132.486円をヒットしたドル円、キーレベルで押し目失敗のGER40とUS500:What’s next?

先週見ていた132.486円をヒットしてきたドル円など、プライスアクションが出ているチャート達。ベアリッシュなハーモニックパターンが出ていたUS500、US100、US30はドン下げでしたね。ハーモニックパターンやキーレベルをサクッとシェアします。

時間がかかってますが、キーレベルがふたや底になる?

SP500, US100, US, GER 40 tested key levels and tanked.

結構なレジスタンスやサポートが近いので、スパイクもあり?

ドル円:ターゲットの132.486円をヒット!

132.486円はをヒットしてくるシナリオをオンにしておりましたが、想定通り上昇してきました。週足チャートで見ていたフィボナッチエクスパンションの2.618%にある130円ミドルあたりからどんどん上昇してきましたね。

なお、133.03円あたりは、2016年の安値と同年12月の高値、そして2020年の安値を使った大きなフィボナッチエクスパンションの1.618%の地点でもあり、フィボナッチから見れば、一定のターゲットを達成したことになります。

オシレーターのモメンタムも弱くなっていますので、何らかの動きが出そうですが、その場合でも132.486円をどうするかに注目です。なお、売りを示唆するバタフライパターンが15分足に出ていますが、短期足でのパターンなのと、PRZ(潜在的反転ゾーン)が少し上の134.817円あたりにあるので、135円というラウンドナンバーまで上昇する可能性もありそうです。

EURUSDの変形バットと61.8%パターン vs ワンモアダウン:え~、まだわからんね

EURUSD Bullish 61.8pattern ユーロドルはトレンド初動か 12 June 2022ユーロドルは以前から居座る週足の変形バットに加え、日足と4時間足でフィボナッチリトレースメントの61.8%を使う61.8%パターンが出ています。

下げ方が強烈なのでEURUSDは売りという目線になりやすいですが、描画していた価格ライン手前で気になるプライスアクションを見せたので、2つのシナリオが描けそうです。

ひとつ目のシナリオは、以前探索したワンモアダウンという下落継続の動き。5月29日投稿の「プライスアクション満載!ハーモニックパターンが効いたUS30キャッシュなどは窓埋め完了、 EURUSDはワンモアダウン?」で気になる価格ラインがあったのですが、覚えていますか?

$1.08052あたりに引いた水色のラインにご注目ください。このラインをタッチせずに下落していますよね。何が言いたいかというと、このラインにタッチする動きを見せた画像左の下げの流れは第1波、直近の上昇とうろうろは第4波、つまり、完了しなければいけない第5波でワンモアダウンがあるか?というシナリオになります。

確か、変形バットのPRZは直近安値より少し下でしたので、下げてきてもおかしくはないです。

もう一つのシナリオは、この画像にいる61.8%パターンに従って、すでに初動の動きを形成していて、上昇を始めるというシナリオ。画像に1と2と書いていますが、直近の反発が第1波、先週の下落が第2波で、ユーロドルは第3波を形成するべく大きく上昇するというシナリオになります。ちなみにこの61.8%パターンはエリオット波動の第3波を捉えるのに役に立つパターンです。

ただし、センチメントや短期ニュースで、61.8%を下に抜けて、78.6%まで下げてくる場合ももちろんありますが、目の前に迫っている$1.04726で下げ止まって下ひげを付けて反転上昇するかに注目です。

言い換えると、現状は、「ワンモアダウンで安値更新までもう少し売り継続」という目線と、「いや、$1.04726で下げ止まって反転したら第3波に乗っかっていいだろ?」というどっちつかずの状況のようです。

今週は、FOMCがあるので、それまで、うろうろするか、突っ込み売りが続いているかなど、何となく週前半の動きが想像できますが、いずれにしても、キーレベルを挟んで、週足と日足に買いのパターンがいることだけは頭の片隅に置いておきたいですね。

EURUSDが上昇してくればドルインデックス(DXY)は下がります。$104.043のキーレベルでの動きに注目です。

GBPUSD、NZDUSD、AUDUSDもブリッシュな様相ではありますが。。。

NZDUSD Bullish 3drive ブリッシュスリードライブパターン 12 June 2022NZDUSDも、ユーロドルとポンドドルと同じように、深いプルバックを展開するシナリオをオンにしていましたが、下落してきましたね。

画像はNZDUSDの日足のチャート。しばらく前にも投稿していたのですが、ブリッシュなスリードライブパターンが居座ったままという環境です。なお、このパターンのPRZはもう少し下なので、ユーロドルの変形バットと同じように、ワンモアダウンがあってもおかしくはないです。

さらに4時間足を見ると、ブリッシュなサイファーパターンが出ています。サイファーパターンは、ガートレーのおいとこですが、共通するのはフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%を使います。

NZDUSD Bullish Cypher ブリッシュサイファー 12 June 2022

このまま反転するのであれば、EURUSDと同じく、ブリッシュな第3波を想定することができます。

先週ちょっとだけ記載したGBPUSDには買いのバタフライが居座ったままです。短期足で売りのブラックスワンが出ていたあと、$1.25580のキーレベルでの押し目形成に失敗して、ドン下げしましたね。

ポンドドルもユーロドルと同じく、ワンモアダウンの可能性はありますが、居座るバタフライのPRZは$1.21326。ヒットしたら、下ひげを付けて急反転する可能性があるので、要注意です。

そして、もう一つ見ておきたいのは、AUDUSD。こちらもNZDUSDと同じく下げてきて、直近の上昇の半値戻しの位置までプルバックしていますね。

AUDUSD Bullish Shark ブリッシュシャークパターン 12 June 2022

そしてここで出ているのがシャークパターン。NZDUSDのサイファーパターンと似ていますね

概して共通しているのは、米ドルの売りがしさされていること。

これらのパターンでドカーンと上げてくれば、米ドル(DXY)のプルバックはかなり深くなるので、注意してみていきましょう。

コモディティ:Goldはホワイトスワン、Silverは5-0パターン

USOILフューチャーズの月足チャートには、先週掲載したサイファーパターンが居座ったままです。ディープなプルバックがあるかに注目です。

GOLD Bullish Whiteswan ゴールドのホワイトスワン 12 June 2022

こちらはゴールド。先週から居座るホワイトスワンで下げ止まっていますが、$1892.25を上に抜けてくるか?に注目です。抜けられない場合はユーロドルと同じく、ゴールドも、ワンモアダウン?

シルバーは$22.327でうろうろですが、週足と月足にブリッシュな5-0パターンが居座ったままです。シルバーも、EURUSDなどと同じように、ワンモアダウンになってしまうのかに注目です。

株式指数: US100、US500、US30のキーレベルブレイク

大きな絵柄は、ベアマーケットがすでに開始しているという目線。上昇する動きは高値更新の上昇を期待した押し目買いではなく、戻り高値を付けるための調整波の動きというシナリオを引きつづきオンにしています。

先週、幾つかシナリオを掲載しておりましたが、シナリオ1の「ワン・ツー/ワン・ツー」と、シナリオ2のハーモニックパターンで下落継続の航路に従っているようにも見えます。

ヒントは、US500とUS30、さらにGER40がキーレベルを下にブレイクしていること。US100(ナスダックキャッシュ)はキーレベルで止まりそうな絵柄ですが、US100だけ出遅れたりして、他の指数と足並みがそろわない場合は、指数間のダイバージェンスが考えられますよね。

このまま下落が続けば、押し目買いは切らされる、売りが売りを呼ぶという強烈な下落が展開されそうですが、短期的には、一旦抜けたキーレベルまで上昇して戻り高値を付けてから下落ということになりそうです。

ただし、シナリオ3と4の可能性もまだ残っていることは否定できません。安値を更新しても、切り返してきた場合、新種のハーモニックパターンの形成など別の航路をとることが想定されます。

おそらく市場の誰もがFOMCを待っているので、月曜日と火曜日はあまり動かないのかもしれません。注意したいのは、ニュースや経済指標で短期的に動いても、すぐに、あるいはしばらくして、大まかな絵柄に吸収されていくこと。5-10分間のスパイクを付ける動きなどに惑わされないようにしたいですね。FOMCまでに波やパターン、フィボナッチレベルやキーレベルでのプライスアクションが出ていれば、ある程度、方向性が見えてくると思います。

5つのシナリオについては先週の投稿をご参照ください。また何かあればアップデートしますね。