今週はドル円とクロス円のドン下げの動きが強烈でしたね。先週記載していたホワイトスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)をズブッと刺してきました。ヒットしていなかったキーレベルもきっちりとヒットした格好で、さてここから?という環境のようです。現在のハーモニックパターンなどをシェアします。
イベントでハーモニック!キーレベルを律儀にヒット!
US500, US100, US30:Bullish harmonic patterns in play
132.486円のキーレベル vs ホワイトスワン
週末の記事で、ブリッシュなホワイトスワンが居座る様子を掲載していました。レンジのような動きから、日足の20MAをヒットした後、イベントでドン下げ。137円前半から、132円後半まで一気に下げてきましたね。
前回記載していたシナリオ、「なお、このホワイトスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)があるのは、キーレベルの132.486円よりも下。意味深ですよね。このまま移動平均線に押されて、ここから下落する可能性もあります。」通りに動いた格好ですよね。
こちらは昨日20日にキャプチャ―しておいたチャート。132.486円に向かって上昇してきたのですが、その後、このキーレベルがレジスタンスになっているのがわかります。
これまでの動きで、わかっているのは、2020年3月の安値と2022年10月の高値を使ったフィボナッチリトレースメントの38.2%の地点、言い換えれば一番浅いリトレースメントのレベルを達成し、かつ、キーレベルの132.486円をヒットしたこと。
そして、21日現在はブリッシュなブラックスワンが登場していますが、PRZ(潜在的反転ゾーン)は128円ミドルあたり。
先日記載したように、ドル円がすでに天井を付けたのであれば、上昇していく過程は調整波になる可能性が出てきますよね。ABCの調整波が完了するまでは、ジグザグとした上昇を続けることになります。
ドルインデックスはガートレーからサイファーへ
前回、DXY(ドルインデックス)のチャートに居座っていたガートレーパターンをシェアしたのですが、このパターンが効いた格好になりました。
こちらは、イベントの後に出てきたサイファーパターン。ここで思い出しておきたいのは、ドルインデックスはドル円と異なり、フィボナッチリトレースメントの38.2%をずいぶん前にヒットしていた環境です。ドル円がドルインデックスに追いついた格好ですよね。
さらに、以前から居座っていた買いのブラックスワンのPRZの下限を覚えていますか?
今回の下げではヒットしていませんが、$102.916あたりがキーレベルになります。前回と同様、消えたブラックスワンのキーレベルが、プライスアクションに再び絡んでくる可能性があるということになります。
FOMCで方向性が出なかったドル円が日銀でドン下げ。それでも、下げの可能性はニュースに関係なくシナリオに入れることができたかと思います。
ゴールドとシルバーのキーレベル
ゴールドは、年足ピボットポイントがある$1820.38という最強ラインがレジスタンスになっています。キーレベルのあたりには、週足と日足のボリンジャーバンドがいて、レジスタンスになっていることも覚えておきたいですよね。
またシルバーは、現在ユーロドルと同じように売りのブラックスワンが出ていますが、PRZは年足ピボットポイントと重なるエリア。
ここまで吹き上げてくるかに注目です。
株式指数:ナスダックキャッシュとSP500キャッシュのサイファー
ナスダックキャッシュ(US100)とSP500のキャッシュ(US500)には、ドルインデックスと同じブリッシュサイファーパターンが潜んでいます。このパターンが効くのであれば、一旦は、反発上昇の動きをしてくる可能性があります。ただし、移動平均線が垂れ下がっていてレジスタンスも硬いので、上昇した場合には、その後のプライスアクションに注目します。
週の前半のプライスアクションからわかるのは、中途半端な場所にいたドル円が日銀のイベントをきっかけに、フィボナッチリトレースメントレベルから見えるキーレベルとピボットポイントから見えるキーレベルを律儀にヒットしてきたこと。でも、このまま円高のセンチメントが続くかどうかはわからず、ドル円が下落を継続するかは、別の問題です。
132.486円というキーレベルでのプライスアクションをしっかりとみていきましょう。また何かあればアップデートしますね。