クロス円、ドル円、米株式は短期的な反発の後を考える!?What harmonic patterns say

先日は、ダウなどがパチンと弾けて、ドル円やクロス円も下げた一方、ゴールドが上昇した相場でした。現在、SP500、クロス円、シルバーなど、ハーモニックパターンが検出されており気になっていたパズルのピースが埋まる可能性があります。なんのこと? SP500 and DJI slid yesterday but one piece in the market is not comfortably giving the direction as yet.

あの時の5-0。今回は異なる方向を示唆する5-0パターン

Something is odd after yesterday’s action. Something may be priced in by now.

(注:この記事は2019年7月に投稿していたものです)

しばらくブログを書いたり、チャートを見たりしていると、「相場が似たような状況を繰り返していているのでは?」と思ったりする場面に出会います。皆さんもそうではないでしょうか?

2018年4月に「NFPでUSDJPYが買われても売られてもその後の動きに注目-USDJPY at a critical juncture」という記事を書いたのですが、この時も、市場が何かを織り込んでいるのではないかという目線でした。

今回、これはデジャブになるでしょうか?なるとしたら、「市場はもうすでに何かを織り込んでいるのではないか?」ということが少し気になっています。今日検出されているハーモニックパターンが示しているものを見ると、短期的には、ドル円を売る目線でいいのか?株式は昨日の動きが継続するのか?など、見えてくるものがあるのでシェアします。

市場が何かを織り込んでいる時に出るハーモニックパターン

ドル円やクロス円の買いのハーモニックパターン

USDJPY bullish crab pattern ドル円のクラブパターンドル円はクラブパターン。

画像はありませんが、ポンド円と豪ドル円は、買いのブラックスワンで、今朝から反発。ユーロ円も買いのバタフライパターンで反発中。カナダドル円には、買いのABCDパターンが居座っています。つまり、円売りの様相ですね。

ドルインデックスの買いのブラックスワンと引き続き居座るUSDCADのシャークパターン

DXY bullish blackswan ドルインデックスの買いのブラックスワンドルインデックスには買いのブラックスワンが出ています。ユーロドルには、その逆で、売りのブラックスワンが検出されています。サポートエリアを割るか?またサポートから反転か?目が離せませんね。

ポンドドルも売りのブラックスワンが検出されており、1.2497が直近のレジスタンスです。

ドルスイスは、0.9838のエリアが日足20MAなど長期の移動平均線が重なるエリア、つまり、サポートが間近です。以前の投稿にも記載したUSDCADの日足に出ている買いのシャークパターンはまだ有効で、短期足でも引き続き買いのブラックスワンが居座っている状況です。

NZDUSDは売りのホワイトスワンという環境なので、どちらかというと米ドルを買う方向に相場が動く可能性があります。

コモディティ:原油、ゴールド、シルバー

Silver bearish blackswan シルバーの売りのブラックスワンゴールドに出遅れていたシルバーも、昨日は爆上げ状態でしたがブラックスワンが登場。今いる価格の少し上に、月足の50MAが走っており、一旦はプルバックすると想定します。

原油は、前回の投稿で、留意しておいた日足の売りのブラックスワンパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)内での動きから、キーレベルの$61.15を超えられず、下落しています。

ゴールドは、しばらく横向きのレンジの後、昨日、大きく上昇してきました。$1426.68は、意識されているレジスタンス。シルバーと同様、一旦、プルバックがあるか、レンジになると想定します。

またもや!米国債の5-0パターン

US10Y bearish 5-0 pattern 米10年債の売りの5-0パターンFEDの金利政策で利下げか?という目線がありますね。

この利下げについては、昨年12月の株式の下落以降、ずっと言われていたことであり、実は、これがすでに「織り込み済みのもの」なのではないか?という目線があります。

ブログの最初で触れた過去記事と5-0パターン。この過去記事を書いたときは、買いの5-0パターンでした。

そして、今回は、売りの5-0パターンです。デジャブというよりも、もうすでに織り込まれている、あるいは、利下げだからドルを売るという目線への不意打ちかのどちらかになりそうな気配も。。。わかりませんが、注目したいと思います。

テクニカル的には、米国債は、年ピボットR2というレジスタンスをヒットして下げてきていますね。仮に、この高値を少し抜けても、この画像では切れていますが、チャートの左にある安値からの上昇を見ると、フィボナッチプロジェクションとフィボナッチエクステンションのレベルは「伸び切りゾーン」を超えている状況です。そして、この売りの5-0パターン。このパターンが有効になれば、短期的には下げるので、ドルは買いに傾く可能性があります。

株式指数:DAXやSP500の買いのハーモニックパターン

DAX(ドイツ株価指数)のブラックスワン

その他は、欧州関連の株価指数で、DAXのキャッシュであるGER30には、すでに買いのブラックスワンが検出されていたのと、4時間足200MAで支えらえる可能性がありました。

同じように、IT40のイタリアの株式指数も、買いのABCDパターンが出ていたので、ユーロ圏の株価指数は反発?という目線でした。IT40は、ABCDパターンから、買いの「A・ネンスター(アンタイ・ネンスター)」になっていますが、示しているのは突っ込み売り危険ということだと思います。

今朝は、DAXがギャップダウンし、GER30の方も下げているのですが、買いのブラックスワンが出ています。GER30では、12090あたりが節目です。また、GER30もDAXも、今年の年ピボットをヒットしていないんですね。英国のFTSE100のキャッシュには、クラブパターンが検出されていますね。

XLFのフィボナッチレベルと年ピボットR1の攻防

XLF Yearly Pivot R1 XLFの年ピボットR1とチャネルXLF(金融セレクト・セクターSPDR®ファンド)は、金融関連のETFで、SPXに影響を与えることで知られています。このチャートで気になった要素についていうと、年ピボットR1をまだヒットしていないという相場環境です。

FED議長の議会証言などいろいろありましたが、ここしばらくは、濃紺の高値をつないだ太いラインと、濃紺で下からの切りあげラインで引いたトライアングル(ウェッジ)の中で動いていました。

このウェッジの中では、3波から構成される波が行ったり来たり。それなら、トライアングルを上放れして年ピボットをヒットか?という目線がありました。

画像中、青のチャネルの起点となっている左の安値からの上昇の最初の高値と次の切りあげた安値を使ったオレンジのフィボナッチエクスパンションが1.0を示す場所は、28.57ドル。年ピボットR1の少し手前です。もう少しですよね。

それと同時に、動きを厄介にしているのが、XLFのこれまでの上昇が、画像中に掲載していないのですが、フィボナッチエクステンションの4.618をきれいにヒットするまで伸びてきていること。画像中わかりにくいですが、濃紺の太い切り下げラインと重なっている赤のトレンドラインもあり、市場はレジスタンスを意識していたことがわかります。

買いたいがフィボナッチが伸び切っている、売りたいが、年ピボットR1が気になるみたいな感じで、綱引き状態ではないでしょうか?

まとめ:これらの買いのハーモニックパターンがドルに有利に展開するのが短期的なものかもしれません。米株式などは高値を付けて上昇トレンドを終えたと考えているトレーダーは、戻り売りの場所を探していると思います。その一方、DAXのチャートを見ると年ピボットR1を達成してないなど、株式指数が、高値を少しだけ更新する可能性を全く否定することもできない相場環境です。

XLFについては、下記の過去記事で触れましたのでご参考ください。

ゴールドのローソク足とハーモニックパターンが語るもの。Gold’s wicked candlestick!

その他7月18日時点のハーモニックパターンの一例

買いのホワイトスワン:SP500

買いのブラックスワン:マイクロソフト、

買いのディープクラブパターン:US100(ナスダック)

買いのバタフライパターン:ラッセル2000

売りのバタフライパターン:EURGBP