イベントでハーモニック:ドルスイスのABCDパターン、ユーロドルのシャーク、ゴールドの変形バット

先週から、ジャクソンホールのイベントまでドラマがありましたね。ユーロドルなど、節目となっている価格帯が明確になっている相場環境です。中長期目線と短期目線がぶつかっているよう相場から、来週は動きが出るでしょうか?イベント後の様子をサクッとシェアします。

長期足に潜むハーモニックパターン vs 1レジスタンス、6トライ

Long term time frame and fibonacci may be telling something.

(注:この記事は2020年8月29日に投稿していたものです)

クリアでエッジのあるラインを再確認しよう

EURUSD:トライアングルからの動き

ユーロドルはキーレベルの$1.19160を上にブレイク後、$1.17440のキーレベルに近いレベルまで下落し、横向きになり、ジャクソンホールのイベントで初動は上昇。金曜日は反発しましたが、再び、$1.19160がレジスタンスになっています。日足のチャートを見ると6回ほどはこの価格帯をトライしていますね。

このレベルを抜けるのであれば、抜けた後の動きに注目。抜けなければ、売りが再開するシナリオを描いておきたいです。先週投稿したように月足のシャークパターンの存在も忘れたくないですね。長期足のチャートに検出されるハーモニックパターンから、すぐに反転するケースと数日レンジになるケースがありますが、ユーロドルの場合は、後者ですね。

DXY:ガートレー78.6と1.272

ドルインデックス買いのガートレー Bullish Gartley DXY 27 Aug 2020

これは、ドルインデックス(DXY)に、8月27日に出ていたガートレーパターン。

その後、ある程度反発していたのですが、移動平均線も下がっているダウントレンド中なので、金曜日には売りに再度かたむきました。

ユーロドルと反対の動きですね。

 

ドルインデックスの8月28日のバタフライパターン。こちらは、ドルインデックスに、現在も居座るバタフライパターン。

ドルインデックスのバタフライ DXY bullish butterfly 29 Aug 2020

画像中、ピンクのボックスはガートレーが完成したD地点のあった場所です。

黄土色のラインで、ガートレーパターンを描画していますが、ガートレーから吹き上げた後の下落で、バタフライパターンになっています。

このパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、もう少し下ので、下にスパイクを付ける可能性もあります。

面白いのは、このブログでシェアしたエクステンションタイプのハーモニックパターンの記事にあるバタフライとガートレーの関係をチャート上で見ることができることです。

その他の通貨:米ドル買いを示唆するハーモニックパターン

・ドルルスイス(USDCHF) 先週の投稿で記載した週足のA・サイファーパターンが居座る中、現在は4時間足で買いのABCDパターンになっています。

・AUDUSDに売りのブラックスワン

・USDCAD(米ドル・カナダドル)に買いのブラックスワン

・GBPCHF(ポンドスイス)に売りのスリードライブ

・NZDUSDに売りのシャークパターン

そして、忘れていけないのが、すでに投稿したドル円に潜む週足の買いのABCDパターン。ジャクソンホールのイベントまで様子見、その後、イベント中は短期的な動きで上下しましたが、ユーロドルも、ドル円も、節目はクリアです。ハーモニックパターンとフィボナッチのレベルを考慮すれば、中期的に優位性があるのは、米ドル買いかもしれませんね。

ゴールド&シルバー

ゴールドは、すでに月足で見事な変形バットパターンが形成されている相場環境です。

ゴールド変形バット 29 Aug 2020 Gold Alternate Bat pattern

変形バットは、新種のシャークパターンと似ていて、価格を更新してきた後に検出されます。ゴールドの場合ですと、高値を更新した後に形成された形です。

また、8月を終える際に、この一カ月のローソク足が、DOJIとなるかも注目ですね。DOJIになり、8月の高値を超えられない場合、売りに傾く(これまでの買いの手仕舞いが入る)可能性もありますよね。

変形バットは、あまり出現しないパターンですが、出た時には無視できないパターンです。

このブログでシェアしているハーモニックパターンのグループ分けの記事のうち、Par2の続編、「ハーモニックトレード Part2(続編) 延長タイプパターンの変形バット(Alternate Bat) Goldの事例」の記事で変形バットについて触れていますので、関心があればご参照ください。

まとめ:ここしばらくはFOMC、ジャクソンホールのイベントなど様子見相場もあったと思いますが、週を開ければ8月が終わり、9月に突入。ユーロ、米ドル、そしてゴールドは、ここしばらくの横向きの動きを終えるプライスアクションを見せるかもしれませんね。

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