいろいろなフィボナッチエクステンションやフィボナッチプロジェクションのキーレベル、濃紺のチャネルの上限、赤の長期の上からのトレンドライン、緑のチャネルのミドルラインなどがあります。
国債の買い上げ勢力が今のレベルから買い上げられない場合、プルバックが入る可能性もあり、その場合は金利が上昇となり、ドルには優勢となりそうです。投機筋の買い戻しがここしばらく続いていましたが、株式の下げで、安全資産としての国債に資金の流入が起こっていると考えるのは妥当だと思います。結果的に金利は下げてきており、皮肉にも、FEDの金利引き上げの時点までに、すでに2年債、5年債のほか、10年債の金利は下がっており、また、発表当日も下げています。金利引き上げのニュースで、ドル円を買う戦略に優位性がなかったことがわかります。
原油とゴールド
WTI原油は、フィボナッチリトレースメントとプロジェクションの節目
WTI原油は、緑のチャネルの下限を抜けた後、フィボナッチプロジェクションが2.618、2016年2月からの上昇に対するフィボナッチリトレースメントレベルが61.8%という節目に到達していますが、赤いトレンドラインも少し下抜けています。下げが継続する場合、次のターゲットは、41.83、そして年ピボットS2のある35.75あたりを想定します。
GOLDは、伸び悩んでいます。赤で示した12345という5波の第3波目にいる可能性もありますが、ABCのジグザグのチャネル内での調整波を形成しているシナリオもキープ。
先週の通り、8月からの上昇が最初の1-2、次の1-2という形で、第3波に向けてエネルギーをためているのであれば、茶色の年ピボット、チャネル、そして1286のエリアをブレイクしてこなければいけないと思います。上昇の圧力が弱い場合は、現在のフラグから下落を再開という目線です。
株式指数はMake or Break?反転か、ブレイクか?
ダウ株価指数DJI は、先週の画像中のコンフルエンスのエリアがレジスタンスとなり、月足20MAに抑えれて、緑のチャネルを下にブレイク。さらに赤のチャネルと年ピボットを下にブレイクしており、目線は下。ただし、バタフライやディープクラブパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)あたりにもいるのと、月足のボリンジャーバンドのマイナス2シグマで止まっています。
月足レベルでボリバンが開けば、さらにボラティリティが高まりますが、この辺りで少し反転があるかを見極める必要があります。このまま下がれば、直近のターゲットは、開いている窓、そしてさらに下の年ピボットS1。
SPX(SPX500指数)もDJIと同じく、開いている窓を埋める可能性がありますね。移動平均線を見ると、月足20MAの下に日足20MAがある状態です。チャネルの下限にいるので反転か?と考えたいのですが、年ピボットS1もギャップの下にあるので、ここまでトライする可能性を考慮。
NDX (ナスダック指数)は、年ピボットと緑のチャネルの下限に近付いており、一旦反発があれば、緑のチャネルのミドルラインか、4時間20MAが追い付くオレンジのチャネルの下限あたりまで反発の可能性もありますね。
Dow futures YM1(ダウフューチャーズ)の22196は年ピボットミドル値という節目。年ピボットと4時間の20MAがレジスタンスとなれば、反発があっても、下げに転ずる可能性あり。
SPX’s futures ES1(SP500 E-miniフューチャーズ)のサポートとフィボナッチプロジェクション。SP500のフューチャーズは、2377.8のあたりの年ピボットを先にヒットして、軽くプルバックを入れるか、そのまま突き抜けるか注目。
NDX’s futures NQ1 (ナスダックフューチャーズ)もサポートエリアに近づいておりますが、反転する保証はどこにもなく、サポートでのプライスアクションをしっかりと見ていきましょう。