「ザ・節目」間際でプライスアクションを見せていたEURUSD、USDCHF、ドル円、ゴールドなど、ほぼレンジ状態で終わりましたね。何を待っているのかよくわからない相場ですが、USOILは続落。今のチャートにはハーモニックパターンがたくさん出ているので、シェアします。
ギャップやハーモニックパターンがあちこちにいるわかりづらい相場
Bollinger Bands, fibonacci, harmonic patterns all in play
市場が意識する価格ラインをまたいだ攻防が継続中
EURUSDの$1.17227 vs 移動平均線 vs フィボナッチ
居座るブリッシュなブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が重なる$1.17227というキーレベルでのプライスアクションを展開中です。
先週、ヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインで突っかかっていたことを記載していましたが、このネックラインに押されて下落している途中にもみえます。テクニカル分析の基本を使って見えてくるEURUSDのキーレベルは以下となります。
- 年足ピボットポイントの$1.17227
- 週の後半にかけて下げ止まっている直近の価格帯に、月足の20MA、日足と週足のボリンジャーバンドマイナス2シグマ
- $1.17000あたりに、2020年の安値と今年頭の高値を使ったフィボナッチリトレースメントレベルの38.2%
- $1.16000あたりに、2020年の9月から11月にかけて形成したダブルボトムによるサポート
ヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインがレジスタンスになり、月曜から下げて来ているという目線に優位性があるのですが、サポートとして意識されそうな長期の移動平均線やフィボナッチのレベルがあるため、下がっては反発という嫌な動きになっているのが見えます。
と言われても、わかりづらいですよね。画像を見ていきましょう。
まず、濃紺のPIVOTとあるのは、これまで何度も出てきている今年のピボットポイントで、市場がかなり意識している価格ラインです。
その上から移動平均線がかぶさるように垂れている状態ですので、押し目を付け反発したのですが、押し戻され、結果的に下に抜けている状態です。
また、黄色のボックスの右端に61.8とあるのが、先ほど記載した$1.17000あたりにある2020年の安値と今年頭の高値を使ったフィボナッチリトレースメントレベルの38.2%。(100-61.8=38.2)
さらに、この画像で見えるのは、ピンクの点線で描画している日足のボリンジャーバンドと、濃紺で描画している週足のボリンジャーバンド。木曜日に下げ止まって、金曜日に反発した安値の辺りには、月足の20MAも下から支えるように走っています。そして、この辺りに、この時間足で出ているブリッシュなブラックスワンのPRZがあるのが見えます。
4時間足のチャートでは、20MAがレジスタンスになるか、すぐ上の年足ピボットポイントも再びレジスタンスになるかもという相場環境ですが、月足の20MAに支えられてしまっているので、反発があるという面倒な環境に見えます。
こういう場所で、売りの5-0パターンが検出されています。この5-0パターンで下落再開か、あるいはもともと居座るブリッシュなブラックスワン通りに上昇かは、わかりません。
考えても仕方のないことですが、明確なのは、$1.17227がキーレベルであること。
居座るブラックスワンで上昇するなら、ターゲットの第一候補は、$1.19193や$1.19800。安値を割って下落するなら、ターゲットは、$1.16000あたりから、$1.15785、$1.15000あたりまでのエリアになります。もう少し様子見しても損はないです。
節目をもう一度復習しておきたいその他のペア
レンジのような相場になっているUSDCHF、ドル円などは、キーレベルを再度頭に叩き込んで、ラインを引いておくといいですね。
- ドルインデックス(DXY)の大きな節目は$94.371
- USDCHF(ドルスイス)の節目は$0.91794
- ドル円の節目は109.904円
- ニュージーランドドル円の節目は74.425円
- カナダドル円の節目は85.864円
- スイスフラン円の節目は120.135円
といった感じです。
先週記載したEURGBPとGBPJPYは、テクニカル分析とハーモニックパターンでプライスアクションが出ています。EURGBPは、以前投稿していたディープクラブパターンが効いた格好で、上昇を継続。
現在はベアリッシュなバタフライが検出されていますので、一旦のプルバックに対しては心準備できます。
このほか、先週記載したポンド円も、見事なプライスアクションを展開中です。キーレベルの153.37円の手前で移動平均線にも押されて下落し、その後も続落。金曜日は、149.207円というキーレベルのサポートをタッチしている相場なので、ここから売るのは控えた方がベターのようです。
EURGBPのハーモニックパターンとポンド円のサポートヒットというプライスアクションから、ポンドが短期的に買われる動きを見せる可能性をシナリオに入れることができます。
USOIL:マジでした!キーレベルの$69.65からかなり遠ざかってますよ
ここしばらく下落しているのが、MT4でも表示できる原油のフューチャーズ。キーレベルの$69.65の下に押し戻されて、リターンムーブを付けてから再び下落再開というプライスアクションを見せています。
気になるのは、$74.22あたりに空いている窓。サポートエリアにも近づいているので、反発する場合、窓を埋めるようなプライスアクションになる、言い換えれば再び上昇の動きに転ずるのか気にはなりますが、考えても仕方ないです。わかっているのは、$69.65というキーレベルの存在で、これがレジスタンスとして、価格に対する蓋の役割をしてしまうと、ギャップを埋めないままに下げていく可能性もあります。
よくわからないのがゴールド。週足20MAを日足20MAがデッドクロスしている環境で、原油と同じくキーレベルの$1807.07が上から蓋のような役割をするのであれば、ゴールドを買うという目線にはなりづらいですよね。
また、ずいぶん前に投稿したので忘れがちですが、月足にはベアリッシュなA-BAT(変形バット)が居座っており、パターンが示唆する最初のターゲットをまだヒットしていない環境です。最初のターゲットは$1673.12で、次のターゲットは$1539.17。
シルバーはキーレベルの$22.602から反発しましたが、これを下抜けると次は$18.985。
株式:窓を埋めたのですが、これってトップアウト?
SP500 SEPフューチャーズのハーモニックパターンからのプライスアクション
DJI、SPX、NDXのキャッシュであるUS30、US500、US100、ドイツのGER30などは、先週記載していた日足と週足のボリンジャーバンドがレジスタンスとして機能してしまった相場。ギャップダウン後に、ギャップを埋めたのですが、再び、火曜日から下落しています。
こちらは、17日にキャプチャ―しておいたUS500 SEPフューチャーズのベアリッシュなABCDパターン。その後、見事に下落していますよね。
このパターンから見えるターゲットは、$4342.20、$4300.95、そして、年足ピボットポイントR1と重なる$4259-4255のエリア。
こちらは、US500 SEPのフューチャーズのその後の動きと最新のハーモニックパターン。
US500キャッシュのチャートと異なり、ボリンジャーバンドまでは、まだ値幅がある相場です。銘柄によりフィボナッチが示す価格や移動平均線の位置も異なってくるということは頭に入れておきたいですね。
現在、1時間足のチャートにはベアリッシュなABCDパターンが検出されています。PRZはもう少し上ですが、このチャートでも、今月のマンスリ―ピボットのR1が$4469あたりにあるのが見えます。
フューチャーズのチャートでABCDパターンが機能すれば、再び下落という目線も生まれますが、ユーロドルと同じで、もうひとつだけ見ておきたいことがあります。
こちらは4時間足のチャート。
嫌なことに、ブリッシュな5-0パターンが検出されてからの反発という絵柄です。4時間足の方に優位性があるならば、ターゲットは次の節目の$4522ドルあたりになります。
なお、ダウのキャッシュであるUS30キャッシュは、金曜日の反発でベアリッシュなガートレーパターンが検出され、4時間足でDOJIのローソク足になっています。
高値を更新するのか、すでにトップアウトしたのか、これも考えても仕方がないので、週明けのプライスアクションを待ちましょう。