フィボナッチリトレースメントと窓埋め: US100, DXY, EURUSD, GBPUSD

金曜日のプライスアクションも、これまた結構なものでしたが、ここしばらくのプライスアクションから、「今、どこよ?」ってことが頭に浮かんだので、サクッとシェアします。笑

フィボナッチリトレースメントを週末に復習しておく

Technical Analysis: Where are we now?

ドル円:141.447円あたりのサポートをどうするか?

2日前にシェアしたばかりですが、ドル円は、出ていた3ドライブパターンで反発したものの、続落。これは、問題ありません。

問題は、今出ているブリッシュなホワイトスワンの方。ぴったり止められているのですが、あともう少しで、141.447円あたりのキーレベルに届くので、こちらの方までスルッと落ちてくれた方がわかりやすいです。

ただし、138円半ばと137円半ばが形成するゾーンの方が、より強力なサポートに見えるので、上がっても落ちる、落ちるけど、まだターゲットに到達しないみたいな面倒な価格帯に入ってきているのは事実のようです。

ドル円のキーレベルは、143.05円、141.757円、そして、138円半ばと137円半ば。週明け、一旦このホワイトスワンで、反発するかに注目です。

DXY:これも、キーレベルまであと少し

DXY 24 May 2025ドルインデックスも、ブリッシュなブラックスワンが出ているのですが、微妙な場所にいるようです。

特に明確なのは、フィボナッチではじき出したキーレベルが集積している場所で止められているという状況。

まず、直近の下落の波から見えるフィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」があるのは$99.216あたり。そして、他のフィボナッチリトレースメントを見た場合でも、78.6%、61.8%が重なっている場所です。

特に興味深いのは、2020年年明けからの上昇で、2022年につけた高値の波に対するフィボナッチリトレースメントの61.8%という結構なレベル。ここに到着しているので、このブラックスワンで、軽く、一旦、跳ねあがってもらってもかまわないです。

が、もう少しよく見てみると、$98.63に窓が開いているので、それを埋めるのが先か?また、その下の$98.30あたりまで落ちてきてもおかしくない絵柄です。

USDCAD:5-0パターンを突き抜ける

前回シェアしていたUSDCADは、結構、相性が良かった5-0パターンを突き抜ける有様です。ですが、逆に突き抜けてくれて、パターンがわかりやすくなっている感もあり。現在、ブリッシュなブラックスワンが出ていますが、ターゲットは、続落するのであれば、$1.36あたりになります。

GBPUSDとEURUSD:ターゲットまで伸びてもらえるのか?

EURUSDとGBPUSDには、ベアリッシュなハーモニックパターンが居座っている状態ですが、ユーロドルは、$1.1435、ポンドドルは、$1.36090まで伸びてきてもらった方がわかりやすいです。

いずれにしても、ドルインデックスとドル円は、短期的なフィボナッチから見える「ザ・伸び切りゾーン」をどんどん突っ切っている状態であり、スナップバック(Snap back)は、そろそろ時間の問題?かもです。なので、週明けのプライスアクションを待ちます。

ゴールド:なぜに、ベアリッシュなハーモニックパターン?

ゴールドは、想定していたレジスタンスの$3,325と、ちょっと上の別のレジスタンスがある$3,360あたりでうろうろですよね。株式指数が荒れているので、ドカーンと買いあがっているようなプライスアクションなのですが、フィボナッチからみると、あともう少しでゲームオーバーになる可能性があります。居座るベアリッシュなブラックスワンも気になります。

ゴールドは、最高値から引けるチャネル内で動いています。金曜日はこのチャネルの上限をヒットした形になります。チャネルの上限とブラックスワンがこのまま機能すれば、ゴールドはゲームオーバーですが、ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が、$3,418あたりにあるのは、ちょっと気になります。

なお、ここは、別のフィボナッチから見える「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベルなので、ここまでくれば、何らかのプライスアクションが出ると想定できます。

米ドルとドル円 vs ゴールド、EURUSD、GBPUSDということで見た場合、米ドルの買い戻し、円売りが遅かれ早かれ示唆されているような気がします。すぐにはそうならずに、もう少しうろうろする可能性があるので、焦らずにプライスアクションを見ていきましょう。

株式指数:なぜにブリッシュなハーモニックパターン?

米株式指数のUS100、US500、US30については、前回記載の内容と変わらず、落ちてきても、また上昇するというプライスアクション継続中です。

なぜか、US500とUS30には、ブリッシュなブラックスワンも出てきて、反発を試みている状況です。上昇するのであれば、まだヒットしていないターゲット、つまり、今年につけた高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの88.6%をきちんとヒットしてほしいとは思いますが。。。

でも、下の方に空いている窓を埋めるために、ドン下げしてくるかもしれません。金曜日には、ハーモニックパターンが示す最初のターゲットをすでにヒットしてくれています。

そして、ナスダック。ここしばらくの上昇の動きには、きれいにチャネルが引けます。金曜日は、このチャネルの下限から反発しているんですよね。なので、ワンモアアップがあるのか?

いずれにしても、週明け、どちらに行くかはわかりません。ちょっと厄介な環境になっています。

なぜなら、テクノロジー系を見ても、AMAZNとMSFTは、長期的なフィボナッチからみえる結構なレジスタンが機能しているようです。METAも、キーレベルの$664.85に、ほんの少しというところでプルバック。

その他、フィナンシャル系も、長期のフィボナッチから見える「ザ・伸び切りゾーン」が機能している銘柄があり、下げてきてもおかしくはない、つまり、ボラティリティが上昇してもおかしくない環境に見えます。また、バークシャーハサウェイは、トレンドラインとキーレベルの$506がレジスタンスになっていますが、高値を付けた後にできてしまった大きな窓を埋めに来るのか?

もう少し、方向性を出してほしいのですが、しばらくは、似たようなプライスアクションが続くかもしれませんよね。

なお、ハーモニックパターンが出ている時、たとえ消えても、それが示していたPRZ(潜在的反転ゾーン)が機能することはよくあります。今週末、米ドル、ドル円、その他にハーモニックパターンが揃って出ているので、何かのサインは出してくれているのですが、すぐにそうなるという訳でもないかもしれないので、様子見もありです。何かあればアップデートしますね。