前回投稿していたユーロドルや豪ドル円のハーモニックパターンが機能している相場となっています。そして、覚えてますか?何度もヒットし、サポートやレジスタンスのような役割を果たしているキーレベル達。ドル円、ゴールド、ドルスイス、GER30、US500など、キーレベルが意識されたプライスアクションを展開中です。
キーレベルでプライスアクション:$4,528.69、$1,807.07、$69.95、$0.91794
Volatility indexes are on the move, so are US stock indexes
ハーモニックパターンと移動平均線が効いている相場達
EURUSDはシャークパターンから下落
ユーロドルは、NFP前に出ていたベアリッシュなシャークパターンが効いた格好となっている相場のようです。シャークパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、上からかぶさってくる長期移動平均線が走る$1.19346あたりにありましたが、このレベルまで伸びずに一旦プルバックとなりました。
現在は、引いていたヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインで攻防している様子ですが、微妙に下にブレイクしているのが見えませんか?シャークパターンで下落を開始し、この流れを継続すると想定するのであれば、ユーロドルはヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインをレジスタンスとして、これを背後にして下に動いてくれないといけないようです。先週の記事をご参照ください。
米ドル関連でいうと、ドル円は109.904円、ドルスイス(USDCHF)は$0.91794を攻防中。DXY(ドルインデックス)の$94.371も忘れたくないキーレベルです。
豪ドル円は5-0パターン、AUDUSDはバットパターンが引き続き居座る相場
先週からベアリッシュな5-0パターンが居座っているのが豪ドル円。ユーロドルと同じで、長期移動平均線とPRZが重なる価格帯まであともう少しという価格帯を先週金曜日にヒットして、上ひげローソク足になった後、今週は下落。この5-0パターンが機能するのであれば、もう少し深いプルバックを想定できます。豪ドル円のキーレベルは、79.654円、その次のレベルは76.754円。
AUDUSDも先週と同じで、見事なブリッシュバットパターンで上昇し、第一ターゲットをヒットしプルバックしています。バットパターンが形成された安値の$0.71051を更新するのかどうか、まだ少し中途半端な場所にいるのですが、更新した場合、売りの手じまいが入り、買いが参入しそうなキーレベルは、$0.69843になりそうです。
ユーロ円もブラックスワンと移動平均線が効く
ユーロ円も先週のブラックスワンと長期の移動平均線がレジスタンスとなり、結構なプルバックを見せています。深いプルバックとなるのであれば、次のターゲットは126.704円を想定しています。
ポンド円はスリードライブパターンからブラックスワンへ
ポンド円にいたスリードライブ(3-Drive)パターン。ユーロ円と同じように長期移動平均線がふたになるか?という場面でした。この長期移動平均線を一旦上に抜けたのですが、再び押し戻されるという荒業を見せています。
こちらは現在のポンド円。オレンジの長期移動平均線で一旦押されて下落した後、再び、上昇を試みて失速し押し戻されているのが見えます。
PRZはまだ上の方にあるのですが、AUDUSDと同じく、高値と安値の間にいてどっちつかずの相場環境のようです。なお、日足を見ると、徐々にヘッドアンドショルダーズパターンを形成しているのか?というチャートにも見えます。
ポンド円の場合、153.375円と149.207円のキーレベルに挟まれているので、どちらかにブレイクをするか、もう少し様子見も可能です。
USOIL(WTI原油のキャッシュ)とGOLDのふた、再び
USOIL(MT4で見える原油のフューチャーズ)は、また$69.65を攻防しています。このキーレベルを行ったり来たりしているのですが、ふたとなる可能性があるので、引き続きプライスアクションを見ていきます。
シルバーのABCDパターン、キーレベル、移動平均線
シルバーは、このキーレベルをヒットした8月9日に登場したブリッシュなABCDパターンが居座っていますが、PRZの下限は$20前半。このあたりまでプルバックするシナリオもありのようです。
ゴールドのキーレベルとシャークパターン
ゴールドは以前から記載している$1807.07を超えられない状態。
9月頭からの下落の動きに注目すると、5つの波からなる勢いのある推進波を形成しているようにも見えませんか?
仮にこれが推進波だとすれば、この下落が第1波、金曜日につけた高値が第2波というシナリオのほか、短期的にヘッドアンドショルダーズパターンを形成中というシナリオなど、幾つかシナリオが描ける相場環境。
その一方で、現在検出されているのが、ブリッシュなシャークパターン。この存在も何かのメッセージを伝えているような感じもします。おそらくお気づきだと思いますが、直近のヘッドアンドショルダーズパターンのネックライン際で攻防しているユーロドルと似たような動きになるかということですね。
まず、想定できるのは、PRZのある$1771.80あたりまで下落し、ここから上昇を試みるというシナリオ。この場合、ヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインを一旦は下抜けする格好となります。下抜け後、PRZからネックラインが走る$1783あたりまで反発するかというシナリオになります。
逆に、ネックラインを少し上抜けても、ゴールドには意識されている価格帯があります。$1794.40あたりは何度もサポートとレジスタンスが入れ替わったいわゆるロールリバーサルを展開したエリアで、2020年6月には、上昇に向けた発射台としてエネルギーを溜めた場所。2021年も、4月、6月、7月に、この価格帯がサポートとレジスタンスのロールリバーサルを展開したことがチャート上で見えます。
この価格帯を仮に上に抜けてきても、忘れていけないのは、やはり$1807.07という最強ラインの存在と、そこに重なる月足20MAの存在。強烈なレジスタンスとして機能している可能性があり、深いプルバックがあっても慌てないということになります。
株式:$4528.69を覚えてますか?
以前から記載しているUS500(SP500のキャッシュ)の$4528.69。この価格の上で火曜日まで行ったり来たりした後、同日のNYセッションで下にブレイク。その後木曜日にこのラインまで上昇しましたが、ここから上へのブレイクには失敗という格好です。この時点で、$4528.69への上昇はリターンムーブだったのか?という目線になり、その後、金曜日に再び反発したのですが、強烈に失速。
こちらは、しばらく前にダークホースか?と記載していたGER30のチャートで、9月10日キャプチャ―していたベアリッシュな5-0パターンです。10日の時点で反応して、価格が一旦下落し、その後、キーレベルの15725.23を超えられずに失速しています。
当初は、1時間足の5-0パターンなので、少し下げて、また上にはねるかな?という目線もあったのですが、15725.23の存在の方に優位性がありそうだという目線はキープしていたというが実際の所です。
日足や週足にズームアウトすると、GER30もヘッドアンドショルダーズパターンを形成中か?という絵柄に見えますが、この15725.23がふたになると、下落圧力が高まる可能性があるというシナリオもオンです。
ダウのキャッシュであるUS30は、キーレベルの$34590.74にほぼ到達。一旦は反発する可能性がありますが、このラインを下にブレイクすると、GER30とUS500のレジスタンス越え失敗と合わせて売りの圧力が強まる可能性もあるので、週明けのプライスアクションが非常に大切になってきます。
こちらは、しばらく前にフォローしていたKBE(スパイダーS&PバンクETF)。画像中、オレンジのラインは年足ピボットR1。画像の下にある茶色のラインは年足ピボット。直近では青のバットパターンもどきから下落し、年足ピボットR1を超えられていないという絵柄が見えます。
まとめ:US30、US500、ナスダックのキャッシュUS100にはオシレーターとダイバージェンスな状態が長期足で続いていました。また、フィボナッチエクスパンションの4.618%などの数値や日足のボリンジャーバンドの2シグマというテクニカル分析の基本が役割を見せている相場でもあります。
トレーディングビューでDJIやDAXを見てもレジスタンスから下に押し戻されているのがわかります。
先週のお題の「ボラティリティの可能性、長く待った状況にサプライズ到来かも(A potential volatility on the table, a long wait may be met with a surprise)」
ビットコインの下落やキーレベルで攻防している相場から少し考えられるのは、米国株式指数が、高値を更新できなければ、買うリスクの方が大きくなっている「リスクリワードの逆転」の状況に入っていた可能性があります。押し目買いが叩かれる状況が続いて、気が付けば「トレンドって転換した?」という初動の動きにいる可能性も想定できる環境のようで、こういう状態が続くと買いの手じまいが入り、売りが加速する可能性がありますよね。少し気になるのはドル円と日経225キャッシュ。日経225キャッシュのキーレベルは31000円あたりですので、独歩高となる可能性も考慮しています。また、何かあればアップデートします。