窓埋めを完了した後、ベアリッシュなハーモニックパターンが出ていたUS500とUS30。意識されているキーレベルの手前でうろうろ状態になりましたね。ドル円と原油は再びキーレベルを目指すのか?今の様子をシェアします。
ブラックスワン vs キーレベル:下げて、上げて、止まる?
SP500, US100, US, GER 40 testing the key levels, then what?
ハーモニックパターンと超えてはいけないレジスタンスあり?
ドル円:メジャーなターゲットは132.486円、一旦失速から、うろうろ
ドル円の週足チャートで見ていたフィボナッチエクスパンションの2.618%。このレベルは130円ミドルあたりにありますが、先週はこのレベルを上に再び抜けてくる動きを見せましたね。
この調子であれば、132.486円はをヒットしてくるシナリオをオンにしています。問題はその後。日足のボリンジャーバンドを超えていますが、バンドが開くのかも気になりますね。プルバックを開始する場合のキーレベルは121円後半から122円前半ですが、そのレベルにたどり着く前に、隠れキーレベルの128.243円、フィボナッチエクスパンション1.272%がある126.230円、以前から意識されている123.999円のレベルがあることを改めて思い出しておきます。
EURUSDの変形バット vs 越えてはいけないキーレベルにノータッチでワンモアダウン?
ユーロドルは、先週掲載した変形バットがいるため、反発してもおかしくないのですが、先週のシナリオはオンです。$1.08052は、キーレベル。このラインを超えなければ、ワンモアダウンの動きも想定できそうです。先週の投稿をご参照ください。
ポンドドルはバタフライで逆三尊から、短期足でブラックスワン
ポンドドルにはバタフライパターンが居座るままで、短期足の売りのブラックスワンが出ていた環境。ユーロドルと同じ絵柄ですが、ユーロドルよりも上昇圧力が弱い印象があります。$1.25580のキーレベルを上抜けして、再び下げてきているようです。ユーロドルよりも一足先にワンモアダウンのコースをとっているのか?週明けのプライスアクションを待ちます。
AUDUSD & NZDUSD:ブラックスワンのPRZを超えたのですが、やはり下落
先週投稿したAUDUSDのブラックスワンはPRZ(潜在的反転ゾーン)をヒットしてから、少し上昇していって来い状態になりました。
NZDUSDは、キーレベルの$0.65423を少し超えたところにPRZがあるバタフライパターンが効いた格好でしょうか?プルバックしていますね。AUDUSDもNZDUSDもこれらのキーレベルを超えてくるかに注目ですが、ユーロドルとポンドドルと同じように、深いプルバックを展開するシナリオをオンにしています。
クロス円:CHFJPYのバット、CADJPYのバタフライ
クロス円は、これまでに掲載した記事にあるキーレベルがサポレジの役割を果たしていますね。先週投稿したスイスフラン円の月足チャートの大きなバットパターンはまだ居座っています。CADJPYとEURJPYには売りのバタフライ、GBPJPYにはブラックスワンが出ている環境でワンモアアップを狙っているというきわどい環境に見えます。
その他のクロス円のキーレベルは先週の記事をご参照くださればと思いますが、ドル円が132.486円をヒットするのと合わせて少し吹き上げてくると想定しています。問題はその後。深いプルバックになる可能性もあるため、週明けのプライスアクションを待ちます。
コモディティ:Goldはホワイトスワン、Silverは5-0パターン
明確なレジスタンスラインまであと9ドルほどですが、サイファーパターンが出ておりますので、ターゲットをヒットした後のディープなプルバックに注意したいところです。
その他、ゴールドは買いのホワイトスワンが登場した後、キーレベルの$1820.38を上に抜け。
シルバーは日足でブリッシュなバタフライパターン、週足と月足でブリッシュな5-0パターンがいる環境でしたが、問題はユーロドルやポンドドルと同じように、PRZがまだ下にあるため、ワンモアダウンでもうひと下げあるシナリオを引き続きオンにしておきます。
株式指数: US100、US500、US30のレジスタンスとハーモニックパターン
ベアマーケットが始まり、戻り高値を付けるための上昇=調整波というシナリオに沿って進んでいる環境に見えます。先週掲載したUS500フューチャーズに出ているバタフライパターンとサイファーパターンが効いている格好ですが、このまま隠れキーレベルが効くかを見ていきます。また、現時点では、一筋縄ではいかず、幾つかシナリオが描けます。
シナリオ1:フィボナッチの節目で「ワン・ツー/ワン・ツー」
先週探索した「ワン・ツー/ワン・ツー」ですが、文章だけだとわかりづらいので、画像を掲載してみますね。赤の1と2、ブルーのiとiiがワン・ツ―を意味しています。
なお、調整波は、ABCと3つの波から形成されるのが基本(3つの波を2回リピートする場合はWXY)なので、赤の1と2と同様、緑のラインで示したように一旦さがって、再び上昇してiiを形成するという航路になる可能性もあり。
上昇してくる場合に見ておきたいのは、画像中のブルーのボックスのエリア。ここは価格が何度も反応したサポレジのエリアになります。このエリアには、直近の高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの50%、最高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの38.2%も重なるかなり重要なエリア=節目になります。
今週レンジになった高値を少し抜けただけでもABC調整波を達成できるのですが、仮に大きく上昇する場合でも、黄土色のラインで描画されている年足ピボットがレジスタンスになる可能性があります。
シナリオ2:ハーモニックパターンで下落継続
現在、US100キャッシュには売りのブラックスワン、US500とUS30キャッシュには売りのサイファーパターンがいます。画像はUS30フューチャーズのサイファーパターン。
US30フューチャーズがこのハーモニックパターンで下落するのであれば、先ほど見たSPXにあるブルーのiiがすでに完了したことになり、次はサポートになるであろうキーレベルを下に抜ける第3波(iii)の開始か?というシナリオになります。
第3波は勢いのある推進波にですので、押し目買いは切らされる、売りが売りを呼ぶという強烈な下落になりそうです。なお、仮に下げ止まった場合は今年の年足ピボットと長期移動平均線の走る$34,300あたりまで上昇する可能性があります。
シナリオ3:第1波と第2波をまだ形成中(61.8%パターン)
これは直近の高値(または安値)に対するフィボナッチリトレースメントレベルの61.8%までジグザグと戻り高値(または押し安値)を付けるパターン。エリオット波動分析と相性がよく、トレンドの初動の動きを捉えるパターンです。
この場合、Aまでの下落が第1波、予想される完了地点のDが第2波となることを示唆しています。言い換えれば、先ほど見た赤の1と2、ブルーのiとiiを上回る大きな第1波と第2波となります。
シナリオ4:第1波と第2波をまだ形成中(ガートレーパターン)
シナリオ3と似ていますが、先ほど見た年足ピボットポイントのある場所に、高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの61.8%があることから、あることが推察されます。
何が推察できるかというと、Bの地点にフィボナッチリトレースメントレベルの61.8%を使うピンク色で描画したガートレーパターンの存在です。
ガートレーパターンのB地点は、先ほどの61.8%パターンが完成すると予想される地点Dとほぼ同じエリアになります。なぜなら、61.8%パターンのDと、ガートレーパターンのBはフィボナッチリトレースメントレベルの61.8%となることが基本だからです。(多少はずれます 笑)
ガートレーパターンのBの辺りには、年足ピボットもありますので、ブルにとっては上昇した場合のターゲットとしては都合が良いです。また、画像真ん中あたりの黄色のボックスのエリアには、微妙ですが窓が空いてます。これを埋めるのかは相場次第。
ガートレーパターンになっても、61.8%パターンになっても、大きな絵柄は同じです。次に発生するのは大きな第3波。ただし、これは日足のチャートですので、夏の間調整波を形成する嫌な相場になることも示唆されています。
シナリオ5:最高値更新!
ベアにとって気になるのは最高値からの下落の動き。61.8%パターンとガートレーパターンのXからAまでの動きは3つの波で、5つの波からなる勢いのある推進波には見えませんよね。ABCと下落したのであれば、再び最高値を目指して上昇するシナリオも考えておかなければなりません。泣
SP500キャッシュなどMT4で見えるチャートで、これまで何度も反応したキーレベルを下に抜けてくるかをしっかりとみていきます。抜けて、上昇圧力が弱くなれば、ワン・ツー/ワン・ツーでブルーのiとiiに従って、第3波(iii)が開始した可能性もあるという判断にはなりますが、いずれにしても週明けのプライスアクションを見ていきましょう。キーレベルについては先週の投稿などをご参照ください。
また何かあればアップデートしますね。