今日は米CPI(消費者物価指数)の発表がありますが、これを意識してか、レンジのようになっているのがユーロドル。先週のNFP以降、今日のイベントが通過するのを待っているような環境なので、今から見ておくべき点などをシェアします。
CPIのプライスアクション:すでに見えていることから見えてくること
CPI: Prices across the board are at very interesting levels.
次にできるだろうハーモニックパターンをしっておくと焦らない
ドル円はガートレーかバタフライパターン?
ドル円は、昨年のピボットポイントがあった132.486円と、今年のピボットポイントがある132.163円をまたいでレンジのようになっていますが、前回も見ていた1時間足のチャートで気づくのは、日足20MA が下向きなのは同じですが、4時間足の20MAの下に1時間足のMAが潜るかどうかという場面です。
こちらはドル円の2時間足チャート。CPIに関係なく、今想定しているのはピンクで描画したガートレー。オートハーモニックの方は、バタフライパターンを想定します。どちらでもよいのです。
なぜなら、以前投稿した日足の買いのブラックスワンが示していたPRZ(潜在的反転ゾーン)は、128円後半あたりだったからです。ドル円が続落しても焦らないというシナリオです。
逆にこのあたりまで落ちてきていたら、CPIで反転する可能性がある。ポジションではなく、そういうシナリオを持っておくだけです。
ユーロドルのネンスターパターン
こちらは9日にキャプチャ―していたユーロドルのネンスターパターン。今日12日もこのパターンは健在です。
逆に言うと、このネンスターパターンが登場してから、ユーロドルはレンジになり、今日を迎えています。下げ渋っているんですよね。
今、優位性があるのは、以前記載していた長期のトライアングルの下限のラインまでのリターンムーブを完了しようとしていること。後100ピップスほどでこの下限のラインにタッチします。
そして、ドルインデックス(DXY)は、昨年のピボットポイントが形成したキーレベルの$101.677までドン下げがあっても驚かないことです。この少し下の$101.311には窓が開いておりまする。
AUDUSDはダブルハーモニック:5-0パターンとA-サイファーパターン
12月27日以降居座る日足のベアリッシュな5-0パターンは健在。さらに4時間足には、9日に登場したA ‐サイファーパターンも健在。その結果、価格は、ユーロドルと似たようなプライスアクションを見せています。
年ピボットポイントがサポートになるのか、下にブレイクかを待っているのですが、市場を動かす人たちがCPIを待っている以上、このイベントを通過するのを待つしかないです。
FXについては、クロス円も含め、年初から、非常にわかりやすいチャートになっています。サポレジとして意識するべき価格ラインで、プライスアクションが明確に出ていますので、ここしばらくの記事をぜひご参考ください。
金利とゴールドのプライスアクションも引き続き注目
ゴールドの$1836.22と米国債は上側の窓埋め?
前回投稿していたゴールドのチャート。1月3日には売りの3ドライブパターンが出ていましたが、その後売りのブラックスワンに変わりつつも、どんどん上昇している様子。
ゴールドの場合、2022年の年ピボットポイントがあった$1820.38と、今年のピボットポイントがある$1836.22がサポートゾーンに変わったのか?という感じに見えるのですが、あとちょっとで2022年3月の高値に対するフィボナッチリトレースメントの61.8%に到達します。ですので、「高値掴み」になる可能性があるというシナリオもオン。ここに到達後、ユーロドルやAUDUSDと似たようになるかに注目です。
米10年債は上の窓埋め?
前回投稿していた10年債のチャートから見えていたのは、水色のチャネル内の水色のボックスからの上昇。
こちらは10日にキャプチャ―したチャート。次は、114.220あたりにある窓を埋めるのかなというシナリオでしたが、その通り動いているようですよね。上の方にある水色のエリアに窓があります。
この米国債の動きにドル円が反応しているようにみえるのですが、シナリオがいくつか描けます。例えば、CPIまでに上の窓を埋めている場合、一旦は逆走する。つまり、価格が下がるので金利とドル円が上昇するというシナリオになります。
もう一つは、CPIで113あたりまで先に落ちてきてから再び窓埋めにトライ。いずれにしても、直近高値と安値の間にいるので、面倒な値動きになることも、今の時点で心準備しておけば、いざCPI発表で焦ることはないです。
US30はシャークパターンから5-0パターンへ
ナスダックキャッシュとダウキャッシュは、年ピボットポイント、またはそのミドル値から形成されるキーレベルをサポートに上昇継続中。
特にUS100のナスダックキャッシュには、日足でブリッシュなシャークパターン、前回はブリッシュなバタフライパターンが出ていたので、めちゃ、わかりやすいと思います。
で、CPIを迎えますが、シャークパターンでターゲットをヒットしたナスダックキャッシュは、ベアリッシュな5-0パターンで押さえられるかという場面です。
AUDUSDにいる5-0パターンと似ていますよね。このパターンで短期的にプルバックをする可能性もありますが、一段上のフィボナッチリトレースメントの61.8%まで突っ走る可能性ももちろんあり。
今の段階で見えてくるのは、短期に下げても上げても、今年のピボットポイントが$12652.35にあること。中長期的にこのレベルをトライする可能性もあるかなというシナリオを持っておいてもよさそうですよね。
なお、DJIやSPDR Financial SectorのXLFなどは、トレンドライン間際でのプライスアクション。空いている窓を埋めるのであれば、上昇してくる可能性もあります。前回の記事もご参照ください。
CPI、FEDの金利政策などニュースの見出しだけを追っていると、つじつまが合わないこともあります。市場が想定した方向と反対の方向に価格が動いたら、どう説明されるのだろうか?なんか面倒ですよね。なので、今の状況を知っておいて、イベントが通過するのを待つ方が無難です。
最近の記事も下記に掲載しておきます。また何かありましたらアップデートしますね。
「新しい年ピボットポイントがサポートとレジスタンスに♪ 5-0パターンが効いたCHFJPYとAUDUSDのガートレー」
「GBPUSDはサイファーとガートレー、AUDUSDは5-0パターン、DXYはA-ネンスターとガートレー」
「米国債のハーモニックパターンとドル円のプライスアクション、5-0パターンが効いたスイスフラン円」
「スイスフランの動きにヒント?CHFJPYの5-0パターン、GBPCHFのブラックスワン、USDCHFのシャーク」