プライスアクションを学ぶ:エッジのあるラインが効く相場-EURUSD$1.2252、ゴールド$1776.90

ここしばらくは、行ったり来たりとレンジになっている相場達ですが、短期足ではしっかりとハーモニックパターンで反応しています。いつ弾けるのかを待ちつつも弾けた後が重要な相場環境の用です。ユーロ、ゴールド、ドル円などの節目でのプライスアクションに注目です。

見事なプライスアクション vs デジャブな相場!?

USD, EUR, Silver and Gold need to finalise its move.

(注:この記事は2020年7月4日に投稿していたものです)

このブログで記載しているユーロドルなどのキーレベルは、普段使っているMT4で見えている価格レベルです。ご利用のブローカーのクオートの違いなどにより、皆さんのMT4上での価格レベルが異なる場合もあります。

チャート分析の基本が生きる相場

ユーロドルのエッジのあるライン

売りのバットパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)から下げつつも、キーレベルの$1.2252で売り買いが攻防している様子が見える相場。ユーロドルはテクニカル分析の基本を学べる相場です。

ユーロドルの週足

ユーロドルバットパターンと波の形 EURUSD bearish bat pattern and wave count

週足のチャートを見ると、可能性として見えるのが、まず、青でカウントした推進波の動き。この場合、ユールドルはもうひと上げあるというシナリオに。

そして、赤で描画したABC。この場合、5つの波からなる推進波がC波を形成している可能性があり、この上昇が調整波に過ぎないというシナリオ。

ハーモニックパターンのひとつ、バットパターンが形成されるのは、直近の高値や安値に対するフィボナッチリトレースメントレベル88.6%の地点。

ユーロドルの場合、直近高値に非常に近い価格帯で、上ひげの付いたローソク足が4週連続出現するというプライスアクションが展開されているのが見えますよね。

ユーロドルの日足

ユーロドル日足のフラッグ、チャネル EURUSD channel 4 July 2020

日足にズームインすると、直近の下落はチャネル内でジグザグとしており、シャープな動きではないのがわかります。

4と描画したように、現在4波目にいるのであれば、バットパターンのPRZである最後の砦を上に抜けてくるシナリオも描けます。

この場合、88.6%と関係の深いフィボナッチ1.128%という数値を思い出しておくといいかもしれません。なぜなら、このブログでも頻繁に出てくるシャークパターンの存在があるからです。

直近高値を抜けた場合でも、その抜けた後のプライスアクションを見る方が大切です。ABCの調整波というシナリオに優位性があれば、直近高値を抜けても、下落に転ずる相場になる可能性がありますよね。週明けは、キーレベルの$1.2252を背景に、まず6月9日の直近高値に対するフィボナッチリトレースメントレベル78.6%の$1.137あたりまで上昇するか、あるいは$1.2252を下に抜けるか見ていきます。

EURGBPのライン-0.90958

先週掲載していたユーロポンドは、月曜日に0.90958のキーレベルを上に抜けたのですが、ブラックスワンパターンも検出されていたため、下落しています。日足のチャートを見てみてください。3月の下落は勢いのある波なので推進波に見えます。その後、5月に推進波のように勢いのある反発上昇を見せたのですが、6月は価格がオーバーラップしてすっきりとしない上昇の仕方を見せていました。0.90958がレジスタンスとして機能し、0.89875を下抜けるか注目です。

その他ドル円は、以前から記載している106.549円がキーレベルです。

Silver:フィボナッチレジスタンス

シルバーのレジスタンス-プライスアクション 4 July 2020 Silver resistance

シルバーの日足です。2月の高値に対するフィボナッチリトレースメントレベル88.6%、それ以前の高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%(画像では21.4%)など、フィボナッチがレジスタンスを形成しており、6月は上昇の力が弱くレンジになっているのが見えます。

$17.257はサポートとして機能しているキーレベル。この価格帯を勢いよく下にブレイクするプライスアクションを見せるか、あるいは$19$前半まで上昇するか、相場に決めてもらうしかない環境です。

ゴールドも同じで、$1830を目指すのか、短期的な動きで上下しても、長期的な絵を見ておくとよさそうな相場です。

今週の投稿も、やはり長期目線に変わりがないため、内容が短いですが、ゴールドとシルバーについては、一点、留意しておきたいことがあります。

2月に株式が暴落した際、ゴールドとシルバーは売られていたことがチャートからわかります。セイフヘイヴンなら買われるべきではないか?でも、チャートはその反対の絵を見せています。米株式には売りのハーモニックパターンが存在しているもの、レジスタンスが間近なもの、いろいろありますが、センチメントだけでゴールドやシルバーを買うのはリスクがあるかもしれない相場のようです。

先週までの投稿でも触れた金利など、ドル円と米ドルの動きには引き続き注目し、チャート上にあるエッジのあるラインでプライスアクションが出るかを見ていきましょう。