今週のプライスアクションで目についたのは、窓埋めを見事に完了してくれたDXY、フィボナッチターゲットをヒットしたNVDA、年ピボットポイントをヒットした米国債のフューチャーズのチャート達。ドル円もキーレベルまで落ちてきてくれましたよね。来週はどうなるのか?今の様子をシェアします。
ボラティリティ上昇中!?
Volatility is picking up.
ドル円:あの146.442円でサポートされる
ドル円は、深いプルバックの場合で想定していた146.442円から146.812円の間で、これまで何度も出ていたキーレベルの146.442円を見事にヒットしてくれました。
146円前半から、もう少し下の145.550円あたりまでズブッと落ちてきてくれても問題ないですが、その後がとても大切になりそうです。
一方、画像にある今年のピボットポイントまではまだ到達しておらず、こちらをヒットしてくる可能性もあるので、ボラティリティが出るかもですよね。
EUSUSD:やっぱり出た5-0パターンから上昇中
EURUSDにはシャークパターンが出ていたので、次に想定していたのは5-0パターン。先週、その5-0パターンが出ている様子をシェアしました。その後、ユーロドルは、すいすいと上昇中です。
こちらは、先週の日足チャートにズームインした4時間足のチャート。
今年のピボットポイントを上抜けたものの、高値に対するフィボナッチリトレースメントの61.8%につかまり、さらに売りのブラックスワンにもつかまっている状態です。
ピボットのあるレベルで押し目を付けて、長期のトレンドラインまで再び上昇するのか?それとも、年ピボットポイントを下に抜けてくるか?
そして、今週のプライスアクションで見事だったのは、DXY(ドルインデックス)。チャートの下の方に空いていた窓をきちんと埋めてくれる動きになりました。
この窓埋めの後、下ひげの長いローソク足が出ています。なお、トレーディングビューとMT4では年ピボットポイントのある価格帯が微妙に異なるので、トレーディングビューでは、年ピボットポイントがレジスタンスになっているように見えます。
MT4の方だと、下ひげローソク足を短期足で見てみると、年ピボットポイントに、押し目を付けている格好になっています。
また、DXYのチャートで気になるのは、もう少し下に、微妙に開いている窓があること。ここまで下げてくるということは、ユーロドルはトレンドラインまで上昇するということになる可能性があるので、週明けのプライスアクションを待ちます。
クロス円:プルバック中
どのペアも、上昇を試みていて、次の年ピボットポイントR1まで上昇か?という場面を継続中でしたが、一旦はプルバック。キーレベルに到達したペアもありますが、先週記載したキーレベルに変更はありませんので、引き続きこれらの価格帯でのプライスアクションに注目です。
キーレベルは、CHFJPYのサポートが169.059円、AUDJPYが97.318円。
EURJPYのレジスタンスは167.469円、サポートは159.946円。ポンド円は結構な値幅がありますが、レジスタンスは193.614円、サポートは184.047円。
USDCHF(ドルスイスフラン)の$0.87275、USDCADの$1.34113
ここしばらく掲載しているドルスイスは、週足に出ているブラックスワンが解決するまでは、引き続き、反発という流れになりそうです。
最初のターゲットをまだヒットしていない中、プルバックして、$0.87275のキーレベルがサポートになっています。ここから反発上昇を試みるかに注目です。
また同じような絵柄がUSDCADにも。$1.34113のキーレベルがサポートになるかに注目です。
シルバーの$23.257、ゴールドの$2003.98
シルバーは、以前書いたようにダブルボトムのようになっていて、今週キーレベルの$23.257を上抜けてさらに上昇しています。
$24.943まで上昇を試みてくれる方がわかりやすいですが、ユーロドルと同じく、売りのブラックスワンにつかまっています。
ゴールドは、$2003.98のサポートが機能して、上昇している格好です。最初のターゲットだった$2103.67もクリア。次のターゲットは$2150から$2203あたりです。
米国債:Is this it?
米2年債、米10年債、米30年債のフューチャーズのチャートが、きれいにターゲットをヒットしてくれました。
こちらは米2年債のZT1。
年ピボットポイントがレジスタンスとして機能しているのがわかります。
この後、もう少し上のブルーのボックスのあたりまで上昇してくれても問題ないです。
米10年債フューチャーズのチャートも同じです。
そして、買いのガートレーパターンが出ていた米長期債のフューチャーズのZB1も、年ピボットポイントでつかまっており、米国債のチャートが同じような絵柄になっています。
チャネルの上限までワンモアアップがあるか?
週明けのプライスアクションを待ちます。先週の投稿をご参照ください。
NDQ、US30、US500:ブリッシュすぎますが、ターゲットヒット!!
ローラーコースターのようですが、US30、US500、US100のうち、US500はターゲットをヒットしてさらに上抜けという荒業。ブリッシュなセンチメント満開の様相継続中です。
US100のキーレベルは、$18362.76。US500は、$5147.90。US30は、$39490あたり。言い換えると、US30は少し出遅れている感あり。
また、相場をけん引しているNVDAは、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」の最初のマックスレベルである$793.83をヒットして、上に抜けてきている状況。
先週、「ワンモアアップがあるなら、今週注目したい次のターゲットは、$875.78。
このあたりで、上ひげの長いローソク足が出るか?あるいは、$793.83を下抜けるか?」と書いたのですが、このあたりを見事にヒットし、さらにマックスレベルの上限もヒットして、プルバック中です。
このプルバックが本物で、高値を付けてトレンド転換したかどうかは、週明けのプライスアクションを待ちます。
UK100とGER40:ワンモアアップのブリッシュな展開
ワンモアアップを想定していたドイツ株式指数のキャッシュは、年ピボットポイントR1まで到達。
この価格帯は、直近の上昇だけでなく、2022年9月からの上昇の波を使ったフィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベルも重なっている結構なレジスタンスエリアになります。
UK100のキャッシュは7892.01がキーレベル。このレベルが、レジスタンスになるか引き続き注目です。
ということで、新月を迎えた新しい2週間が始まります。ナスダックの短期足には買いのシャークパターンも出ているので、一旦は買いを試みる動きが出ると想定できますが、国債、DXY、ドル円の立ち位置など全体を見ると、パーティーが終わるころにやってくるLate Comerにはなれない様相のようです。
なお、ここしばらくはMagnificent 7に注目が集まっていたのですが、定番のXLK(テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド)のチャートが結構面白い絵を見せています。
幾つか引いているブルーの水平線は、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベル達。
テク株、そしてフィナンシャルがどうしたいのか?来週も、徐々にリスクオフの方に傾いている感ありですね。
何かあればアップデートしますね。