週の初めにできていた窓埋めを完了した格好のUS500、US30、US100。以前から意識されているキーレベルを1つ上抜けて次のレベルをトライしている感じです。ハーモニックパターンが居座るゴールド、EURUSD、GBPUSDも反発しました。荒れた週を終えた後の今の様子をシェアします。
まさかのワンモアダウンと2つ目のワン・ツー/ワン・ツー?
SP500, US100, US30 filled gaps, GER 40 testing the next key levels?
追記:5月30日午前のマーケットで出てきたUS500フューチャーズのハーモニックを追加しています。
ハーモニックパターンで上昇したのですが。。。
ドル円:メジャーなターゲットは132.486円、一旦失速から、うろうろ
先週掲載していたドル円の週足チャートで見たフィボナッチエクスパンションのレベル2.618%。このレベルを超えられず、再び下落してきましたね。先週のお題だった「132.486円のヒット」はやはりお預けになりました。ドル円の場合は、隠れキーレベルの128.243円、フィボナッチエクスパンション1.272%がある126.230円、以前から意識されている123.999円のレベルあたりでのプライスアクションが気になりますね。
なお、4時間足だと、ヘッドアンドショルダーズパターンもどきのネックラインを割ったようにも見えませんか?週明けに、128.243円まで上昇しても、この辺りにヘッドアンドショルダーズパターンもどきのネックラインが走る絵柄になるので、この価格ラインはかなり重要なラインとなりそうですね。
EURUSDの変形バット vs ワンモアダウン?
ユーロドルは、変形バットがいるため、反発してきたのですが、週足にズームアウトすると気になる価格エリアが見えてきます。
チャートの左側ずっと見ていくと、はるか昔の1999年あたり、そして2015年あたりから見えてくるギャップゾーンがあります。薄いオレンジ色のボックスは過去に何度も反応したサポレジゾーンであることがわかります。
変形バットで反発してこのゾーンに入ってきているのは明確なので、何かしらのプライスアクションが出てもおかしくないということがシナリオの一つになりますよね。
こちらは日足のチャート。薄いオレンジ色のボックスは先ほどの週足のボックスと同じです。現在、ブラックスワンが検出されておりますが、PRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し上ですね。
週明けは、水色のラインにタッチするかしないかに注目したいです。なぜなら、画像真ん中より少し左にある安値に合わせたこの水色のラインを上に抜けなければ、この安値までの下落が第1波で、その後の反発が第2波、直近の長めの下落が第3波、そして現在の反発が第4波というシナリオも描けそうだからです。
このシナリオ通りに動くのであれば、変形バットで表示されているPRZ(潜在的反転ゾーン)の$1.03189まで」下げてきてもおかしくないということになります。週明けのプライスアクションが楽しみですね。
ポンドドルはバタフライで逆三尊から、短期足でブラックスワン
ポンドドルにはバタフライパターンが居座るままです。このバタフライが有効であれば、ターゲットは少なくとも$1.29543あたり。その一方、短期足では売りのブラックスワンが出ておりユーロドルと同じ絵柄です。
$1.25580のキーレベルは上抜けしているのですが、このレベルが強固なサポートとなるのかに注目したいですね。ブリッシュバタフライのPRZは$1.21326にありますので、週明けのプライスアクションを待ちます。
AUDUSD & NZDUSD:ブラックスワンとレジスタンス
こちらはずいぶんと久しぶりのAUDUSD。ユーロドルやポンドドルと同じでブラックスワンが出ていますが、もう少し上の長期の移動平均線まで吹き上げてくれた方がわかりやすいですね。
なお、NZDUSDはキーレベルの$0.65423を少し超えたところにPRZがあるバタフライパターンが出ています。このレベルを超えたらその後にこのレベルに押し目を付けられるのかに注目です。
クロス円:CHFJPYのバット居座る
クロス円は、これまでに掲載した記事にあるキーレベルがサポレジの役割を果たしていますね。先週投稿したスイスフラン円の月足チャートの大きなバットパターンはまだ居座っています。133.441円もキーレベルです。
その他のクロス円のキーレベルは以下のとおりです。CADJPYの100.627円、ユーロ円の135.018円、ポンド円の162.817円、ニュージーランドドル円の82.989円、豪ドル円の90.963円。
クロス円が上昇トレンドを継続するにはこれらのレベルを上に抜けてくれないといけません。深いプルバックになる可能性もあるため、週明けのプライスアクションを待ちます。
コモディティ:Goldはホワイトスワンが効いてますが。。。
ゴールドは買いのホワイトスワンが登場した後、キーレベルの$1820.38を上に抜けてきています。問題はユーロドルやポンドドルと同じように、PRZがまだ下にあるため、ワンモアダウンでもうひと下げあるシナリオをオンにしておきます。
シルバーは週足と月足でブリッシュな5-0パターン、日足でブリッシュバタフライパターンという買いを示唆するパターンが居座っていますが、対ドルストレートペアと同じように、ワンモアダウンがあるのかに注目です。
株式指数: US100、US500、US30は窓埋めで、ハーモニックパターン
大きな絵柄は戻り高値を付けると売りというシナリオ=ダウントレンドに沿って進んでいる相場です。ブルマーケットからベアマーケットにすでに転換し、初動の下落トレンドの最中にいるというシナリオはオンです。
先週軽く触れた窓埋めのシナリオは、US30が先導した格好に。居座っていたブラックスワンとサポートの役割をした長期の移動平均線で反発しました。
こちらはUS500フューチャーズに出ているバタフライパターン。US500のキャッシュとは異なる数値ですが、隠れレベルの手前にいます。このパターン、あるいは隠れレベルをヒットした後、下げてくるシナリオはオン。問題はその後で、下げてもまた買いあがってきた場合は、一旦、チャートをズームアウトします。
US500キャッシュでもよいので日足のチャートを見ていただくと、まず目につくのが今年1月から3月にかけてのプライスアクション。この下げて反発してという3ヵ月の動きで大きな第1波と第2波が形成された可能性があります。
言い換えると、現在、第3波という推進波の中での反発ラリーという目線です。
こちらはUS500フューチャーズに30日の月曜日に登場したサイファーパターン。隠れレジスタンスの間際でバタフライからサイファーへと変化しましたが、78.6%と1.272%つながりのクールな絵柄ですね。
消えたバタフライパターンやこのサイファーが機能して下げてきた場合で、US500フューチャーズが安値を更新せず、キーレベルで下げ止まって、再び上昇を再開する可能性もあります。
この場合、先ほどの大きな第1波と第2波に続く2つめの第1波と第2波、つまり「ワン・ツー/ワン・ツー」を形成している可能性も見えてきます。となると、次もやっぱり2つ目のワン・ツーに続く第3波での下落。ですので、週明けのプライスアクションは非常に重要になると想定しています。
いずれにしても、価格は一直線には動かず、波を形成しますので、短期的な反発は当然発生します。その反発がジグザグした波になるかも見ていきたいですよね。
なお、US30キャッシュ(ダウキャッシュ)は、長期の移動平均線を突っ切っている状態です。US100キャッシュ(ナスダックキャッシュ)には売りのシャークパターンもいますので、気を付けたいところです。
先週、ゴールド、シルバー、EURUSD、GBPUSDが反発しそうな様相であれば、USDが売られる可能性について少し触れたのですが、DXY(ドルインデックス)はプルバックしています。$101.666のキーレベルでうろうろしているのも気味が悪いですが、米ドルとドル円のプライスアクションにも注目ですね。
また何かあればアップデートしますね。
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